大好物の「玉子春巻き」、福岡県では食べられないのだろうか

2015年10月1日

福岡の春巻きで一般的なのは「細長いタイプ」

「春巻き」という中華料理があります。私が好きな料理の中で間違いなくトップ3に入る大好物。「生春巻き」じゃないですよ。揚げた春巻きのほう。

揚げた「春巻き」と聞くと、おそらく大半の方々は、

揚春巻
揚春巻 / Yuichiro Haga

こちらを想像しますよね。これが一般的には「春巻き」だと認識されてるらしいです。

「らしいです」と書いたのは理由があって、私が子供の頃から大好きだった春巻きは、これじゃないんです。

春巻き

こっちなんですよ。私の大好物の春巻きは、これです。

調理師をしていた父が昔からいつも作ってくれていた春巻きが、このタイプでした。これを餃子のタレやポン酢などで食べると最高に美味しいのです。

福岡で初めて「春巻き」を見てビックリした

私があまりにも好きなので、結婚してから父がレシピと材料を私の妻に教え、受け継いだ妻も作ってくれるようになりました。手間かかるので滅多に作れないんですけどね。

春巻きの具材を「皮」ではなく「薄焼き玉子」で包んでから揚げたもの。

春巻き

私にとって春巻きといえば「薄焼き玉子で包んだバージョン」です。これ以外の春巻きが存在するなんて夢にも思っていませんでした

ところが、大学生になって福岡にやって来て、飲み会で友達が「春巻き」を注文して、「おお春巻きか、いいねーいいねー、俺も大好物なのよ」などと喜びながら待ち構え、我々のテーブルに届いた「春巻き」と称する別のものを見て、心の底からビックリしました。

春巻
春巻 / Koji Horaguchi

この細長いモノは何!

でも友達はみんな、それが「春巻き」だと言うのです。それこそが春巻きだ、他の春巻きなんか知らん、とまで言われました。

だったら俺が大好きな、俺が求めていた、唯一無二だったはずの「春巻き」は何なんだ。

薄焼き玉子で包んだ春巻きを説明しても、友達みんな「そんなの見たことない」「それは春巻きじゃなくて別の名前なんじゃないの」と否定されまくり。

大好物の春巻きが福岡にはない。それどころか「ニセモノ」呼ばわりされている。冗談ではなくショックでした。食文化の違いがあるのは理解してましたが、まさかの全否定とは。

福岡だけの話なのかと思ってたら、実は故郷の鳥取でも、東京でも、横浜でも、あとは確か長崎でもそうでしたが、春巻きといったら「薄焼き玉子」ではなくて「細長い」ほうでした。

鳥取は薄焼き玉子の春巻きが一般的なのかと思ったら、そうではなかったのです。じゃあ父が作ってくれてたあのバージョンは何なんだ?

北九州でも「薄焼き玉子バージョン」があった

今から10年ほど前になるのですが、福岡県内に店舗が複数ある中華料理店「八仙閣」というお店があります。当時はJR小倉駅前、旧小倉そごうの横に「八仙閣 小倉駅店」という巨大な中華料理店がありました。

その「八仙閣」に、なんと「薄焼き玉子バージョンの春巻き」があったのです。予想してなかったので驚いたし、狂喜乱舞しました。お腹が裂けそうになるくらい春巻きを食べました。

メニュー表を見ると、福岡で一般的な細長いタイプは「中華春巻き」、そして私の大好物である薄焼き玉子タイプは「玉子春巻き」と書かれていました。

残念ながら八仙閣の小倉駅店は閉店してしまったのですが、現在も営業している「八仙閣 中間店」にはその後も春巻きを求めて何度か通いました。

しかしながら数年前、「八仙閣 中間店」のメニューから玉子春巻きが消えてしまったのです。あれもかなりのショックでした。春巻きが終了したのを知って以降、中間店には行かなくなってしまいました。

注意ポイント


「八仙閣 中間店」も2020年5月に閉店し、北九州エリアにおける八仙閣の店舗は全て閉店しました。現在は福岡市方面に幾つか店舗があるそうです。

大阪王将に玉子春巻きがあった!

先日、中華が食べたいねって話になり、家族で大阪王将に行ったのですが、そこにあったんですよ。玉子春巻きが

大阪王将の玉子春巻き

妻が作ってくれる玉子春巻き以外で、北九州で玉子春巻きを見られる日が来るなんて。本当に感動しました。

子供たちは小さい頃に妻が作った玉子春巻きを食べてるんですが、幼かったので記憶がないらしく、「初めて食べる」玉子春巻きに興味津々。

そんな子供たちに奪われてなるものかと、私が大人げなく次々と玉子春巻きを頬張って「うめえー!」と絶叫するものだから、完全に洗脳された子供たちもムキになって玉子春巻き争奪戦。

他にも唐揚げや餃子、酢豚などを頼んだのですが、玉子春巻きは結局3皿注文しました。子供たちも大好きになったそうです。だからって譲らないけど。

注意ポイント


2021年、大阪王将のメニューから「玉子春巻き」は消えてしまいました。
 
店舗で店員さんに確認したところ「たぶんどの店舗も終了したと思います」だそうです。絶望しました。

玉子春巻きは、どこの地域で食べられているのか

父が作ってくれた玉子春巻きは、鳥取でも福岡でも他の地域でも滅多にお目にかかれません。

私のように「春巻きといえば薄焼き玉子で焼いたのに決まってんだろ!」って地域が果たして日本にあるのだろうか。

調べてみたところ、ウィキペディアに面白い記述を見つけました。

山東料理の春巻は、比較的厚い皮を用い、外にさらに天ぷらのような衣や溶き卵を付けて揚げることが多い。山東料理が比較的多く伝わっている日本の大阪市では、このタイプの春巻きを出す中華料理店もある。

via:春巻き – Wikipedia

玉子春巻きは山東料理だ、ということなんですかね。あと、ウィキによれば「大阪市」で玉子春巻きを出す店があると書いてある。

うちの父、板前修業を始めたのも、その後に働いた料亭やレストランも、大阪なんですよ。だからなのかな。なんとなく繋がり始めました。

試しにGoogleで「大阪 中華 山東」で検索してみると、ヒットしたお店の料理写真に玉子春巻きがありました。

ってことは、大阪の中華料理店で山東料理系のお店は玉子春巻きを出してるってことになるのかな。大阪王将も「大阪」だから玉子春巻きがあったのかな。どうなんだろう。

大阪の中華料理店には玉子春巻きがあふれてるんでしょうか。であるならば大阪で中華食べたいなあ。

まとめ

いろいろ書いてきましたが、結局は妻の作ってくれる玉子春巻きが最強なんですけどね。

ノロけてるわけじゃないですよ。おそらく本場の山東料理レシピの直伝ですから、そりゃ美味いです。

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