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FBS福岡放送「バリはやっ!」にヒートショック経験者としてテレビ出演しました

2017年12月19日

テレビ出演に至るまでの経緯

2012年2月、ウォーキング大会を終えてから露天風呂に入り、そこでヒートショック状態となり死にかけたという体験記をブログで公開しました。

ヒートショック症状の様子を振り返りました
冬の露天風呂でヒートショック発症、死の恐怖から何とか逃れた方法

ウォーキング門松編でJR篠栗駅にゴールした後、ウォーキング参加者に温泉割引の特典とシャトルバスでの送迎を利用して、レイクサイドホテル久山で温泉に入って来ました。心身の奥底まで温かさが染みて堪能できましたが、身体に重大な異変も現れてしまい……

この日、福岡県にしては珍しく大雪で積雪も深く、そんな中を11km歩き、さらに初めての露天風呂で嬉しくてテンションも上がり、自宅の風呂で入浴するのと何ら変わらぬ所作で入湯してたら異変発生、という流れでした。

それから2年後の2014年、著名人がお風呂での事故で亡くなったというニュースを何度か耳にしたこともあり、自分自身の体験を織り交ぜつつヒートショックの予防と対策を調べてまとめ、ブログ記事を公開。

ヒートショックの予防と対策をまとめています
露天風呂
冬の露天風呂で死にかけた経験から学んだ入浴時ヒートショック予防と対策

2年前、初めて体験した露天風呂で血圧の急変動が原因と思われる猛烈な目まいが発生し、死の恐怖を味わいました。特に生活習慣病患者や血圧の持病を持つ人、そして高齢者が入浴時に注意しなければならない「命にかかわる」ことをまとめました。

そして今回(2017年12月)、ブログ記事を読んだというテレビ局のディレクターさんから、ブログの問い合わせページにて連絡が来ました。

  • 番組で体験談を紹介させてもらえないでしょうか
  • 電話取材かテレビの撮影取材をお願いできないでしょうか

という内容でした。

取材依頼を受け、私のほうからディレクターさんに返信。内容は以下の通り。幾つか条件を出しました。

  • 取材は問題ない(ブログネタになるし)
  • 電話でもテレビカメラ撮影でもどっちでもいい
  • ただし、顔出しNGなので、カメラ撮影の場合は顔を映さないで欲しい
  • 本名も公開していないので、名前を出すならハンドルネームにして欲しい

この条件をすべてディレクターさんが飲んでくださり、テレビ出演が決定。

その後、撮影場所をどこにするかという話になり、ディレクターさんから「自宅はいかがでしょうか」と打診されたものの、それを予期していた妻から前日の段階で

  • 自宅で撮影なんて言われたら絶対に拒否して!(掃除してないから)
  • 自宅撮影されるくらいなら県外に引っ越す!

と怖い顔で念押しされていたので、当然ながら却下。撮影場所はテレビ局内の一室で、ということで落着しました。

撮影日は、2017年12月15日(金)の午前に決定。取材申し込みから2日後という電光石火の展開でした。早すぎて笑っちゃった。

FBS福岡放送・北九州支社で取材撮影

ということで12月15日(金)、北九州市小倉北区に行ってきました。

チャチャタウン小倉
チャチャタウン小倉

高速バスの終点「砂津」には「チャチャタウン小倉」という商業施設があります。早く到着したのでしばらくチャチャタウンの中を散策。

新小倉ビル
FBSの北九州支社がある「新小倉ビル」

チャチャタウン小倉から徒歩1分という近い場所にある「新小倉ビル」。FBS福岡放送・北九州支社がこちらのビル内に入っています。全然知りませんでした。

新小倉ビル
「新小倉ビル」正面

まだ時間に余裕があったので、もう少し周辺を散策してから中へ。

FBS福岡放送北九州支社
FBS福岡放送・北九州支社

約束の時間より10分早く、FBS福岡放送の北九州支社に到着。こちらには番組撮影用のスタジオはなく、社員さんたちのデスクが並ぶのみでした。

日本テレビの番組宣伝ポスター
日本テレビ系列の情報番組ポスターが並ぶ
日本テレビの番組宣伝ポスター
日テレ系連続ドラマに混じって福岡ローカル「福岡人志」も

FBS福岡放送は日本テレビ系列。日テレで放送されている番組ポスターが壁に貼られてました。

応接室
FBS北九州支社の応接室

今回の撮影場所になった応接室。

応接室

私が座ったのは右側の椅子。その後ろにはテレビ台があり、ここで「ヒートショックで死にそうになった時の再現シーン」も撮影しました。

出演したのは朝の情報番組「バリはやっ!」

今回私が出演したのは、FBSで月曜〜金曜の朝5:20〜6:30に放送されている「バリはやっ!」という番組。「ZIP!」の前に福岡エリアで放送されているローカル番組です。

番組内の「トクソー」というコーナーで今回ヒートショックに関する特集が組まれ、私にお呼びが掛かったわけです。

豊原慎二アナウンサー
FBSの豊原慎二アナウンサー

FBSの豊原慎二アナウンサー。「トクソー」の進行役とナレーションを担当されてました。

てっきりディレクターさんがインタビューするのかと思ってたら、テレビで見たことあるアナウンサーさんが来てたので「おおっ」となっちゃった。

豊原慎二アナウンサー
「バリはやっ!」のジャンパー

番組名「バリはやっ!」のイラストが背中に描かれてるジャンパー。

テレビ出演の様子をダイジェストで紹介

応接室で事前に軽く打ち合わせ。「だいたいこういう質問をしますので、体験されたことを話してください」という感じ。

カメラが回り始め、インタビュー開始。ここから先は撮影時の様子をメインに書きます。

そもそもヒートショックはどれほど危険なのか、予防と対策はどうすればいいのか等は、全て2014年に書いたヒートショック予防と対策エントリーに書いてます。重複するので今回は割愛。

りくまさん
「ヒートショック経験者 りくまさん」という肩書き

テレビ画面に最初に登場した時の私。顔出しNGなので上半身のみ。依頼した通り、ハンドルネーム「りくまさん」で紹介されていました。

ちなみに番組中、CMに入る直前の「この後、◯◯についての特集です」みたいな紹介のところで数回、私の後頭部や背中や声の映像が流され、メッチャ恥ずかしくなりました。

「俺をCMまたぎに使うな〜」と嘆く横で妻は爆笑してました。

テレビを観ていて思ったけど、着ていった服が大失敗でした。めっちゃお腹出てる人に見える。

45歳

豊原アナが「いつ頃ヒートショックになられたんですか?」と質問し、私が「45歳の時です」と答えてるところ。

大きいフォントで「45歳」とテレビに映し出されているのですが、実はこれ、間違えてました。実際は43歳の時です

ディレクターさんと最初の電話打ち合わせをした際に、「ヒートショックで死にかけたのは43歳の時で、(ディレクターさんに読んで頂いた)ブログ記事を書いたのが2年後の45歳の時」と説明しました。

で、撮影直前の打ち合わせでディレクターさんが豊原アナに「最初、いつヒートショックを経験したかを質問」するよう指示し、それに対して「45歳の時でしたよね?」と私に聞かれ、「はい」と返事。そのまま思い込んで「45歳の時です」と発言しちゃった、というのが真相です。

まあ観てる人や撮影してる人にとっては43歳だろうが45歳だろうがどっちでも良いんでしょうけど。

ウォーキング大会

ヒートショックが発生した時のことを回想しながら語ってるところ。イメージ映像であり、私ではありません。

露天風呂

露天風呂のイメージ映像。

りくま正面

正面からの映像で、「首がキューっと締め上げられるような感覚」と当時の様子を語っているところ。テイク1では背後から、テイク2では正面から撮影していました。

「45歳」の時はテイク1の映像でしたが、上の映像はテイク2に切り替わっています。つまり、同じインタビューを2回され、2回とも同じ回答をしています

テイク2ではディレクターさんから「首を締め上げられるような、というのを強調するため、手で首のあたりを触りながら話してもらえませんか」と演技指導され、言われた通りに実践。

テイク2の撮影直後、「口元までしか撮りません、大丈夫ですか?」とカメラマンさんに確認され、口元までならいいかと思い、了承。

ヒートショック再現映像

「露天風呂から外に出た直後、ヒートショックのせいで激しい目まいに襲われ、まともに立っていられなかった時の様子を再現してもらえますか」とディレクターさんからリクエストされ、応接室の横でその時の様子を演技しました。モノクロ映像に編集されて悲壮感が増してます。

再現シーンを演じてる途中で「これ意味ある?」とか「冷静になったらメッチャ恥ずかしいぞ」などと考えてました。テレビの取材を受けている緊張感、ゼロ。

ヒートショック再現映像

「石垣を握り続けたものの、握力も徐々になくなり立っているのが耐えられなくなり、最後はお尻を床について座ってしまった」という場面を再現してるところ。映像がブレて幽体離脱したかのような編集マジック。

ヒートショック再現映像

「座ってしまった後、意識を失わないように脳内で自分に語りかけ、怒鳴りつけながら延々と深呼吸を続けた」と説明しながら再現してるところ。再現シーンを演じてる時にも口頭で説明をしていたのですが、実際の放送では全てカット。インタビュー時の音声がかぶせられてました。

説明が終わり、私が無言で座り続けてる間も、カメラマンさんは私の足を舐め回すようにジックリ時間をかけて撮影し続けてました。靴もジックリ撮られたので「もっと綺麗な靴を履いてくれば良かったあ」と呟いてました。ここの音声はきっと使われないだろうな、と予測できたので。

インタビュー撮影時

「露天風呂でヒートショック症状になる以前、そういう症状には一度もなっていなかった」と説明しているところ。ここは再現シーンの演技をする前、テイク2でのインタビューでの映像です。

誰にでも起こりえる

「(ヒートショックは)誰にでも起こりえる」と大きなフォントで私のセリフが表示されてます。結局はコレですよね。

今回の番組特集で制作側が強調したかったことの1つは「ヒートショックは高齢者だけの問題ではない、誰の身にも起こり得ることだ」という点です。

なので40代なのにヒートショックを体験した私に白羽の矢が立ったのでしょう。

ヒートショック経験

私のインタビュー音声が終わったあと、豊原アナによるナレーションに移り、私自身のヒートショック発生時の様子が資料映像か何かで補足されていました。この映像の中に私はいません。

「雪が降る中のウォーキングを終えて温泉で入浴」の後に「露天風呂から出た直後、血圧の激しい変動により失神」とナレーションは続いたのですが、ここだけナレーション内容が事実と異なります。「失神寸前」にはなったけどギリギリで意識を回復させました。失神はしていません。

放送では「失神」となってたけど実際は失神してませんよ、というのは放送終了後ディレクターさんに伝えましたし、ブログで訂正する旨も報告しています。

ヒートショック取材

当時の私と同じように、ヒートショックの名前は聞いたことあるけど実際どんな症状なのか知らない人、どういう状況で発生するのか知らない人、そもそも自分がヒートショックになる可能性があるなど夢にも思ってない人は今も世の中にたくさんいると思うのです。

そんな人たちに「いやいや、油断してたらアナタだって本当に危険なんだよ、最悪死ぬんだよ」という注意喚起をしたかったから私はブログに書いたし、今回の取材を受けた理由も同じです

取材撮影が終わり、インタビューして下さった豊原さんから

「今までテレビに出演された経験あるんですか?」

と質問され、「いやいや1回もないですよ(あるわけないやろ)。なんでですか?」と逆質問したところ、

語り方がとても慣れてらっしゃったしお上手だったので

と言って下さり、「お世辞うまいな!」と心の中で突っ込みながらも恐縮しつつお礼を言って、FBS北九州支社をあとにしました。

まとめ

今回の取材撮影やテレビ出演は貴重な経験となりました。

私の知人や友人にも、ブログ記事の内容やブログの更新活動が起点となりテレビ出演を果たした方々が複数います。私はそれを「ブロガードリーム」と呼んで拍手喝采してましたが、まさか自分もブログ記事が縁でテレビ出演が実現するとは夢にも思いませんでした。

今回のヒートショックと直接の関係はないのですが、実は私、このヒートショックを経験した4ヶ月後にもう1回、ウォーキング大会で死にそうになったんです

坂道で無理をした結果、過呼吸で死にそうに…
初めての高塔山登山で無茶をした結果、過呼吸で死の恐怖を味わう

2012年6月17日(日)。北九州市若松区を歩いてきました。春~初夏シーズン最後の開催となった今大会。過去2回の高速ペースを維持しようと無理した結果、過呼吸による呼吸困難で死の恐怖を味わうハメになりました。

「2回も死にそうになるウォーキング大会ってどんだけ危険なのよ」と思われそうですが、ウォーキングを趣味として始めたばかりの頃で、単に歩き方が下手だったのです。

ヒートショックと過呼吸、症状は違いますが、4ヶ月前にヒートショックで死の恐怖を味わったことが経験としてあったので、山道を上る途中で過呼吸になった時も、薄れゆく意識の中で「呼吸しろ」と念じ続けられたし、それで意識を回復させることができました。

経験したことで知識を得て、それを後日に活かすことが出来たのは幸運でした。しかし「経験しないこと」が最善です。

ヒートショックの事故から自分自身を、家族を、友人知人を守る術を知ってもらえれば、私がブログに記事を書いたりテレビに出演した意義はあると感じます

寒い冬場のお風呂は油断禁物。皆さんもお気を付けて。

-雑記
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