テレビ出演に至るまでの経緯
2012年2月、ウォーキング大会を終えてから露天風呂に入り、そこでヒートショック状態となり死にかけた、という体験記をブログで公開しました。
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冬の露天風呂でヒートショック発症、死の恐怖から何とか逃れた方法
ウォーキング門松編でJR篠栗駅にゴールした後、ウォーキング参加者に温泉割引の特典とシャトルバスでの送迎を利用して、レイクサイドホテル久山で温泉に入って来ました。心身の奥底まで温かさが染みて堪能できましたが、身体に重大な異変も現れてしまい……
そして今回(2017年12月)、ブログ記事を読んでくれたテレビ局のディレクターさんから、ブログの問い合わせページ経由で連絡をいただきました。
- 番組で体験談を紹介させてもらえないでしょうか
- 電話取材かテレビの撮影取材をお願いできないでしょうか
という内容でした。
取材依頼を受け、私のほうからディレクターさんに返信。内容は以下の通り。幾つか条件を出しました。
- 取材は問題ない(ブログネタになるし)
- 電話でもテレビカメラ撮影でもどっちでもいい
- ただし顔出しNG、本名公開もNG、ハンドルネームならOK
この条件をすべて承諾していただき、電話ではなくテレビカメラによる撮影で、と決定。
撮影日は、メールで取材依頼を受けた2日後という電光石火の展開でした。早すぎて笑っちゃった。
近年、ヒートショックが原因と思われる浴室や温泉での死亡事故が増えてきており、最近も著名人数名が自宅浴室で亡くなった事案があったため、注意喚起もあり特集が企画され、ブログ記事を書いていた私に白羽の矢が立った、という流れだそうです。
FBS福岡放送・北九州支社で取材撮影
ということで12月某日、北九州市小倉北区に行ってきました。

高速バス・砂津バス停まで行き、約束の時間までチャチャタウン小倉で暇潰し。

今回の取材&撮影場所であるFBS福岡放送・北九州支社は、チャチャタウン小倉から徒歩1分の場所にある「新小倉ビル」にありました。

時間までビル周辺を散策してから中へ。

FBS福岡放送・北九州支社に到着。こちらには番組撮影用のスタジオはなく、社員さんたちのデスクが並ぶのみでした。


FBS福岡放送は日本テレビ系列。日テレで放送されている番組ポスターが壁に貼られてました。

今回の撮影場所として使われた応接室。

この応接室でインタビューと撮影がおこなわれました。
出演したのは朝の情報番組「バリはやっ!」
今回出演したのは、FBSで月曜〜金曜の朝5:20〜6:30に放送されている「バリはやっ!」という番組。「ZIP!」の前に福岡エリアで放送されているローカル番組です。
番組内の「トクソー」というコーナーでヒートショックに関する特集が組まれ、そこにVTRで出演することとなりました。

FBSの豊原慎二アナウンサー。「トクソー」の進行役とナレーションを担当されています。
ディレクターさんがインタビューするのかと思っていたら、テレビで見たことあるアナウンサーさんが来てたので「おおっ」となっちゃった。

背中には番組名「バリはやっ!」のイラスト。文字通り、番組を背負ってらっしゃいます。
テレビ出演の様子をダイジェストで紹介
応接室で事前に軽く打ち合わせ。やがてカメラが回り始め、インタビュー開始。
ここから先は放送のスクショを中心に、当日のエピソードなどを紹介します。
どういう風にヒートショックになったかは取材依頼を受けた元記事に詳しく書いていますので、こちらでは割愛します。

テレビ画面に最初に登場した時の私。
顔出しNGなので上半身のみ。ハンドルネーム「りくまさん」で紹介されていました。
最近はハンドルネームを「りく」としていますが、当時は「りくま」にしていました。
ちなみに番組中、CMに入る直前の「この後、◯◯についての特集です」みたいな紹介のところで数回、私の後頭部、背中の映像や、私の声が予告映像として流れていました。
番組を見るまでそんな使われ方をしているとは知らず、めーっちゃ恥ずかしかった。
「俺をCMまたぎに使うな!」と嘆く横で、妻は爆笑していました。
テレビを観ていて思いましたが、着ていた服が大失敗でした。服がダボッとしていて、めっちゃお腹出てる人に見える。

豊原アナが「いつ頃ヒートショックになられたんですか?」と質問し、私が「45歳のときです」と答えてるところ。
大きいフォントでドーンと「45歳」。ブルゾンちえみのネタみたい。
実はこれ、間違えてました。43歳のときでした。
ヒートショックで死にかけたのが43歳のときで、記事を書いたのが45歳のときだったんですけど、私が間違えて45歳と言っちゃってました。
まあテレビ局の人や視聴者にとっては43歳だろうが45歳だろうがどうでもいいんでしょうけどね。
ちなみにテレビ取材時は49歳です。

映像は私ではなくイメージ映像。このとき、私の話し声が流れていました。

露天風呂のイメージ映像。

正面からの映像で、「首がキューっと締め上げられるような感覚」と当時の様子を語っているところ。テイク1では背後から、テイク2では正面から撮影していました。
同じインタビューを2回され、2回とも同じ回答をしています。「45歳」の時はテイク1の映像で、上の映像はテイク2のもの。
テイク2ではディレクターさんから「首を締め上げられるような、というのを強調するため、手で首のあたりを触りながら話してもらえませんか」と演技指導され、言われた通りに実践しています。

「露天風呂から外に出た直後、ヒートショックのせいで激しい目まいに襲われ、まともに立っていられなかった時の様子を再現してもらえますか」とディレクターさんからリクエストされ、応接室の横でその時の様子を演技しました。
映像がモノクロに変わり、なんだか悲壮感が増してます。
再現シーンを演じてる途中で「これ意味ある?」とか「冷静になったらめっちゃ恥ずかしい格好だぞ」などと考えていました。テレビの取材を受けている緊張感ゼロ。

「死んだと思った」。いま冷静に見るとスゴい字幕ですね。出川哲朗かと。
映像がユラユラと揺れて幽体離脱したかのような演出でした。

「座ってしまった後、意識を失わないように脳内で自分に語りかけ、怒鳴りつけながら延々と深呼吸を続けた」と説明しながら再現しているところ。
再現シーンを演じている時にも状況を説明をしていたのですが、実際の放送では全てカット。最初のインタビュー時の音声が流されていました。


「(ヒートショックは)誰にでも起こりえる」と大きなフォントで私のセリフが表示されています。私が突然大きな声で叫んだわけではないです。フォントが大きくなっただけ。
今回の特集企画で制作側が強調したかったことの1つは「ヒートショックは高齢者だけの問題ではない、誰の身にも起こり得ることだ」という点です。
なので40代なのにヒートショックを体験した私に白羽の矢が立ったのでしょう。

私のインタビュー音声が終わったあと、豊原アナによるナレーションに移り、私自身のヒートショック発生時の様子が資料映像か何かで補足されていました。この映像の中に私はいません。
「雪が降る中のウォーキングを終えて温泉で入浴」の後に「露天風呂から出た直後、血圧の激しい変動により失神」とナレーションは続いたのですが、私は失神していません。
実際は失神寸前になったけれど、ギリギリで踏ん張ることに成功し、失神することなく意識は回復しました。記事にもそのとおり書いています。そもそも失神していたら記事には書けません。
この件は放送終了後、ディレクターさんに伝えました。番組公式サイト記事の該当箇所は訂正するそうです。

当時の私と同じように、ヒートショックの名前は聞いたことあるけど実際どんな症状なのか知らない人、どういう状況で発生するのか知らない人、そもそも自分がヒートショックになる可能性があるなど夢にも思ってない人は今も世の中にたくさんいると思うのです。
そんな人たちに
「いやいや、油断してたらアナタだって本当に危険なんだよ、最悪死ぬんだよ」
と注意喚起をしたかったから私はブログ記事を書いたし、今回の取材を受けた理由も同じです。
取材撮影が終わり、インタビューして下さった豊原さんから
「今までテレビに出演された経験あるんですか?」
と質問され、「いやいや1回もないですよ。なんでですか?」と逆質問したところ、
「語り方がとても慣れてらっしゃったし、お上手でしたよ」
と言って下さり、恐縮しつつお礼を言って、FBS北九州支社をあとにしました。
まとめ
今回の取材撮影やテレビ出演は貴重な経験となりました。
私の知人や友人にも、ブログ記事の内容やブログの更新活動が起点となりテレビ出演を果たした方々が複数います。
私はそれを「ブロガードリーム」と呼んで拍手喝采してましたが、まさか自分もブログ記事が縁でテレビ出演が実現するとは夢にも思いませんでした。
今回のヒートショックと直接の関係はないのですが、実は私、このヒートショックを経験した4ヶ月後にもう1回、ウォーキング大会で死にそうになっています。
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初めての高塔山登山で無茶をした結果、過呼吸で死の恐怖を味わう
2012年6月17日(日)。北九州市若松区を歩いてきました。春~初夏シーズン最後の開催となった今大会。過去2回の高速ペースを維持しようと無理した結果、過呼吸による呼吸困難で死の恐怖を味わうハメになりました。
「2回も死にそうになるウォーキング大会ってどんだけ危険なんだよ!」と思われそうですが、ウォーキングを趣味として始めたばかりの頃で、単に歩き方が下手だったのです。
ヒートショックと過呼吸、症状は違いますが、4ヶ月前にヒートショックで死の恐怖を味わったことが経験としてあったので、山道を上る途中で過呼吸になった時も、薄れゆく意識の中で「呼吸しろ」と念じ続けられたし、それで意識を回復させることができました。
経験したことで知識を得て、それを後日に活かすことが出来たのは幸運でした。しかし「経験しないこと」が最善です。
ヒートショックの事故から自分自身を、家族を、友人知人を守る術を知ってもらえれば、私がブログに記事を書いたりテレビに出演した意義はあると感じます。
寒い冬場のお風呂は油断禁物。皆さんもお気を付けて。