おもいでばこ、フル稼働中
先日購入したデジタルフォトアルバムツール「おもいでばこ」。
「おもいでばこ」は記憶を呼び覚まし、撮影意欲をかき立て、感情を刺激するツールだ!
1年以上前から欲しかった写真保存管理ガジェット「おもいでばこ」を念願叶ってようやく購入できました。単なる写真保管の枠にとどまらず、懐かし思い出を大勢で鑑賞したり、もっと写真を沢山撮ろうという欲をかき立ててくれる素敵なツールです。
▲ リビングにある大型テレビのすぐ横に鎮座し、我々家族一同に昔の懐かしい思い出を提供してくれています。
私の知らないところで、嫁が一人リビングで「おもいでばこ」のスライドショーを楽しむことが何度かあったそうです。確実に浸透しとるぞー。
時間を見つけて少しずつ過去の写真を「おもいでばこ」に集約してるのですが、なんせ写真の数が多すぎる。デジタルデータで16年分ありますから。
▲ 現時点で取り込んだ写真の枚数が1,357枚。動画が43本あります。
これ、2002年までの写真がようやく取り込み完了した段階なんですよ。まだ残り約14年分のデジタルデータが手つかずの状態。先は長いぜ…。
私よりも先に購入した「おもいでばこ」の先輩ユーザーの方々が口を揃えて言ってますが、一気に大量の数を取り込むのではなく、少しずつコツコツ取り込んでいったほうがいいです。取り込み処理自体は速いのですが、なんせ量が多いから根を詰め過ぎると疲れます。
▲ 1,300枚超の写真を取り込みましたが、まだまだ容量には余裕がありますよ。なんつったって2TBですからね。へっちゃらですよ。
使い始めた初日、写真を10枚ほど取り込んだ時点でディスク使用量が上の写真くらい既にあったので「え、実はもう5パーセントくらい使っちゃった?」と少々焦ったのですが、1,300枚超えても表示は変わってません(たぶん)。へっちゃらですよ。
▲ 2002年をカレンダーモードで閲覧すると、上の画像の通り9月と10月が1枚もないんです。
こういうのが寂しいんですよね。なんで写真撮っとかねえんだよ俺! っていう。
嫁や子供たちもこの「空白」の寂しさは実感したようなので、今後は思い出の撮影に精を出すことが予想されます。そうすれば「おもいでばこ」がより一層充実しますからね。
故障が心配だからバックアップを考える
というわけでコツコツと保存枚数を増やしている「おもいでばこ」ですが、言ってしまえば大容量ハードディスク。電化製品=機械です。故障する可能性はゼロではない。「もしも」のことを考えねばなりません。
3年前の秋頃、我が家は落雷でシーリングライト2個と玄関のインターホンを破壊されました。落雷なんて予期できないでしょ。我が家に雷が直接落ちたわけではないだろうけど、かなり近くに落ちたらしく、その一瞬、その一発だけで数万円の被害でした。痛かったですよ。
予期しないことや自然災害により、一瞬にして電化製品は破壊されてしまう。それを3年前に身を持って体験しました。
大切なデータが破壊されたり紛失してしまった時、復元できる環境があれば安心できます。だからiPhoneも、iPadも、Macも、ブログ(=WordPress)も、そして元々の写真データも、それぞれのツールや機能を利用してバックアップを取っています。
当然ながら「おもいでばこ」もバックアップを取らなければならない。いろんな環境に保存していた様々な写真を集約してますので、もしも落雷などで突然破壊されてしまったらダメージが計り知れない。
「おもいでばこ」は、製造元のBUFFALO社が純正の「安心バックアップキット」を販売しています。これは本体を購入する前の段階で知ってました。
しかし、「おもいでばこ」アンバサダーに任命されてる方を含め複数の方から教えてもらいましたが、純正のバックアップキット(ハードディスク)ではなく、他メーカーの外付けハードディスクでも特に問題なくバックアップは出来るんだそうです。(ただし純正バックアップキットは動作確認などが実施されているため「動作認証済み」とうたわれています)
なので我が家も安い外付けハードディスクを新たに購入して「おもいでばこ」のバックアップを早めに始めようと考えていたんですよ。本体の購入前はね。
ところが、先日書いた「おもいでばこ購入エントリー」を公開し、自分の文章を読み直してる間に、ふと「あること」について閃いたのです。
それは、現在鳥取に住んでる私の両親のこと。
「おもいでばこ」を思い出ごとプレゼントする案
我が家は福岡県の北九州市にありますが、私の両親は鳥取県に住んでいます。同じ西日本ですが決して近い距離ではありません。年に1度、両親が福岡に遊びに来て孫と2日くらい時間を共有できる程度。私も嫁も仕事が忙しいため、もう何年も帰省できていません。
今年も4月頃に両親が北九州に来る予定なので、そのときに「おもいでばこ」をたっぷり見せてあげよう、と先日の購入エントリーに書きました。誤字脱字チェックのため何度も読み返したのですが、そのときにふと、
「おもいでばこ」をうちの親にプレゼントするってのは?
と閃いたんです。もちろん購入したばかりの「おもいでばこ」をあげちゃうわけじゃないですよ。新たにもう1個購入するという意味です。
自分の「おもいでばこ」を購入するのに1年かかったくらいだから、両親へのプレゼントとしてポンと連続購入は出来ないですけど、いずれ購入資金が貯まる頃には我が家の「おもいでばこ」も思い出の写真群が充実してるはず。
両親用の「おもいでばこ」本体を購入した際に、我が家で使用していたバックアップ用のハードディスクを一緒に譲り渡して、そのハードディスクから写真を復元すれば、大量の写真をまるごとデジタルフォトアルバムとしてプレゼントできる。
めっちゃナイスアイデアじゃないか。思い付いたとき自分をベタ褒めしました。
じゃあ我が家のバックアップどうすんの? ってそんなもん新たにハードディスク買ってバックアップすりゃいいだけの話。何の問題もない。
ということで将来、両親用に「おもいでばこ」を買ってプレゼントしよう、という目標が新たに生まれたのですが、この計画を遂行するに際して「純正バックアップキット」が再び頭をよぎったのです。
docomoのガラケーを母が長年使い続ける理由
私の両親は父も母もdocomoのガラケー(=スマートフォンではない普通の携帯電話端末)を使ってます。もう10年以上ずっとガラケー。
以前は私も嫁もソフトバンクに加入していたので、両親に言ったんですよ。同じソフトバンクに統一すれば無料通話できるからもっと気軽に電話でやり取りできるよって。でも両親はソフトバンクに変えようとはしませんでした。
理由は単純で、「近くにdocomoショップしかない」から。ソフトバンクのショップはかなり遠いんだそうです。田舎町なのでショップなんてそんなにアチコチありませんし。
私がiPhoneを使うようになって3年くらい経った頃、母の仕事がすごくラクになる便利なアプリを発見して、母にiPhoneを買うよう勧めたことがありました。
母は「すごくいいね〜」とアプリに感動し、とても使いたいと言ったのですが、それでもdocomoのガラケーから変更しませんでした。当時まだdocomoはiPhoneを販売してなかったし、そもそもスマートフォンを使いこなす自信がない、と母。
docomoがiPhoneを販売するようになった現在も母はiPhoneを買う気がありません。ガラケーに慣れてしまったし、スマートフォンが「怖い」とさえ母は言ってます。
要は操作を教えてくれる人が近くに誰もいないんです。スマートフォンを使ってる人が一人もいない職場なんだとか。
実際、私がフリーターから某社の正社員に採用された際、iPhone(というかスマートフォン)を使ってるのが会社で私一人でした。田舎になるとそういう会社は今もあるし、特に母の会社は年配の従業員が多いので余計にガラケー率が高い。
「iPhoneはそんなに難しくないよ」「すぐ慣れると思うんだけどなあ」と私は母に言うんですけど、それって私の基準であって、母の基準ではないんですよね。
選択肢の少ない高齢者には純正品がいいのかもしれない
スマートフォンやパソコン、インターネット、そして現代の機器類に慣れ親しんだ人にとってみれば容易で「調べればすぐに分かる」ことであっても、それが分からない人々・慣れてない人々にしてみれば「そもそも調べ方が分からない」ことも多いし、同じ次元では語ることが出来ない。
特に高齢者となると機械に対するアレルギー反応を持つ人もいるし、「スマートフォン? 無理ムリ、難しくて使えん!」と条件反射的に決めつけてしまう人もいます。
「おもいでばこ」のバックアップ用として外付けのハードディスクを買おうと考え、その次に両親へのプレゼントを思い付いたあとで、この「母が使うdocomoのガラケー」のことを思い出したんです。
docomoのガラケーに対して執着してるわけでもない、こだわりがあるわけでもない(docomoの悪口を言ってるわけじゃないですよ)。単にそれしか使い方が分からない。問題が発生した時に教えてくれる人(=ショップ)が近くにdocomoしかない。だから使ってる。
「おもいでばこ」バックアップ用のハードディスクに置き換えると、やっぱり状況は同じなんですよ。分かる人には「どのメーカーのハードディスク」でもいいし、使い方も「どこでも一緒」だろうし、本体とハードディスクを繋いでおけば自動的にバックアップしてくれるだろうから、何の問題もない。難しいこともない。
でも、「分からない人」にしてみたら、たとえ最初のお膳立て(セットアップ)をしてあげたとしても、いつかトラブルに遭遇したとき、解決策が分からない。調べ方も分からない。
おそらく私に救いを求めて電話をかけてくるでしょう。でも私も実際見ないと分からないから、よっぽど単純なことならともかく(たとえば電源がコンセントから抜けてたとか)、「メーカーに電話で問い合わせしてみて」と伝える可能性が高い。
で、メーカーに問い合わせの電話をかけるとして、もし本体とハードディスクのメーカーが違っていたら、原因が分からないと言われる可能性って高いじゃないですか。あるいは難しい表現でオペレーターから説明されて母が理解不能のパニックになって終わるか。
なので「おもいでばこ」のバックアップ用として両親にプレゼントするのであれば、やっぱり純正のバックアップキットを買うべきだろうな、という結論になったのです。動作認証済みというのも安心してもらえる大きな要因だし、問い合わせもBUFFALOさんだけで済みますからね。
今回、光栄なことに本体購入エントリーをメーカーの方に読んでいただき、お話しする機会を得まして「おもいでばこ」に関する様々な情報を提供していただきました。
その流れで前述したバックアップに関する話題も出て、いろいろ質問したり意見交換する流れでバックアップキットを提供していただくことになりました。本当にありがとうございました。
安心バックアップキットを使ってみた
▲ 先日、「おもいでばこ」の純正品である「安心バックアップキット」が我が家に到着しました。
▲ 「おもいでばこ」本体は2TBタイプを購入したので、バックアップキットも2TBタイプをご提供いただきました。
メーカーさんに確認したところ、本体が2TBだからと言ってバックアップキットも2TBで絶対合わせないといけないわけではないそうです。写真の保存容量が極端に多くないなら1TBタイプでも問題ないとのこと。
▲ 開封すると中には説明書、そして下にBUFFALO製のハードディスク。おや?
▲ 「また、お会いできましたね」。これ見てブフッと吹き出しました。
▲ 購入エントリーでは紹介しなかったんですが、「おもいでばこ」本体を購入したとき、開封して最初に出現したのが「はじめまして」の文字だったんですよ。
続けて「またお会いできましたね」が来るとは予想してなかった。こういうの好き。
▲ 中に入ってたのは、説明書とバックアップ用ハードディスクの箱。そして、
▲ 黒いのが「おもいでばこマット」。本体とハードディスクを並べて置いておく滑り止めシートの役割をしてくれます。
それから透明なのが保護フィルム。本体の天井部分に貼るとのことなので、上の写真を撮った直後に早速貼り付けてみました。過去、iPhoneのガラスフィルムを自分で貼ろうとして2戦全敗の不器用な私ですが、今回は気泡も入らずキレイに貼れました。でも緊張した…。
▲ ハードディスクの箱の中には白いハードディスクとUSBケーブルが入っていました。
▲ バックアップ用ハードディスク(左側)と「おもいでばこ」本体(右側)をマットに置いてみると上のような感じ。
▲ 真上から撮影。縦幅はほぼ同じです。
▲ 「おもいでばこ」本体の裏側、右の端っこに「バックアップ機器」という端子がありますので、
▲ そのアックアップ機器端子に今回入っていたケーブルを挿し、
▲ バックアップ用ハードディスク側の端子にケーブルの反対側を挿して接続完了。
▲ 我が家の定位置であるリビングのテレビ横にバックアップキットを設置。ゴチャゴチャと整理できてなくてごめんなさいよ。
▲ 本体の電源を入れて起動し、テレビでホーム画面を見てみると、メニューの一番下に「バックアップ・復元」という項目が追加されていました。
▲ バックアップ・復元メニューに入ってみました。前回のバックアップ日時を記録してくれるようですね。この時点でまだバックアップを1回も実行してないので日時は空白になってます。
両親にプレゼントする際は、「写真・動画の復元」を実行すれば、我々が保存しまくった思い出の写真群が両親のテレビ画面に蘇るというわけです。
今回はバックアップキットを接続して最初の起動なので、手動でバックアップを実行してみます。真ん中にある「今すぐバックアップ」ボタンを押し、「はい」を指定すれば処理が始まります。
▲ バックアップ処理中のテレビ画面。
▲ バックアップ処理中、ハードディスクの右上がホワンホワンとホタルの光のように柔らかく点滅していました。
▲ 「おもいでばこ」本体の取り込みボタンは青色で、同じくホタルの光みたいに点滅してました。
▲ バックアップ完了。写真が約1,300枚、動画が約40本(いずれも3分未満の短いものばかり)という現在の容量で、初回バックアップ時に要した時間は約20分でした。
▲ テレビ画面をチェックしてみると、バックアップ日時が記録されていました。日時を明示してくれると安心しますね。
初回は(我が家の場合で)20分ほどかかりましたが、次回以降は本体の電源を切る際に自動でバックアップ処理が実行されます。
前回バックアップ時と比較して変化があったもの(写真の新規追加やコメント変更など)だけがバックアップ対象となる「差分バックアップ方式」なので、2回目以降のバックアップは短時間で済むはずです。
りくま ( @Rikuma_ )的まとめ
「おもいでばこ」もバックアップ体制が整いました。これで落雷が来ても大丈夫。っつうか落雷2回も来たら困る。
本文中にも書きましたが、必ずしもバックアップキットでなければバックアップできないというわけではありません。それはメーカーさんも認めてらっしゃいました。
しかし今回我が家における両親にしてもそうだし、機械に関して難しいことは分からない、なるべくメーカーを揃えて作業を簡単にしたい、手間を減らしたいという人が一定数いらっしゃるのも事実です。
そういう方々のためにバックアップキットという純正品をリリースされてるのだと思うし、動作認証済みという点だけを取っても安心感があるのは良いです。
「おもいでばこ」は、写真が増えれば増えるほど楽しさが倍増していく強烈な魅力を持っており、使えば使うほど味わい深くなり、ユーザーの感情を刺激する色に染まっていきます。機械に慣れ親しんだ世代だけが楽しむのは実にもったいない。もっと上の世代にこそ知って欲しいし、気軽に楽しんでいただきたいガジェットです。ぜひ手にしてみてください。