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大腸ポリープ内視鏡検査の体験談:検査当日がラクになる3つの準備工夫

2012年1月16日

発見しにくい大腸がん、だからこそ早期発見、早期検査が重要

大腸のポリープ、あるいは大腸のガン細胞というのは、なかなか発見しにくいのだそうです。

大腸の粘膜には痛みを感じる知覚神経がありません。なので胃やノドなど他の箇所のように「痛みで異変に気付く」ことも滅多にありません。痛みで察知できる頃には病状も結構悪くなっているそうです。

検査して初めて「え? 今まで一度も痛みなんてなかったのに?」となるのも、大腸ポリープおよび大腸ガンの特徴と言えるかもしれません。

私自身、大腸ポリープが発見された発端は健康診断での検便でした。会社の健康診断で言われるまで何一つ異変はなかったのです。検便に少量の血が混じっていたことで「大腸ポリープの疑いがあるので検査をしましょう」と言われました。

その次のステップとして実施された検査が「大腸の内視鏡検査」です。

少量の血便だけでは「痔」なのか「ポリープ」なのか判別が難しい。大腸の状態を正確に検査し、確実な結果を得るためにも必要なのが大腸内視鏡検査になります。

この記事では、これまで数回の大腸内視鏡検査を経験した私が、慣れてなかったが故に大変苦労したこと、こうすれば良かったと学習したことなどをまとめ、記載しています。

「検査前の準備作業」がとにかく大変

前述したとおり、大腸には知覚神経がなく痛みを感じないため、大腸内視鏡検査は全然痛くありません

内視鏡検査の結果、大腸の中にポリープが発見された場合は「ポリープの切除手術」をしてもらうことになります。内視鏡検査の直後に手術というわけではなく、手術の日を病院側と調整し、後日改めて病院に行き、手術を受けるという手順になるはずです。

で、このポリープ切除手術は私も受けましたが、内視鏡検査と同じく手術も全く痛くありませんでした。モゾモゾと体の中をいじられてる感覚があった程度で、軽い気持ち悪さに耐えていたらいつの間にか手術は終わっていました。手術といっても痛くはありません。

大腸にポリープがあった場合は切除手術をすることになりますが、前述した通り、大腸には知覚神経がなく痛みを感じないため、内視鏡検査と同様にポリープの切除手術も痛みは全くありません

検査や手術は痛くないので、痛みに怯える必要はありません。じゃあ何が大変かというと、検査や手術の前の準備がとにかく大変なのです。コツを知ってるのと知らないのとでは雲泥の差。天国と地獄の差といっても大げさじゃないくらい。

準備に失敗すると検査や手術に要する時間も大幅に違うし、自身の疲労度も増大します。それどころか、本来なら全く痛みもなくリラックスして臨めるはずの検査や手術なのに、準備を失敗することで不必要な痛みを抱えてしまうことがあります。

じゃあ準備とは何か?

簡単に言えば「胃の中をカラッポにする」、これだけです。これだけなんですけど、とっても大変なのです。胃の中をカラッポにしない限り、検査も手術もしてもらえません。必要最低にして絶対の条件が「胃の中をカラッポにする」ことなのです。

初めての内視鏡検査は、看護師さんの事前説明だけで準備を万全にこなせるとは限りません。私自身がまさにそうでした。分かったつもりでも失敗してしまい、当日は地獄の苦しみを味わってしまいました。

今回書く内容は、私の体験を基にした「初めて内視鏡検査に臨む人でも地獄の苦しみを味わうことなくスムーズに準備が行うための秘策」です。

全部で3つ。これをしておけば、検査や手術の当日に肉体的・精神的な負担が軽減されると思います。

工夫その1:食事制限を2日前から始める

一般的には、内視鏡検査を行う日の前日から食事制限を開始し、徐々に胃の中のものを少なくしていき、最終的には消化物が何もない状態にするのを目指します。「消化物が何もない状態になったか」を判別するのは、大便(ウンチ)の透明度です。

前述しましたが、何もない状態にしない限り検査はしてもらえません。「必ずカラッポにしないといけない」のです。

検査前日にキッチリ食事制限をするのは当たり前ですよね。しておかないと検査当日にめちゃくちゃ苦しみます。しかし意外と盲点なのは、検査前日の前日、つまり検査2日前の食事なのです。

私自身、検査前日は看護師さんからの指示通り、食事制限を怠けることなく全てこなしました。しかし検査当日、いくらチェックしても大便が透明にならず、何度も看護師からNGを喰らい、下剤を飲み続けるハメになってしまいました。

おそらく原因は検査2日前の食事にあったと想像しています。「明日は食事制限でお腹もすくだろうから今日は食べるぞ」と、2日前はむしろ普段より多めに食事をとってしまった。消化に良い食べ物とかも一切考えずに。

その結果、いくら下剤を飲んで排便を繰り返しても透明にならず、下剤の飲み過ぎで気持ち悪くなり、排便のし過ぎでお尻は激痛。検査の時間はどんどん遅れ、病院側にも多大なる迷惑をかけてしまいました。

1回目の内視鏡検査準備で大失敗した教訓、そして看護師さんからのアドバイスを受けて、2回目の内視鏡検査準備では2日前から食事制限をしたところ、大成功でした

肉体的な負担も1回目とは比較にならないほどラクチンで、便が透明になるまでの時間も大幅に短縮されました。

食事制限のときに食べてはダメな食物、制限付きで食べてもいい食物、そして私が2回目の準備時にやって成功した2日前からの食事制限メニューを紹介します。

食事制限時、食べてはいけない食物

以下に紹介する食べ物は、胃に残りやすいため検査前日はNGとされています。私はこれを2日前から一切食べないように注意しました。

  • 野菜全般 … 食物繊維のあるものは大腸に残りやすい
  • 果物 … 小さな種や粒のあるもの、果肉入りジュースなど
  • 海藻類 … ワカメ、コンニャク、寒天など
  • キノコ類 … シイタケ、ワラビ、ゼンマイ、エノキなど
  • 豆類 … 納豆、大豆(豆腐はOK)、エンドウマメ、インゲンなど

制限付きで食べてもいい食物

以下に紹介する食べ物は、注意事項に気を付ければ検査前日でも食べてOKなものになります。これも2日前から注意してみてください。もちろん、食べ過ぎはNGですよ。

  • おにぎり … 具のない塩おにぎりか、梅干しペーストを塗ったおにぎりはOK。海苔(のり)はNGなので外す。五目メシ・赤飯・ゴマ・ふりかけもNG
  • みそ汁 … キノコ類、海藻類(ワカメなど)、野菜類(ネギやキャベツなど)は具に入れないこと。豆腐はOK
  • めん類 … うどんは消化が良い。ただし具のない素うどんに限る。そば、ラーメンは控える
  • おかゆ … 具のないプレーンなもの。梅干しプレーンは入れてもOK
  • ヨーグルト … 具のないプレーンなもの
  • 蒸しパンやメロンパン … 具の入ってないパンはOK。調理パンはNGな具を含むことが多いのでNG。チーズも控えた方が良いらしい

私が実際にやってみて成功した食事制限メニュー

検査2日前

  • 朝 … 食パン1枚(バター塗っただけ)、紅茶1杯
  • 昼 … 素うどん1杯
  • 夜 … 白ご飯半杯、豆腐冷奴3個、厚焼き卵2個、みそ汁(具なし)
  • その他 … 空腹時に紅茶を飲みまくる

 
検査2日前なので、厳密な食事制限をする必要はありません。ただ、検査前日にいきなり食事を減らすと空腹感が増しますので、2日前から肩慣らし的に量を減らし、大腸に食べカスが残らない具材を食べるよう心掛けました。

豆腐の冷奴は、ネギ・かつお節などの薬味は大腸に残ってしまうので食べていません。代わりに梅干しプレーンをかけて味に変化を付けました。みそ汁は「具なし」にしましたが、豆腐を入れてもOKです。

検査2日前の食事、カギは「どれだけ食欲を制御・抑制できるか」です。ここが検査前日の負担軽減に繋がってきます。

ひとくちメモ


●紅茶ガブ飲みはとてもオススメ。間食するより紅茶を飲むほうが後のことを考えると遙かに有効です。
 
●厚焼き卵は消化に良いのでOK。前日に食べても良いそうです。
 
●消化が良いものであれば、検査2日前は満腹になっても問題ないそうです。

検査前日

  • 朝 … ポタージュスープ、厚焼き卵2個
  • 昼 … 素うどん1杯
  • 夜 … おかゆ2杯、豆腐冷奴1個、みそ汁(具なし)
  • おやつ … プレーンヨーグルト大サイズ全部
  • その他 … 空腹時に紅茶を飲みまくる

 
検査2日前から自主的に食事制限をしたこともあって、前日の昼から猛烈にお腹がすいてしまいました。紅茶ガブ飲みも継続してたのですが、どうしても空腹感が満たされなかったので、ヨーグルトの大サイズを全部ペロリと食べたりもしています。

プレーンなので味は寂しいですが、空腹感は少し満たされました。大腸に残らないヨーグルトだからこそのムチャ喰い。

夕食の「おかゆ2杯」もぶっちゃけ言えば食べ過ぎです。でも検査当日は大腸に残りませんでした。おかゆ2杯目は味に飽きたので、冷奴と同じくここでも梅干しプレーンが大活躍

検査当日

  • 朝 … 食事禁止のため絶食(ただし例外として、お茶などの水分はOK)

 
検査当日の朝は絶食です。何も食べちゃダメ。水やお茶などの水分は飲んでもいいですが、ガブ飲みは控えた方がいいでしょうね。ジュース類も控えるべし。

定期的に飲んでる薬がある場合、原則として検査当日の朝は飲まない方が良いそうです。ただし、どうしても薬を飲まないといけないのであれば、事前に主治医と相談しましょう。

工夫その2:下剤ドリンクを前日の夜から飲み始める

食事制限の締めくくりとして「下剤」を飲まねばならない

検査前日までの食事制限で胃の中をある程度カラにした後、検査当日には下剤を飲んで胃の中を完全にカラッポにする準備作業が始まります。

私の場合ですが、粉末状態の下剤が入った容器に水を加えて溶かし、液体の下剤ドリンクを約2リットル作ります。この下剤ドリンクを当日の朝、時間をかけて飲んでいきました。

「面倒くさいから」とか「時間がないから」と言って一気に飲んだら絶対ダメです。ジュースではなく下剤なので、気持ち悪くなり吐き気を催します。もしも気持ちが悪くなって耐えられなくなったら、ただちに飲むのを中止し、病院に連絡して指示を仰いでください

目安としては、病院に出発する3時間ほど前には下剤ドリンクを飲み始めました。これも下剤の量が医療機関によって異なるかもしれませんので、看護師さんに確認しておいたほうがいいです。とにかく注意するのは「慌てて飲まないこと」。なので、ゆっくりなペースで飲めるよう、下剤の分量や飲む時間から逆算して起床時間を決め、その時間に必ず起床することも重要です。

寝坊してしまって下剤を飲み始める時刻が遅くなったら、当然ながら気は焦ります。下剤を飲むスピードも速まるでしょう。そして残念なことに、慌てても大便はすぐ透明になってはくれません

食事制限に失敗してたら時間はさらにかかります。さらに「工夫その3」で後述しますが、排便時に慌てることで処理が雑になると、痔の症状が出て大変なことにもなります。これが他の何よりも最大の地獄となります。

倍の量の下剤を飲まされることもある

私自身、初めての内視鏡検査の際、検査2日前の食事に気を配らなかったせいで大腸に食べカスが残り過ぎてしまい、当日の朝は下剤をいくら飲んでも大便が透明になりませんでした。

病院で便をチェックしてもらっても当然ながらNGで、検査を遅らせて下剤の追加。検査前の追試みたいなもんです。本来は2リットルの下剤を、病院でさらに2リットル追加されて飲みました。水分の摂りすぎでお腹はタプンタプンになり、気分も優れず。そこまでしても大便は完全には透明になりませんでした。

最終的には看護師さんが「うん、もうこれでいきましょう」と半ば妥協してくれて、なんとか下剤地獄は終了。自分自身も気持ち悪くて大変だったけれど、予定時間をかなりオーバーして内視鏡検査を始めることになり、主治医の先生をはじめ病院関係者の方々にも大変なご迷惑をかけてしまいました。

2回目は看護師さんのアドバイスで大成功

その反省もあり、2回目の内視鏡検査前にどうすればいいかを看護師さんに相談したところ、

前日の夜に半分飲んでおくといいですよ

とのアドバイス。そんなことして大丈夫なんですか?と確認しましたが、当日の朝にこだわらなくても大丈夫なんだそうです。

アドバイスに従い、前日の夜に3分の1ほど下剤を飲んで就寝。翌朝(=検査当日)に残りの3分の2を全部飲んだのですが、飲み終わらない段階で大便は完全に透明になっているのが自分自身でも確認できました。トイレに通った回数も1回目の検査時とは比較にならないほど減りました。(というか1回目の検査時が多過ぎた…)

病院で看護師さんに大便をチェックしてもらったら、「パーフェクト!」と1発OK。「前日に少し飲む作戦は成功だったでしょ」「バッチリでしたね」とお互いに大喜びしました。

気になるのは「就寝中の便意」

前日夜から下剤を飲み就寝する作戦を実行する際に、もっとも気になるのは「寝てる最中にお腹が痛くなって、トイレと寝室を往復することにならないの?」という問題。

看護師さんからは「前夜に半分飲んで大丈夫」とアドバイスされてはいたものの、就寝中の便意が心配だったので 3分の1に減らしたのです。

結果、下剤を飲んで就寝し、翌朝までトイレに行くことは一度もありませんでした。お腹が痛くもならなかった。

ただし、これは個人差があると思いますので、一概に「絶対大丈夫だよ!」と断言はできません。もしも夜中に便意を催したら、ガマンはせずトイレに行った方がいいです。出しておいた方が翌朝にラクチンですし。

翌朝に残りの下剤を飲んでる途中で便が透明になった場合、無理して全部を飲み干す必要はありません。すでに検査準備のゴールテープを切ったということです。

工夫その3:排便の連続による「痔」を防ぐ

雑に拭いていると排便時の激痛で発狂する

1回目の検査準備で、私がもっともツラく、そして苦しんだのは「排便時の激痛」でした。

検査当日の朝は、下剤を飲んでトイレとリビングを往復することになります。当然ながらトイレに行く回数が普段よりも増えるわけですが、私は何も考えず、普段通りにトイレットペーパーでお尻を拭いてました。

風邪を引いて鼻水が止まらないとき、何度も何度もティッシュで鼻をかんでたら、鼻の下がこすれて痛くなりますよね。あれと同じことが当然ながらお尻にも起きます

途中から排便する毎にお尻が痛くてたまらなくなり、余りの痛さに排便することが恐怖にすら感じてきます。病院に着いて下剤を追加で飲んで、さらにトイレとの往復になったことで地獄は最高潮に達しました。

あんなに痛くてツラいことは最近なかった。病院ではさすがに声を出さないよう我慢していましたが、自宅トイレでは激痛で発狂し、「あああああ!」と何度も絶叫していました。

あれは心の底から懲りました。もう繰り返したくない、ってことで2回目の検査準備では細心の注意をはらって対処しました。

ウォシュレットなど「温水洗浄機能付き便座」を最大限に活用する

TOTO製品では「ウォシュレット」と呼ばれる、いわゆる温水洗浄機能がある便座が自宅にあるのなら、最大限に有効活用しましょう。そもそもウォシュレットは当初「医療器具」として開発されています。

ひたすら温水(温度はお好みで)をぶっかけて、水だけでお尻をキレイにするくらいのつもりで洗い続けます。洗浄が不十分だと別の痛みの原因になってしまいますので、まずは水を徹底的にかけ、洗浄機の水だけで汚れを取るくらいのつもりで洗いましょう。

濡れたお尻をトイレットペーパーでふく際には、とにかくソフトタッチを心掛けましょう。便の汚れは温水洗浄で取れてるはずですから、あとは水分さえふけばいい状態のはず。肛門を傷めないように、触れるか触れないかくらいのソフトタッチで水分をふき取ってください。

この作業を毎回徹底すれば、痛みはかなり軽減されます。私は2回目の検査準備時、痛みが発生することなく大便は透明になりました。

いろんな場面で重宝する携帯ウォシュレットはかなり便利

温水洗浄機能付き便座はそこそこ値段が高いので、大腸の内視鏡検査をするからといって「じゃあ買おうか」と手軽に購入できるものではありません。

じゃあ自宅でお尻を水洗いする手段はないのか。実はあるんです。温水洗浄機能付き便座の元祖であるTOTOが「携帯ウォシュレット」という商品を販売しています。

昔は「トラベルウォシュレット」という商品名だったこともありました。まだ温水洗浄機能付き便座がそれほど普及してなかった時代、自宅には設置しているけれど、外出先や宿泊先、ちょっと立ち寄った公衆トイレなどには温水洗浄機能付き便座がほとんどありませんでした。

そういう出先でも温水洗浄が出来る便利な商品として販売されている「携帯ウォシュレット」。これを内視鏡検査当日の排便時に有効活用することが出来ます。

他にも新生児(赤ちゃん)のいる家庭で携帯ウォシュレットは大変重宝します

赤ん坊は予告なくいきなりオムツに排便をしますよね。自分の意思でトイレに駆け込むなんてことは出来ません。大便の処理をしつつ、赤ちゃんのお尻をキレイにしてあげないといけないし、ここで処理を雑にしてしまうとお尻の肌を傷めてしまいます。

お風呂場に連れていくとか、ベビーバスで洗浄できれば良いのですが、その準備も手間がかかります。そんな時に携帯ウォシュレットが手元にあれば、赤ちゃんのお尻をすぐに、しかも温水で優しく洗浄できます。

我が家は携帯ウォシュレットを持っていたので、子供たちが赤ん坊だった頃は毎日のように使っていました。ものすごく便利でしたよ。温水洗浄機能付き便座よりも遙かに安いですから、内視鏡検査のためだけに購入しちゃうのもアリかもしれません。

ウェットティッシュやベビー用お尻拭きも有効

自宅のトイレが温水洗浄機能付きの便座ではなく、携帯ウォシュレットも持ってない場合、ウェットティッシュで優しくお尻をふくことで痛みは緩和できます。あくまで「優しくふく」ですよ。

ウェットティッシュには「アルコール成分入り」と「ノンアルコール」、2つのタイプがあります。

お尻をふく際に「アルコール入りで問題ない」と解説してるサイトもあれば、「アルコール入りは絶対にやめなさい」と警告してるサイトもありました。どっちが本当なのかはすみません、専門家ではないので分かりません。ノンアルコールが無難だと思います。

ウェットティッシュを使った場合でも、肛門周辺が水分で濡れた状態のまま放置してしまうと、かぶれてカユくなり、これまた後で大変です。水分は最後の仕上げとしてトイレットペーパーでふき取りましょう。もちろんソフトタッチで。

また、ベビー用品のお尻ふきも良いそうです。トイレに流してもOKタイプの製品であれば拭いた後の処理が断然ラクになりますのでオススメです。

それでも痛くなったら、無理せず軟膏役を使う

排便時にいろいろ工夫し、優しくふいたはずなのに、それでも痛くなってしまったら、軟膏薬を塗って対処しましょう

おそらく検査する医療機関から下剤をもらう際、軟膏薬も一緒に渡されると思います(私は一緒にもらいました)。1回目の検査時は軟膏薬を一度も利用しなかった、というか軟膏薬の存在を完全に忘れてたので失敗しました。

2回目は痛みが全くない段階で便が透明になったので、軟膏薬の出番はナシ。

備えあれば憂いなし。もしもの時のために軟膏薬は準備しておいた方がいいと思います。痛くなり始めの段階で軟膏薬を塗りましょう。悪化したら1回目の私みたいに地獄をみます。

私の大腸ポリープ体験記

死の恐怖に震えた年末年始

2010年10月、会社で指定された医療機関での健康診断で「検便を2回取るように」と指示されていました。検尿は何度も経験あったけど、検便はその時が初めて。

検診前日の朝、そして当日朝の2回分を採取し提出したところ、そのうちの1回に少量の血が混じっていました。

もし2回とも血が混じっていなかったら、大腸ポリープは見つかっておらず、事態はより深刻化してたかもしれません。そういう意味ではラッキーだったのかな。

健康診断を受けた医療機関から「どこか病院で大腸の内視鏡検査をうけてください」と指示。仕事の取引先でもあった某病院が内視鏡検査に定評があると聞き、そちらで内視鏡検査を初体験。

検査の結果、大腸内にポリープが2個見つかりました。1個は小さいので心配ないが、もう1個はサイズが大きく、先端にガン細胞らしき斑点。

これはガンかもしれないね」と医者は渋い表情でストレートに言いました。

2010年12月のクリスマスイヴに入院し、2個のポリープを切除する手術。そのまま5日間入院。クリスマス周辺しか連続して休暇を取れなかったので仕方ないのですが、それにしても寂しい年末だった。

年が明けて2011年の1月、病理検査の結果が判明。ポリープにガン細胞は発見されなかったとの結果で、自分はガンで死ぬかもしれないという恐怖からようやく解放されました。

ポリープ手術を機に生活を改善

入院&手術を機に、意識や生活を変えることにしました。

まず食生活を改善。和食中心、野菜中心の食事になり、肉や油モノは意識して避け、大好物のポテトチップスも食べなくなりました。

2011年4月からウォーキング大会に参加。今では最高の趣味として日々楽しく歩いています。

退院する際、「ポリープがすぐ出来る体質の人もいるから、念のため1年後にもう1回、内視鏡の検査をしましょうね」と主治医に言われていて、それが2回目の内視鏡検査(2012年1月)でした。

1回目の検査で経験したし、たくさん失敗していたから、次はどう準備すればいいか自分でも考えたし、看護師さんにアドバイスももらい、2回目はいろんなことがとてもラクに進みました。検査時間も短く、検査結果もまったく問題なし。食生活を改善したおかげか、前回より腸の中がキレイになってると言われました。

まとめ

大腸ポリープに限らず何でもそうですが、まずは早期発見。おかしいかな、と思ったら検査を受けるようにしましょう。

特に大腸の内視鏡検査は痛くないし、今回の記事で書いた通り、工夫すれば最小限の苦労だけで済みます。

健康体であることがイチバンですが、もしもこれを読んだアナタが将来、大腸の内視鏡検査を受けなければならなくなったとき、この記事を思い出していただければ幸いです。

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