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冬の露天風呂で死にかけた経験から学んだ入浴時ヒートショック予防と対策

2014年3月7日

初体験の露天風呂でヒートショックになりました

Hot Spring

2年前の冬、福岡県が珍しく大雪に覆われていた週末のウォーキング大会に参加した後、露天風呂に初めて入浴。

その際、風呂上がりにヒートショックを発症し、死の恐怖を体験しました。

失神しそうになったものの、なんとか回復して無事生還することができました。もしもあの時に失神していたら、そのまま死んでいたのかもしれません

露天風呂に入ってからヒートショックを発症、そして回復に至るまでの描写は当時のブログ記事にて詳しく書いています。

この記事では詳しい描写を割愛しますので、どういう症状になり、どう危険だったのか、そしてどうやって回復したのかは当時の記事を読んでいただければ幸いです。

ヒートショックを発症した一部始終
冬の露天風呂でヒートショック発症、死の恐怖から何とか逃れた方法

ウォーキング門松編でJR篠栗駅にゴールした後、ウォーキング参加者に温泉割引の特典とシャトルバスでの送迎を利用して、レイクサイドホテル久山で温泉に入って来ました。心身の奥底まで温かさが染みて堪能できましたが、身体に重大な異変も現れてしまい……

ヒートショック:寒い時期のお風呂がどれほど危険なのか

ヒートショック」という言葉をニュースなどでもよく聞くようになりました。

ヒートショックとは、寒い冬に風呂場と脱衣所の温度差が大きいことなどが原因となり、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすおそれがある急性疾患のこと。

高血圧や動脈硬化の傾向がある人、そして高齢者が特に発症しやすいと言われ、近年では室内における高齢者の死因の4分の1を占めるという報告もあるほどです。

芸能人や著名人がお風呂の浴槽や脱衣所で倒れ、亡くなったという訃報を冬場になるとよく耳にします。健康体と思ってる人でさえも、冬のお風呂における寒暖差には十分注意しなければなりません。

高血圧の人にとって、温泉の露天風呂ほど危険なものはありません。特に、寒い冬は絶対に禁物です。お湯と外気の温度差が非常に激しいため、血圧が乱高下し、心臓に大きな負担がかかります。

ただ温度差に気をつけさえすれば、入浴ほど高血圧の人には良いみたいです。38~40℃のぬるめのお湯に入って、半身浴がお勧めです

引用:◆高血圧の人にとって冬の露天風呂ほど危険なものはない!

寒い冬の露天風呂こそ温泉の醍醐味、と温泉好きな後輩が以前に語っていました。

しかし私のような血圧疾患者にとって、冬場の露天風呂は特に注意しなければならないようです。

お風呂に入っている時に亡くなる人の中で、お年寄りの占める割合がとても多く、東京都の例で8割が65歳以上の高齢者

特に75歳以上になるとその数は激増し、また、入浴中の事故が最も多く起きている月は12月となっています。

冬にお風呂での事故が多いのは寒さが原因です

引用:冬のお風呂はなぜ危険? | ティドビット ~水まわりのまめ知識~

高齢者で熱い温度の風呂に入るのを好む人がいます。「年を取ると共に熱さに強くなる」などと言う人もいますが、あれは加齢により温度を感じる体内センサーが衰えてしまっているのが原因。「熱っ!」と感じる皮膚機能が若い人よりも鈍感になっているのです。

ただでさえ高齢者は血圧も高くなりがちで、血管も若い人より細いし老いています。さらに皮膚も老化により温度を感知する機能が衰えています。

なのに熱い熱いお風呂を好み、さらに冬の寒い気温の中で熱いお湯から寒い場所に出たら、どれだけ危険かはもうお分かりですよね。

これは高齢者が自覚すべき問題というよりは、むしろ家族など周囲の人々が気を付けてあげなければ防げない問題なのではないかと感じます。周囲が冬場の入浴時に寒暖差をなくしてあげるなどフォローしてあげない限り、死亡事故は減らないでしょう。

お風呂に入るための一連の動作の中で急に寒くなったり暖かくなったりすること(ヒートショック)が人の血圧を急に上げたり下げたり変動するため突然死に至るのです。

暖かい部屋から一変、寒い脱衣所で服を脱ぎ、さらに寒いお風呂場に入り冷え冷えしながら体を洗う。この時、血圧はどんどん上がっていて、その後バスタブのお湯に浸かる(冬場は42度の熱いお湯を好む人が多い)と、その刺激でいったん血圧がピークに達した後、今度は体が温められるので血管が広がって血圧は急降下します。

このように血圧が急上昇すると脳出血など、血圧が急降下すると逆に血液の流れが滞って心筋梗塞や脳梗塞になる恐れがあるんです。

引用:冬のお風呂はなぜ危険? | ティドビット ~水まわりのまめ知識~

2年前の私は脳出血になりかけたか、あるいは軽度の脳出血になっていた、ということなのかもしれません。そう考えると本当に怖い。よく生還できたな、と思ってしまいます。

「冬の朝、起きてすぐ熱い風呂は危険」

心筋梗塞などの死亡率は、夜より朝がダントツに高い。朝の高血圧に加え、冬の朝風呂は温度差で血圧が大きく変動しやすい。

そのため血圧が安定する起床1時間後からの入浴が好ましい

引用:冬のお風呂の命にかかわる雑学・豆知識

高血圧の人は朝風呂も危険です。起床してもすぐにはお風呂に入らず、1時間くらい経ってから入るのが好ましいそうです。

風呂での死因の25%は溺死

つい寝てしまって溺死してしまう。

引用:冬のお風呂の命にかかわる雑学・豆知識

入浴時に寝てしまう人も多いですよね。うちの妻や娘がまさにそうです(私は入浴時には寝ません)。いつも「寝るなよ〜」と注意しているのですが、なかなか改善できないようです。

入浴して気持ちが良くなりついウトウトしてしまう、と「風呂で寝るクセ」を持つ人は言いますが、ただウトウトしてるだけならお風呂で溺れた際にすぐ目が覚めます。

しかし、ウトウトではなく「気絶」の状態になってる場合もあり、この時はお風呂で溺れても意識は回復せず、そのまま溺死してしまいます。

お風呂で寝ること(寝てるのではなく気を失ってる可能性もある)がどれだけ危険かという点も周知されるべきですし、家族や知人に「風呂で寝る」人がいたら「それはとても危険なこと」だと教えてあげてください。

脳梗塞とは、脳の血管が詰まって血流が滞り、最悪の場合死に至る恐ろしい病。H・Mさんが脳梗塞を発症する引き金となったのは、彼女の間違った温泉の入り方でした。(中略)

あの日、冷えきった露天風呂に出てきたH・Mさんは、かけ湯もせずに、いきなり熱いお湯に入り、そのまま10分間も浸かり続けてしまいました。その間、H・Mさんの血圧に大きな変化が起きていました。脱衣所から寒い風呂場に出た時、H・Mさんの血圧は上昇。そしてすぐ湯船に浸かることで、さらに血圧が上がりました

問題はここからでした。10分間湯船に浸かったH・Mさんの体は温度に慣れ、今度は血圧が急降下。これこそが危険な血圧の変動でした。(中略)

温度変化の刺激のため、血管は収縮しました。血管が狭くなることで、動脈硬化のあった脳には、血小板などの物質がたまっていきました。しかし、しばらくすると、今度は体温が上がって血管が拡がり、血圧が急降下。血流が急激に遅くなったため、滞った血小板などが固まり、血栓ができてしまったのです。あの風呂上がりの目まいは、脳梗塞の危険を知らせる重要なサインでした

引用:本当は怖い風呂上がりのめまい~灼熱の悪魔~ | 最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学 診察室

私自身も体験した症状です。読んでで恐怖で泣きそうになりました。

上記引用はテレビ番組で紹介された事例ですが、これには続きがあります。

しばらく休んで回復したH・Mさんが入浴後にお酒をたくさん飲み、利尿作用で血栓ができやすくなってるところに翌日の朝風呂で血栓が発生。脳の動脈がふさがり意識障害も発生し、お風呂の中で失神。そのまま浴槽で溺死してしまったそうです。

これも「お風呂でついウトウト→実は失神していた→そのまま溺れて死亡」という哀しい結末です。

かけ湯もせず、いきなり露天風呂に入る乱暴な入浴方法、入浴後の大量飲酒、さらに翌朝の朝風呂など幾つもの悪条件が重なっての不幸ですが、それぞれ自覚して気を付けるしかありません。

温泉だけでなく、家庭も含めた入浴中の死亡者数は年間1万4000人といわれ、交通事故の死者の数を大きく上回っているのです

引用:本当は怖い風呂上がりのめまい~灼熱の悪魔~ | 最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学 診察室

ヒートショックや入浴中の死亡事故がとても多いということをお分かり頂けたでしょうか。冬場は温泉も露天風呂も、そして自宅での入浴も、甘く見てはいけないということです。

自宅で入浴する際に注意すべきこと

冬場の入浴を甘く見てはいけないということを理解したら、次は予防です。どうすれば事故を防げるか。

まず自宅での入浴時を中心にまとめます。

寒い中を歩いて帰宅後、すぐには入浴しない

気温が寒い外を歩いて帰宅した後にすぐ入浴してしまうと、血圧の上昇や心拍数の上昇、疲労などの影響で、脳卒中の危険性が高まるそうです。

  • 帰宅後は1時間ほど暖を取り、それから入浴するよう気を付けてみる

脱衣所を暖かくし、浴室との温度差を少なくする

ホテルなどの屋内大浴場であれば、脱衣所は暖房が効いています。なので寒暖差という意味ではそれほど差もなく安全だと思われます。

しかし、一般家庭になると脱衣所は寒いことが多いです。我が家の脱衣所も大変寒い。

寒い脱衣所→熱いお風呂→再び寒い脱衣所。この連続攻撃がいかに危険かは、ここまで読んで頂いていればお分かりですよね。血圧の乱高下で倒れ、最悪の場合は死に至ります。脱衣所と浴室の温度差をいかに少なくするかが大切。

  • ストーブなど暖房器具があれば、脱衣所に持ち込んで入浴前後に暖め、浴室内との温度差を少なくする。
  • 高血圧の人や高齢者は、入浴前に衣服を脱ぐ前の段階で暖房をつけておく。(脱衣は最初に寒さを体感する行為だから)
  • 入浴中も暖房器具をつけておき、入浴後に脱衣所へ移動した際に寒さをなるべく感じないよう工夫する。
  • 暖房器具が小さいなどで暖房の利きが悪い場合は、風呂場ドアのすぐ前に暖房器具を置くなどして、浴室から脱衣所に移動した直後に寒さをなるべく感じないよう工夫する。(少しでも近ければより温かい)
  • 脱衣所で暖房器具を使用する際は、衣服やタオルなどが暖房器具に触れないよう十分に注意する。(火災の原因になる)

脱衣所だけでなく、浴室も暖かくする

寒暖差は「脱衣所と浴室」だけではありません。浴室の中、つまり「浴槽(お湯)と洗い場」も寒暖差が大きい場合は対策を講じなければなりません。

具体的には、浴槽でお湯に入っていて、さてカラダを洗おう、と湯から出て「うう〜寒い!」と感じたら、それは寒暖差が激しいから危険だということ。私が露天風呂で死にかけたパターンはこれです。

最近のユニットバスでは浴室内に暖房設備が付いているタイプもあります。特に高血圧の人や高齢者が入る場合は、浴室内の暖房を使うべきです。光熱費が…などとケチっている場合ではありません。光熱費の心配よりもヒートショックの心配をしましょう

まだ誰も入ってない「一番風呂」の浴室はとても寒いです。高血圧の人や高齢者は「一番風呂」を避けた方がいいです。どうしても一番最初に入りたい時は対策を講じましょう。

  • 浴室暖房がある場合は極力使用し、浴槽の中(お湯)と外(洗い場)の温度差を少なくする。
  • 入浴前に浴槽のフタを外す。湯気のおかげで浴室内の温度が若干上がる。
  • 入浴直前に、洗面器などで浴室内・洗い場の床にお湯をまくだけでも違う。湯気のおかげで浴室内の温度が若干上がる。
  • 入浴前、シャワーでお湯を2〜3分ほど出しっ放しにした後、浴室に入るのも効果的。湯気のおかげで浴室内の温度が上がる。
  • 入浴前は、必ずかけ湯をしてお湯の温度に身体を慣らす。
  • かけ湯は、足 → ヒザ → ふともも → お腹、という風に「心臓から遠い身体の場所」を先に温め、徐々に心臓に近付けていく。(夏場のプールで身体を水の冷たさに慣らすのと同じ)
  • かけ湯の後、いきなり全身を浴槽に入れるのではなく、「足湯」→「半身浴」という風に心臓から遠い場所をお湯につけ、温度に慣らすのが良い。
  • 浴室暖房などで浴室内が十分温かい環境にあるのなら、半身浴だけでも十分に体内を温めることが出来る。(浴室が寒い場合に半身浴だけで済ませると風邪を引くなどの悪影響が生じるので注意)
  • 浴槽の中から外(洗い場)に出るときや、浴室から脱衣所に出るときも、いきなり移動するのではなく、徐々に外の気温に慣らしてから出る。寒暖差が激しい場所を裸で移動すると血圧の急激な乱高下が発生し、ヒートショックにつながる

食事直後の入浴は控える

食事を終えてすぐの入浴は身体に良くない、という話はよく聞くと思います。

食後すぐは胃が活発に動いており、血液が胃に集中しています。

その状態で入浴をしてしまうと、ただでさえ消化のため胃に血液を送るのに忙しい心臓が、入浴により全身の血行が良くなってしまうことで「胃だけじゃなくて全身にも血を送れ!」という命令も受けてしまいます。

つまり心臓に多大な負担が掛かって危険だ、ということのようです。

  • 食後すぐの入浴は控え、1時間以上は休み、それから入浴するようにする。
  • 飲酒後の入浴も大変危険である。

お風呂の温度を熱くし過ぎない

心臓にあまり負担をかけないお風呂の適温は38度〜40度だそうです。

42度以上になると、血圧も心拍数も上昇し、心臓や循環器系への負担が増加してしまいます。

特に高齢者は熱いお風呂を好む傾向にあります。理由は皮膚が衰えてしまったことで熱さに対する感覚が低下し、少々の温度では熱いと感じないため。

普通の人が「よくこんな熱いお風呂に入れるね!」とビックリしちゃうような高温でも年配の方々は平気な顔して入りますが、年を重ねたことで熱さに強くなったわけではありません。加齢により熱いと感じる機能が衰えてしまったためです。

なので高齢者は長湯をしてしまい、湯あたりになる確率も高くなり、さらに高温入浴は心臓への負担が高いので、高齢者の入浴は様々な観点から気を付けないと大変危険。ヒートショックを発症する条件が揃わないよう、ご家族など周囲の人も気を配ってあげましょう。

  • 理想的な湯の温度は38度〜40度。
  • いきなり湯船の中に入らず、心臓に遠い部分からかけ湯をするなどして徐々に温めていく。
  • 高血圧な人、心臓に不安のある人は、半身浴で身体に負担のないよう温めていく。
  • 高齢者は熱さへの感覚が麻痺しているので、入浴時には注意する。

入浴中は「身体から水分が奪われる」ことを自覚する

入浴中は利尿作用が強まります。簡単に言うとオシッコしたくなるということですね。

加えて入浴中は自分が思う以上に汗をかいてしまっているのだそうです。

利尿作用と発汗により「軽い脱水症状」になりやすく、水分が少なくなると血が濃くなって血栓の出来やすい状態になります。

ということは、入浴中に脱水症状となってしまうと、脳梗塞の可能性が高まるということですね。

お風呂から上がった時はノドが渇きます。ノドが渇けばお茶や牛乳など、何か飲みたくなるのは人間として当たり前なので、入浴後の水分補給は問題ないはず。

しかし、脱水症状や血栓を防ぐためにむしろ大切なのは入浴前の水分補給なんだそうです。これは意識しないと忘れがちです。

  • 入浴後はノドが乾くので、積極的に水分補給をすること。
  • 逆に入浴前は、ノドが乾いたという自覚がなくても水分補給をしておくようにする。(入浴中の脱水症状を軽減できる)

温泉(特に露天風呂)で入浴する際に注意すべきこと

温泉で入浴する際の注意点も、基本的には自宅での入浴と変わりありません。

ホテルなどの大浴場は、寒い時期になると脱衣所の暖房が効いているところも多いので、寒暖差という点ではむしろ自宅浴室よりも安全かもしれません。

問題は露天風呂なんですよ。屋外に暖房器具なんて設置できないし、設置しても意味がない。雪が積もっていたら、寒暖差は想像を絶します。

若い人や健康体の人なら気にしなくて大丈夫なのかもしれません。しかし高血圧や心臓に不安のある人、そして高齢者が、何の対策も講じず無策で寒い中を露天風呂に入ったら、いつヒートショックが発生してもおかしくありません

では、温泉(特に露天風呂)での入浴時に注意すべきことについてまとめます。

急に湯船に入らない

衣服を脱いで裸になり、寒い中を湯船まで移動する時点で、既に血圧は寒さのために上昇しています

そんな状態でかけ湯もせず、いきなり湯に入るのは自殺行為。心臓に猛烈な負担がかかり、高くなっている血圧が更に急上昇します。この時点で意識障害が発生し、最悪の場合は死に至ります。

特に冬の露天風呂は衣服を脱いで裸になったら寒くてたまらないですよね。一刻も早く風呂に突入して温まって「ああ〜極楽」と唸りたい気持ちは分かります。

しかし温度に慣れる準備もせず、いきなり風呂にドボンと入ったら、本当に極楽行きとなってしまいます。シャレになりません。

はやる気持ちを抑えて、入浴準備をしっかりしましょう。

  • 入浴前は、かけ湯をするなどして徐々に体温を温める。
  • 心臓に遠い場所からかけ湯を開始し、徐々に心臓に近い場所へと近付けていく。(心臓への負担を減らすため)
  • いきなりザバーンと肩までお湯につかるのではなく、まず足だけ、次に半身浴、お腹、肩という風に、徐々に身体を温めて心臓への負担を減らし、血圧の急上昇をなるべく抑える

急に湯船から出ない

私がヒートショックを発症したのは、このパターンです。

お湯の熱さに慣れて気持ち良くなると、それまで急上昇していた血圧が今度はどんどん下降します

血圧が下降している状態でいきなり湯船から出てしまうと、外気の寒さで血管は一気に収縮し、下降していた血圧が再び急上昇します。この血圧の乱高下によりヒートショックが発症し、脳卒中や心筋梗塞を引き起こしてしまいます。

特に冬の露天風呂は、お湯の中と外(外気)の寒暖差が激しくなります。自宅浴室や温泉の内風呂とは比較にならないくらい温度差があります。ヒートショック対策を徹底さえすれば、露天風呂でも危険な目には遭わないはずです。お風呂から出る際も慌てないことです

  • 身体を急激に冷やさないこと。
  • 温かい湯から瞬時に全身を出してしまうと、激しい血圧の急上昇が発生して大変危険。ゆっくり湯船から出るようにする。
  • 具体的には、まず上半身だけを出して半身浴状態で少し過ごす。身体が外気の気温(寒さ)に慣れた頃合いを見て、湯船から出る。
  • 半身浴状態の時に、上半身の水をタオルで拭き取っておくと良いらしい。水分を拭き取ることにより、気化熱で体温が奪われるのを防ぐことができるとのこと。
  • 可能であれば、湯船から出た直後に下着だけでも身に付けるようにする。(少しでも保温できるため)

気分が悪くなったら無理に動かない

急激な目まいが発生した時は、動きたくても動けません。

冬場の露天風呂は外が寒いので、早く室内に入りたくなるのも分かりますが、動くことで心臓に負担がかかります

また、意識もうろうの状態で下手に動くと、転倒して大怪我をする危険性もあります

  • 気分が悪いと感じたら、歩くなど無理に動こうとせず、「その場で立ち止まる」「その場に座る」「横になる」などの措置をとる。
  • 落ち着いて呼吸を整える。
  • 可能であれば、呼吸を整えている際に首筋や肩にタオルをかけておけば若干の保温になる

まとめ

若い時は無理が効きます。健康体の人もそうでしょう。

しかし人は年を取ります。また病気も抱えるようになります。いつまでも若い時の感覚で行動は出来ないし、加齢と共に身体の無理は効かなくなってきます

高血圧の人、メタボなど生活習慣病の人、心臓に不安を抱える人、そして高齢者は、昔と今では自分の肉体的状況が違うということを強く自覚しなければなりません。若い頃や健康な頃、そのままの心づもりで行動するのは危険です。入浴に限った話ではないんですけどね。

じゃあ高血圧な人やメタボの人は露天風呂や温泉に入ったらダメなのか?

決してそういうわけではありません。今回まとめたような対策をキチンと講じていれば、危険な目に遭う可能性はないはずです。

温泉で身体を温めるのは精神的に大変リラックスできるし、仕事などで溜まった疲れを一気に癒やすことが出来ます。

今も温泉が大好きだからこそ、自分と同じような「入浴時の事故」が少しでも減るよう、今回この記事を書いてみました。

気持ち良く、そして安全にお風呂や温泉を楽しみたいですもんね。

おまけ:ヒートショック体験者としてテレビ出演しました

この記事を読んでくださったテレビ局関係者の方からお声がかかり、インタビューを受け、テレビ番組のヒートショック特集に体験者として出演してきました

朝の情報番組に出演しました
FBS福岡放送「バリはやっ!」にヒートショック経験者としてテレビ出演しました

以前ブログで公開した「ヒートショック体験エントリー」を読んで下さったテレビ局関係者に取材を申し込まれて受諾し、先日初めてのテレビ出演を果たしてきました。

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