参加者全員からアンケートを取りました
先日、北九州で開催したブロガー勉強会「福岡ブロガーピット(=ブロピ)」
福岡ブロガーピット(ブロピ)第2回目も濃厚な内容でした
福岡・山口のブロガーさんが集う勉強会「福岡ブロガーピット(略してブロピ)」。2回目の開催となった今回も参加者の様々な意見や主張が飛び交う熱き時間となりました。
以前から「文章表現に対する自分のこだわり・書きたくないこと・やらないよう注意してること」についてエントリーを書いてみたかったのですが、ブロピにて参加者の皆さんにも個人個人のこだわりなどがあれば教えてもらいたいなーと思い、アンケートを取りました。
結果、やっぱり人それぞれ、様々な意見が出て大変参考になりました。ご協力頂いた参加者の方々、ありがとうございました。
このエントリーでは、ブロピの場で収集した発言を紹介します。(発言者の名前は伏せています)
ブロピ参加者が語る、文章表現でのこだわり・注意点
★ていねいに書く。誤字脱字は必ずチェックする
私のエントリーは長文が多いので、誤字脱字にはかなり気を付けてます。2回3回と読み直し、よし問題ない、と思って公開しても、その後でミスに気付くこともあったりします。「もう大丈夫だろう」って思い込みで読んじゃってるんですよね。
他者のブログを読む際も誤字脱字はかなり気になります。それほどヴォリュームのない記事に誤字脱字が4つも5つもあると、この人は読み直さない人なんだな、と認識します。
★怪しいネタ、ネタ元が信用できないものは書かない
ホットなネタを自分のブログでも書こう!って飛び付いたはいいけど実はガセでした、というパターン。当ブログはニュース系や速報系のネタを最近は書いてないので、あんまりそういう「釣られた!」ってのはないんですけど(=昔はありました)、確かに他では見かけます。
「これ怪しくないか?」「書いたらヤバイ話なんじゃないの?」「これ釣られてるよね」と感じた記事がやっぱりガセネタだったと世間で判明したとき、
◆その記事を黙って削除して、何もなかったことにしてるブロガーさん
どっちかに別れますよね。これ、読者として印象が全然違います。
眉唾なネタには最初から飛び付かないのが賢明なんでしょうけど、最初に判別しづらいからこそ書いちゃうわけで、ここは難しい問題ですね。むしろ私は事後処理に注目してたりします。
★特に決め事を作らず自由に書く
当ブログは、細かいところで決め事は作ってるものの、ネタ的には自由に書いてます。ジャンルがバラッバラですが、それも私のキャラです。
★日記的なものも書く、書きたいものを書く
これも同感ですね。ブログで何を目指すのかでも変わってくるかもしれませんが。
「よっぽど有名人でもない限り、あなたの日記なんて誰も読まない」なんて意見を聞くと、うーん確かにそうかもなーと納得もする一方で、「そうじゃない」記事ばっかり書くのって疲れるし、それだけが自分のブログでやりたいことか?と感じる性格です。
書きたいものを書きたい時に書く、ってスタンスは譲れないものだし、その上で書いた日記的な内容のものを「面白かった」と言ってくれる友人や読者が、ありがたいことに存在します。
その人たちのために、って言うと仰々しいですが、自分の書きたいものが他者にとって興味深いものになってくれる喜びや嬉しさは予測できないからこそ楽しい。PVなどのアクセスは稼げませんけど、分かった上で書いてるんだから、それはそれでいいんじゃないですかね。
PV増やしたいなら方針変えりゃいいし、そもそもそんな内容のもんばっかり書いてても自分が楽しくない。たまにはマジメに書くし、たまにはアホなのも書く。そういう性格です。
★「ですます調」で書く⇔「である調」で書く
これ、両方の意見が出ました。
「ですます調」派は、
◆こちらの方が書きやすい。
◆「である調」だと表現が硬くなるのでイヤ。
一方、「である調」派は、
◆文章を短くできる。
◆文章を速く書ける。
などの意見が出ました。
当ブログは基本的に「ですます調」ですが、例外的にウォーキング記事と旅行記、あと雑記の中でも日記的なものは意図的に「である調」にしてます。理由は単純で、どちらかと言えば「自分宛て」の文章だから。
でもうちのブログ、「である調」にしても文章ぜんっぜん短くならないんですけどね。下手なんだな。
★ネガティブなことは書かない
毒を吐く気持ち良さってのは確かにあって、それで発散できたり、同じ思いの人たちと共感し合えたりって時もあるんですけど、炎上することもあったり、論争になってモメたりもしますね。
いろいろ腹立つことも多いのでそれをブログに書きたい時は確かにありますが、そこでグッと飲み込むよう最近は努めてます。むしろ書いて公開した後にそれが原因で他者とモメてイライラしたくもない。血圧が上がる。いま血圧上がると大変メンドクサイんですよ、私の身体。
読者の観点で言えば、常に記事のどこかで否定的なことを書いてたり、タイトルに否定的な内容を含んでるものが多いブログは、書き手が否定から入る人なんだな、って認識します。
それが売りだったり個性なのであれば他人がとやかく言うものでもない。また、部分的に批判を含む内容はむしろ必要かなとも思います。誉めちぎってばかりだと逆に信頼性が下がる気もするし。
でもだからと言って、毎回毎回いつも批判的なことばっかり書いてるのを積極的に読みたいとは思わないですね。イライラしたくないし感化されたくない。ネガティブな話題や論点ばかり脳内にストックする趣味もない。その時間は他の有益なことに費やしたい。
Twitterも同じで、悪口ばっかりズラーっとツイートしてるのを見て楽しい気持ちになんかなる訳がない。見ないようにするか、見てもスルーしてます。
ただ、私自身も悟りきったかのようにポジティブで人当たりの良いことばっかりツイートしてませんし、特にサッカー観戦してる時なんて文句ばっかりツイートしてます。反省しております。最近は極力減らすよう心掛けてます。(でもたまに出ますゴメンナサイ)
★お金のことは書かない
いわゆる「ブログで幾らの収益がありました」って事なんだと思いますが、これは私もそうだなー。そもそも書けるほど稼いでないから書けねえよ!ってところでジ・エンドなんですけど。
で、稼げてないジェラシーから、今月は幾ら稼げたぞってな記事を読むと「へえー良かったねーポイッ」となっちゃうんだろうな。最後の擬音は適当だけど。
じゃあ仮に自分がすごく稼げるようになったらブログなどで収益を公開するのかといったら絶対に公開しないですけどね。公開するメリットが分からない。公開してる人を否定してないですよ。自分にとってのメリットが分からんって話。
公開したところで「来月は更に頑張るぞー」って内なる意欲をかきたてるような性格じゃないしなぁ。
★ブロガー向け記事を書かない、一般の読者に向けて書く
これは全く同感です。このエントリーはブロピの企画なので、どうしてもブロガー向けになっちゃってますけど例外ということで。
昔は私も「これ、ブロガーしか読まないよね」って内容を書いてました。最近は書かないようにしてます。「ブロガーの方々ならみんなご存知の」という前提のネタ振りも最近はほとんどやらないようになってます。
このブログを始めて、たくさんのブロガー仲間ができました。その仲間に向けたエントリーも書きはしますけど、「ブロガーではない読者」を完全に切り捨てちゃうような内容や表現にはしたくない。ブロガーじゃない読者もいてくれてるし。
なのでアプリ紹介にしても、ブロガーのみならず一般の方々でも役立ちそうなアプリだったり、あるいは使い方だったりを紹介したいし、最近あんまり書いてませんがWordPressのカスタマイズにしても、なるべく初心者の方々、今からWordPressでブログ作るぞって人でも理解できるような表現にしなきゃと考えてます。
ブロガーのみにフォーカス当てた記事がダメーとかイヤーとかでは全然ありません。私のブログではやりません、いや、やらなくなりましたと言う話です。ウォーキングが縁で来てくれる人、プロレス好きな人、映画好きな人、ビートルズファン、いろ〜んな「ブロガーではない読者」と交流したいだけです。
★語り口調を心掛ける、表現をくだけさせる
堅苦しい文章表現にしないってことなのかな。
手書きではなくPCやスマートフォンから文章を入力できる世の中になって、難しい漢字もサラリと打てるようになってますが、だからと言って小難しい漢字ばっかり使って読者が読めるかって問題ですよね。
無理して漢字は使わないように私も心掛けてるし、これは読めない人がいるかもしれないなって時は漢字の後ろにカッコ付きで読み仮名を書くようにしてます。
★実年齢より低い言葉遣いで書く
これは最初、「どういう意味ですか?」って質問したんですけど、要するに1つ上と同じで、あんまり堅苦しく難しい表現にせず、柔らかい表現を用いるというのと、フレンドリーさを表現して読者にツッコミを入れてもらえるようにするんだそうです。
私もエントリーの中に小ネタをはさんでツッコミどころを作る手法はしょっちゅうやってますけど(気付いた人だけ笑ってくださいというスタイル)、実年齢より低くってのは考えたことがなかったので新鮮でした。今度やってみまちゅ。
★スクリーンショット画像は見やすくする
これは文章表現と関係ないんですけど、私もすごく感じてることでした。
特にiPhoneのスクショ画像で、その背景がブログの背景色と似た色で(たとえばどちらも白)、しかもスクショに文字の多い画像だった場合、画像と本文の境界線が分かりづらいと、読んでてとても苦痛。めちゃくちゃ読みづらい。
Windowsで書いてた頃は全てのスクショ画像に枠線を加工してたし、最近はiPhoneアプリで枠線を付けられるものを教えてもらったので愛用しています。
あとは、画像と画像の間に文字を挿入した時、その解説は上画像なのか下画像なのかどっちやねん!ってのもありますよね。私は常に画像の下に解説してますが、初めて来てくれた人はそんなルールなんか知るわけないので、写真解説には必ず「↑」と入れて、上の画像についての解説だと提示するようにしてます。
私(りくま)がこだわってる・注意してること
ここまでまとめたのは、ブロピ参加者の皆さんに出して頂いた意見の数々で、それに関して個人の感想を追加してみました。
ここからは、私個人が文章を書く上で留意してることをまとめます。このブログを始めてからというよりも、10年以上前から文章を書いてまして、当時から方針はそんなに変わってないです。
★顔文字は使わない
携帯メールでも一切使いません。単に絵文字顔文字がキライなんです。
顔文字で表現が柔らかくなるとか、親しみを込められるとかも聞きますけど、硬い柔らかい以前に意味分からないもん。長い顔文字オンリーの返信が来ると「これはどういう意味だろう…」と悩むことが多々あります。
最近、Twitterでは数種類だけ顔文字を使うようになってます。そんだけですね。ブログでは今後も使わないです。(汗)とか(照)とか(祝)とかをむしろ使います。そっちの方がイヤだわって思われたら、それはもう性格の不一致です。
★「(笑)」や「w」を多用しない
1つや2つくらい使うことはあります。でも多用したくありません。「使わない」じゃないですよ。「多用しない」。
これは書き手というより読み手としての感覚なんですけど、読んでて面白い、楽しい、笑える文章やブログほど、「(笑)」や「w」をほとんど使っていない印象があります。
逆に、多用してるブログは読んでて冷めます。
「〜しました(笑)」
「〜でしたw」
ってのがワンサカあると、はい〜ここ笑うポイントだよ〜って合図されてる気持ちになっちゃったり、あるいは「この人、書きながら自分でゲラゲラ笑い転げてるんだろうなぁ」と余計な妄想をしてしまいます。なので冷めます。ヒネくれた性格でゴメンナサイ。
これも顔文字と同じで、敢えて入れることで表現を柔らかくする意図があるのかもしれないですよね。ただ私個人はどうしても冷めてしまうので、同じような性格の人が私の文章で冷められるのは哀しいし、自分が自分の文章で冷めるのはもっとイヤ。
そもそも、人によって笑いのツボやポイントも違うだろうし、書き手が渾身のギャグだと自信を持って打ち放っても読み手が全然笑えないってのは、これはもう立派なスベリ芸と言いますか、致し方ないところだよなーと、スベる度に思います。
★「まぁ」は使わない
上記ブログでは「アホみたいな言葉」と表現されてますが、そこまでは言わないまでも、「まぁ」がなくても文章って成り立ちますよね。
「まぁ」って言葉、不要だよなぁと以前から感じてたところに上記ブログを拝見して激しく同意したので、今後も使わないです。
★内輪ネタの「度」を考えて書く
以前よく書いてたオフ会のエントリーでは、参加者全員の写真を載せ、名前を書いてました。あれは意図的に「内輪ネタ」にしていて、交流を持てた人に感謝の気持ちだったり、お礼を言いたいというのがあったんです。
最近も、お会いした人をエントリー内で紹介する文章は書いてますが、気を付けてるのは「それ誰?」と読者に思われないようにすること。要するに、内輪ネタの度が過ぎると他の読者を切り捨ててしまうな、と最近感じてます。
会った人や交流のあった人をブログで紹介する場合は最低限、その人のTwitterアカウントにリンクさせるか、ブログがあるならURLを載せるようにしてます。名前だけポツンと載せることはしません。
というのも、最近ときどき見るんですけど、
「いつも仲良くしてくれてる●●さん」
「このブログではお馴染み、◆◆さん」
「皆さんよくご存知、有名ブロガーの▲▲さん」
みたいな感じで、Twitterのリンクもアカウント名もなく、名前だけ書いてる記事をたまに拝見します。猛烈な疎外感を覚えます。は?誰?知らんわ、って事も多々あります。仮に私が知ってたとしても、「その書き方じゃ分からない人がいるだろうなぁ」と感じます。
有名ブロガーだからみんな当然知ってるよね、ってことでリンクを省略してるのかもしれないですが、知らない人はどうすればいいんだろ。そういう諸々を自分自身もいろいろ思うところがあったので、気を付けるようになりました。
疎外感を読者に感じさせた時点で、再訪してくれなくなる確率は高まりますよね。ああー、このブログは内輪だけで盛り上がってんだね、って。
北九うまみ会やブロガーピットなど、自分が幹事や主催したものは「他の人にも広めたい」という意図があるので現在も書いてますが、内容や表現が極端な内輪向けにならないよう気を付けています。「参加した人にしか分からない」内容を、参加者以外の読者のいったい何割が喜ぶかという話。
感謝の気持ちはブログの文章ではなく、直接会った時に伝えるようにしています。
りくま ( @Rikuma_ )的まとめ
他にも細かく挙げるといろいろあるかもしれません。長くなったので今回はこの辺で止めます。
「長くなった」と言えば、私のブログは基本的に長文が多くて、それがずっとコンプレックスでした。短くするのが下手なんです。「長いブログは読む気がしない」「内容を簡潔にしないと読んでもらえない」って意見、よく聞きます。その度にヘコんでました。
最近はもう、あきらめちゃいました。可能な限り短く簡潔にまとめなきゃ、という意識は持ってますけど、もうこういうスタイルなんです、短いのが好きな人ゴメンナサイ!
極力短く簡潔に、でも言いたいことは的確に、読者に正確に伝えられるように。そのためには文章量を無理に抑えず書いていこうと考えてます。長さと内容の質、そのバランスは毎回書く度に悩み、読み直して悩み、削っては悩み、の繰り返しなんですけどね。