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龍王:戸畑区にある北九州ラーメンの至宝かつ頂点、県外の人にも大好評

2012年6月15日

この記事を書いた人

りく

  • 元は鳥取県出身。1987年から北九州市に住んでいます。
  • 移住前からラーメンは大好きでした。
  • 福岡市、北九州市など県内各地のラーメン店を巡り続けています。
  • 一人で外食する時は、9割の確率でラーメンを食べています。

龍王は北九州市戸畑区にある老舗ラーメン店

昔は「隠れた名店」だった

「龍王」の入口(2023年撮影)
「龍王」の入口(2023年1月撮影)

今回紹介する「龍王」は、北九州市戸畑区にある老舗ラーメン店。個人的には福岡県内で一番好きなラーメン店です

今でこそラーメンファンならみんな知っている人気店ですが、その昔はメディアに全く登場しない「隠れた名店」でした。

インターネットの発展と共に龍王の知名度や人気もどんどん上昇し、今では多くの著名人が訪れているようですし、お昼時になると店舗前にはいつも行列ができています。

初めて龍王のラーメンを食べてから30年以上の時間が過ぎました。今でも戸畑区を訪問した際は、高い確率で龍王に立ち寄り、ラーメンを食べています。

龍王の店内やメニューは昔も今も変わらない

龍王のカウンター席
龍王のカウンター席

龍王は代替わりにより、店長さんも女性店員さんも一気に世代交代しました。しかし店内の様子やメニュー構成などは昔と変わっていません。

店内は、カウンター席が6〜7席、テーブル席が2つ(各テーブル、イスが4席)あります。

メニューが貼られた壁(2012年6月撮影)
メニューが貼られた壁(2012年6月撮影)

カウンター席の右側の壁にはメニューが貼られています。これも昔から変わりません。メニューは「ラーメン」と「大盛りラーメン」、あとはサイドメニューのみ。

二代目の店長さんになってから、お肉が食べられない人のために「三色ラーメン」というメニューが追加されています。

龍王のスープは、あっさりながらコクがある独特の味

龍王の大盛りラーメン
龍王の大盛りラーメン

私がいつも注文するのは「大盛りラーメン」。2012年時点では700円でしたが、物価や原材料費の高騰により何度か値上がりしています。

スープは基本的に「あっさり味」に寄っていると思うのですが、ひとくち、ふたくちと飲んでいくうちに豚骨のカチッとパンチの効いた風味が良い感じで口の中に広がり始めます。

大盛りラーメンにはチャーシュー(焼き豚)が大量に入っていて、チャーシューメンかと思うくらいです。このチャーシューが柔らかくておいしい。

シナチクと紅ショウガは甘い味

龍王の独特な味としては、シナチク(メンマ)と紅ショウガがいずれも甘い味付けになっています。

福岡県内でたくさんのラーメンを食べましたが、シナチクと紅ショウガの両方ともに甘い味付けなのは龍王以外に知りません。

この甘いシナチク、私は大好きですし、妻も子供たちもそして友人たちも「おいしい」と喜んで食べるのですが、ネットには「甘いシナチクなんて信じられない」「きらい」という否定的な意見を目にすることもあります。

味の好みは千差万別、人それぞれですから、好きか嫌いかは実際に食べてみて、自分の味覚で判断していただければ良いと思います。

県外の友人たちはみんな龍王が大好きになる

関東や関西から北九州市に遊びに来た友人を、何度か龍王に連れていったことがあります。

龍王のラーメンを食べた友人は例外なく全員「めちゃくちゃおいしい!」と喜んでくれます。

ひとくちに「福岡の豚骨ラーメン」といっても、福岡・北九州・筑豊・久留米と4つの系統がありますし、ギトギトなスープ、豚骨臭の濃いスープ、魚介も混ぜたスープ、醤油味に寄ったスープなど、店舗によっても味は異なります。

濃い味が大好きな人で、龍王のラーメンを否定的に論じるレビューはよく目にします。そういう人たちの感想としては「(龍王は)味が物足りない」という内容が多いです。

一方、私自身も元々は県外(鳥取県)から北九州市に移住してきた身ですし、同じように県外から来た人は、どちらかといえば「あっさり系」の豚骨ラーメンを好むことが多く、龍王のラーメンはちょうど良い濃さなので好まれるのだと感じます。

近年は知名度が上がったことで著名人や芸能人が龍王を訪れる機会も増えているようです。有名な人が龍王の味を絶賛するSNSの投稿を見る度に、とても嬉しくなります。

龍王は何十年も愛され続けている

「龍王」前の行列(2012年6月撮影)
「龍王」前の行列(2012年6月撮影)

龍王との出会いは1987年

初めて龍王を訪れたのは1987年(昭和62年)でした。鳥取県から北九州市に移住した年で、当時は大学生。ラーメン好きな友人に「おいしい店を教えてやる」と言われ、連れて行ってもらいました。

まだ豚骨ラーメンをそれほど多くは食べたことがなかった頃ですが、「龍王」のラーメンは実に食べやすく、初訪問にして大ファンとなり、現在に至るまでずっと通い続けています。

龍王は一度、先代店長のときに閉店している

龍王に通い始めた1980年代終盤の頃は、先代の店長さん(初代店長?)がお店を切り盛りされていました。当時で年齢は50代後半くらいだったのかな? 同じ年代の女性店員さんが常に数名いたのを覚えています。

1990年代の初めくらいだったと思うのですが、龍王は突然閉店したことがあります

ある日、お店に行ったら「閉店のお知らせ」と入口に貼り紙があり、驚きと衝撃で立ち尽くしました。一番好きなラーメン店が予告もなく(予告されてたけど私が知らなかっただけかもしれませんが)、突然閉店したショックの大きさたるや。

その後、1年に1度くらいは龍王の前を車で通り、「本当にもう営業していないのか」を確認していました。しかし、何度行っても暖簾は出ていない。その度にガッカリしたものです。

二代目店長により再オープン

閉店から何年後だったかは忘れましたが、ある日、例によって龍王の前を車で通りがかると、お店の入口に暖簾が出ていました。ビックリしましたよ。声に出して叫んだくらい驚きました。

あわてて店に入ると、見知らぬ若い男性(=現在の店長さん)がラーメンを作っており、その背後では見慣れた先代店長さんが怖い顔と声でラーメン作りの指導をしていました。ちょうど引き継ぎの時期だったのでしょう。

店長さんだけでなく女性店員さんもメンバーが一新され(=全員が若返り)、そして後日、正式に再オープン。まさに狂喜乱舞でした。龍王のラーメンが戻ってきてくれたのです。

「ラーメン人気ランキング」の類いには全く登場しなかった

昔も今もですが、雑誌で「ラーメン人気ランキング」があったりしますよね。その昔、福岡ローカルのテレビ局では「ラーメン総選挙」という番組も放送されていました。

しかし、メディアによる「ラーメン人気ランキング」系の企画ものに、龍王は全く登場しませんでした。先代店長さんの時には、ただの1度も登場していません。

テレビの「ラーメン総選挙」が放送される度に、龍王が1位だと毎回信じてました。でも1位どころかランキングのどこにも出てこない。いつも怒ってました。なぜメディアは龍王を取り上げないのか。まさか知らないんじゃないだろうな、と。

先代店長さんに「龍王さんは雑誌などの取材を受けてないんですか?」と質問したことがあります。

何回か(取材の申込が)来たけど断ったんですよ〜」と、先代店長さんは笑いながら教えてくれました。

最近はインターネットが発展し、個人ブロガーなどがラーメン店の人気ランキングを独自で作り始めたことにより、「龍王」はランキングの上位によく登場するようになりました。

今でこそ北九州ラーメンの名店として有名になった龍王ですが、その昔は「知る人ぞ知るお店」だったのです。

大学生時代に「自称・ラーメン通」という、誰よりも多くのラーメン店に行ったと喧伝していた友人がいて、彼に龍王の評価を聞いてみたら「知らん、聞いたことない」と言われたことすらあったくらいです。

龍王へのアクセス:バスで行く場合

龍王にもっとも近いバス停は「天籟寺」

龍王にバスで行く場合、最寄りのバス停は西鉄バス「天籟寺(てんらいじ)」となります。

  • 西鉄バス「戸畑駅」バス停から「天籟寺」まで所要13分
  • バス運賃は230円
  • バスの行き先番号は「40番」「42番」「44番」など

上記のバス情報はいずれも2023年6月現在のものです。

「天籟寺」バス停から龍王までは徒歩3分

天籟寺バス停付近
天籟寺バス停付近(2012年6月撮影)

「天籟寺」でバスを下りると、上の写真のような風景です。

道路の反対側には「千鳥饅頭」の店舗が入店しているビルが見えています。そのまま直進し、「千鳥饅頭」前の交差点まで歩きます。

「天籟寺」交差点
「天籟寺」交差点

「天籟寺」交差点は三叉路になっています。横断歩道を渡って反対側へ。

千鳥饅頭の店舗前に細い路地がある
千鳥饅頭の店舗前に細い路地がある

交差点を渡ると、バスが走る大通りとは別に、千鳥饅頭の店舗ビルに沿う形で別の細い路地が伸びています。細い路地のほうに進みましょう

この細い路地は一方通行ですので、前方から車が来ることはありません。

路地の右側に「龍王」がある
路地の右側に「龍王」がある

「天籟寺」交差点から1分も歩けば、路地の右側に「龍王」の赤い店舗が見えてきます。バス停からだと徒歩3分前後で着きます。

龍王へのアクセス:車で行く場合

店舗前に駐車するのは厳禁

龍王に車で行く場合、龍王の店舗前に駐車するのは絶対にやめましょう

店舗前は生活道路であり、一方通行になっていて狭いです。ここに車を一時的でも駐車すると、近隣住民や、もちろん龍王の店舗関係者の方々にも迷惑になります。

昔々、まだ龍王に専用駐車場がなかった頃は、この一帯に無断駐車する客が後を絶たず、いつもトラブルになっていました。

ここ最近は店舗近くに無断駐車する車を滅多に見なくなりましたが、たまに見かけた時は高い確率で警察に通報されているらしく、警官が来ているのを目撃します。

現在は(少し離れた場所にはなりますが)専用駐車場もあります。また店舗近くには時間貸しの有料駐車場もあります。道路に無断駐車せず、それらの駐車場を利用しましょう。

以前の専用駐車場は消滅している

以前の「龍王」駐車場(2012年6月撮影)
以前の「龍王」駐車場(2012年6月撮影)

龍王の店舗前、一方通行の道路をさらに進んだ先の四つ角に、以前は月極駐車場がありました。

この月極駐車場の手前側、4〜5台のスペースが龍王の専用駐車スペースとなっていました。上の写真にもあるとおり、龍王の駐車スペースであることを示すピンク色の案内板が貼られていました。

しかし、ここにはアパートが建設されたため、月極駐車場はもう存在せず、消滅しました

以前の駐車場しか知らない人は、久しぶりに龍王へラーメンを食べに行き、いつものように駐車場へと向かったらアパートが建っているので、おそらく絶望すると思います。私は絶望しました

アパートの建設にともない、龍王の専用駐車場は別の場所に移転しました。新しい駐車場は、一見さんには絶対分からない、とても複雑な場所にあります。次項にて写真付きで解説します。

移転した龍王の新しい駐車場はとても分かりづらい場所にある

以前の駐車場も店舗から少し離れていて分かりづらい場所でした。移転した新しい駐車場は、さらに輪をかけて分かりづらい場所にあります。

「龍王」の新しい駐車場は左の路地へ進んだ先にある
「龍王」の新しい駐車場は左の路地へ進んだ先にある

「バスで行く場合」の項で説明した「天籟寺」交差点があるバス通りで、「千鳥饅頭」がある側とは道路を挟んで反対側に「牧歌」という洋菓子屋さんがあります。

龍王の新しい専用駐車場は「牧歌」の店舗の奥にあります。上の写真でいうと、店舗横の駐車場手前にある細い路地を左側へ進んだ先が、龍王の駐車場です。

写真の手前に写っている駐車場は、一部が時間貸しの有料駐車場になっています。もしも龍王の専用駐車場が満車の時などは、こちらの有料駐車場に停めるのが良いかもしれません。ただし当たり前ですが駐車料金は発生します。

「牧歌」駐車場の奥が「龍王」の駐車場
「牧歌」駐車場の奥が「龍王」の駐車場

細い路地を進んでいくと、手前に駐車スペースがあります。しかし手前の駐車スペース(=上の写真だと、白い車が駐車している場所)は「牧歌」さんの専用駐車場となります。

龍王の駐車スペースはその奥です。間違えて「牧歌」さんの駐車場に停めないようご注意ください。

龍王の駐車場には目印の看板がある
龍王の駐車場には目印の看板がある

「牧歌」さんの駐車場の隣りに4〜5台ほど車を駐車できるスペースがあります。こちらが龍王の新しい駐車場。龍王の赤い看板が目印です。

こちらのスペースにも近くに「住宅分譲中」みたいな看板があったので、もしかすると将来的にこちらも家が建つのかもしれません。

ひとまず2022年時点では上の写真で紹介した場所が専用駐車場となっています。新しい駐車場から龍王までは、「天籟寺」交差点の信号を渡って徒歩2分ほど。

店舗近くにも有料駐車場はあるが、ライバル多し

以前に駐車場があった(現在はアパートが建っている)場所のすぐ近くに、5台ほど駐車できる有料駐車場があります。料金は60分100円。

以前に専用駐車スペースがすべて埋まっていたときなど、私はこちらの有料駐車場を利用していました。100円ならいいやと思って。

新しい専用駐車場は少し遠くなってしまったので、移動が面倒だなと感じる人は、店舗近くの有料駐車場を利用する手もあります。

ただし、同じことを考える人は多いらしく、お昼時になると駐車場は常に満車状態となっています。どうしても有料駐車場を利用したい場合は、誰かが食事を終えて駐車場に戻ってくるのを待つしかありません。

まとめ

龍王は店内がそれほど広くなく、座席数も少ないです。しかし最近は知名度がアップしたため、お昼時は高い確率で行列に並ぶことになります。

また、龍王は麺がなくなると早い時間であろうが営業を終了してしまいます。つまり、あまり遅く行き過ぎても食べることはできません

最近になって夜の営業も始められたようなので、お昼であれば(営業時間内なら)食べられると思います。

開店は11時ですので、龍王に行くのであれば狙い目は開店直後の11時から11時30分くらいにかけてです。おそらくそれほど列に並ぶこともなく座席に案内してもらえると思います。

店舗名龍王
住所北九州市戸畑区正津町10-15
営業昼:11:00〜14:30
夜:18:00〜麺がなくなるまで
定休日曜

私の住む北九州市にはラーメンの有名店が多数あります。その中でも特にオススメできるお店を厳選し、別記事にまとめました。参考にしていただければ幸いです。

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