年間計画にも使える、XMindによるマインドマップ的思考整理術
ブログ開設当初から愛用しているツール

カスタマイズ関連の記事を久々に書いてます。りく(@Rikuma_)です。
2012年11月にブログのカスタマイズを敢行。その際、今まで使ったことがなかった幾つかのWebサービスやツールを初体験し、そのことについてシェアしようと考え、記事を書いてきました。
↑まず、ブログのデザインに関していつも設計時に混乱し、前に進めなくなる悪いクセをなんとかしようと思い、ワイヤーフレームという技法を初めて導入。このワイヤーフレームを簡単に作成できる「Cacoo」というツールについて紹介しました。
↑これもブログデザインに関してなのですが、サイト作成で昔から大変苦手な「ブログの配色」を助けてもらうため、とても簡単で便利なツール「HUE / 360」も初めて導入。
↑最大の目標だった「スマホ表示をオリジナルにする」ことを実現させるため、スマホ版をローカル環境で確認する方法で苦労し、最終的にはPCブラウザのSafariがすごく便利だった、というのも記事で紹介しました。
以上3つのツールに加えてもう1つ、合計4つのツールを紹介しよう、というのはカスタマイズ終了時に決めてました。ところが諸事情あって記事アップが伸び伸びになってしまい、年が変わっちゃった。
上で紹介した3つのツールは、いずれも初めて使ったものばかり。それに対して今回紹介する4つ目のツール「XMind」は、2012年1月に私がブログを開設した当初から、いやもっと言えばブログ開設前から愛用しているツールです。
マインドマップ、ブレインストーミングとは
この「XMind」は、「マインドマップ」や「ブレインストーミング」という思考法をPCで簡単にできますよ、というツール。
マインドマップは、頭にいろいろアイデアが思い浮かぶのはいいけれど、浮かび過ぎて混乱したり(=私です)、あるいは何かの問題に直面した際、何が原因だったのかを自分なりに分析したい時に考えを整理する手法。
ブレインストーミングは集団による思考整理に最適と言われていて、複数の人で何かの課題に対してどうすればいいかを整理する時、各人がアイデアをいろいろ出していき、それを整理することで、一人では思い付きもしないアイデアを生み出したり、整理したりしましょう、という手法。
ものすごく乱暴かつ短めに解説しましたが、詳細な定義について知りたい方はウィキなどを参考にされて下さい。この定義について語るのが今回の主旨じゃないので。
【参考】マインドマップ – Wikipedia
【参考】ブレインストーミング – Wikipedia
要するにですね、私はいっつも考えがまとまらずに混乱してしまい、その結果として作業が前に進まないということがスゴク多いんです。仕事でもそうだし、ブログにしてもそう。
1つのアイデアだけに集中してる時はいいんですけど、
「でもそれを実現するにはアレが要るな」
「ってことはアレ買わないと」
「いやいや、あの方法だと簡単に出来るやん」
「あ!アレをするの忘れてた!先に進めない!」
たとえば上のような感じで、頭の中でいろんな思考が飛び交いまくって、いつも最後はパニックになる。
いくらアイデアが豊富にあったとしても、それが大量になって埋没してしまい整理できず混乱して着手できないのであれば、結局は「アイデアが何もない」のと実質的に変わらない。
それを改善するために、たとえば手帳に要点を書いたり、iPhoneアプリのリマインダー機能を使ったり、Toodledoなどのタスク管理でスケジュールやルーチンワークを視覚的に確認できるようにしたり。
「外部ツールによって円滑にコントロールさせ、脳がパンクしてしまうことを極力減らす」
その中の一つとして助けてもらってるのが、頭の中を整理させるためのツール「XMind」です。
このツールのおかげで今ではバッチリ!って訳じゃないですよ。でもツールを全然活用できてなかった頃に比べれば随分とスムーズにアイデアを整理できるようになったし、作業効率も良くなっています。
使い方は自由!難しく考えるのは逆効果!
上のサイトから「XMind」の無料版(Windows版/Mac版)をダウンロードできます。有料版は2012年12月現在リリースを停止しているようです。
使い方は、人それぞれ様々にあると思います。とにかく一番大切なのは「思考を整理すること」ですので、ツールの使い方で悩んだり迷ったりしたら全然意味がナイ。
そうは言っても「使い方がぜんっぜん分からんわ」でも困るので、あくまで基本的な使い方だけ解説しますね。ココで書いてることが正解!って訳でもないですし、使っていくうちに「もっと便利な方法」が見つかることもありますので。
↑「XMind」を起動すると、「ワークブックの新規作成」画面が表示されます。お好みのテンプレートやテーマをクリックして「選択」をクリックしてください。ただの「見た目」ですから、どれでもいいです。難しく考えない。
以前作った既存ファイルを修正するなどで読み込みたい場合は、左下にある「既存のファイルを開く」から該当するファイルを選択すれば開きます。
私はWindowsユーザーなので、Windows版で新規作成をする、という例で説明しますね。
↑新規作成を選択すると、最初は画面のド真ん中にポツンと、上のようなマスが1つだけ表示されます。ここに、今回何の思考整理をするか入力していきます。
じゃあ、昨年のダイエットに関する反省点と今年の目標、みたいな感じでサンプルを作っていきましょっか。
↑真ん中のマス内にメインテーマ「ダイエット」を入力。これが全ての中心点になります。
「ダイエット」の入力が完了したら、次は何も入力せず、そのままEnterキーをポンと叩いて下さい。
↑メインテーマの横に「主トピック1」という新しいマスが誕生したと思います。「第1階層(子階層)」と仮に呼びましょうか。今は第1階層がターゲットされてる状態になってますね?
ターゲットされてるところでドンドンEnterキーを叩いていくと、第1階層が叩いた数だけ増えていきます。
↑「主トピック1」のところでEnterキーを2回連続で叩くと、上のように2つの新たな第1階層が追加されます。この操作がすっごく簡単で速いんですよ。この基本操作を覚えておいてくださいね。
いったん「主トピック1」の1個だけに戻ります。マスをクリックして削除キーを押せばマスが削除されます。
↑第1階層「主トピック1」のところでTabキーを押すと、「サブトピック1」というのが横にピョコッと追加されます。これが「第2階層(孫階層)」になります。
今は第2階層の「サブトピック1」がターゲットされてますよね? そこでEnterキーを3回ほど叩いてみましょうか。「分かった!」と予想がついた方は、もう半分以上、操作方法をマスターしたも同然ですよ。
↑第2階層が3つ、新たに追加されました。これが基本操作です。
Tabキー → 1つ下の階層が追加される。
極端な話、上の2つだけくり返していけばマインドマップは作れます。
では、ダイエットに関するマインドマップの具体例
最初からやってみますね。
↑この状態でEnterキーを押すと、第1階層の1個目が追加される、というのは上で解説した通り。
↑新たなマスが追加された直後は、そのマスにターゲットされてます。ターゲットされた状態でそのまま文字を入力できます。つまりマスの中をダブルクリックして文字を上書きする必要がありません。
↑「2012年の反省点」と文字を入力し、Enterキーで第1階層に反映されました。続けてEnterキーを押せば第1階層が追加されますが、ここでは2012年の反省をまず集中してやってみましょう。Tabキーを押します。
↑第2階層が追加されましたね。ここでマスの中をダブルクリックなどせず、そのまま文字を入力していきましょう。
↑第2階層「食べ過ぎた」が完成。ここでTabキーを押すと、「第3階層(ひ孫階層)」も出来ますよ。
↑「間食」という第3階層が追加されました。こんな感じです。Tabキーで下の階層がドンドン増やせる。Enterキーだと同じ階層がドンドン増やせる。
ってことで、何を食べ過ぎたのか、Enterキーで同じ第3階層をジャンジャン追加していきますよ。サンプルとはいえ、なんだか悲しくなってきたぞ。
↑こんな感じですね。Enterキーでジャンジャン増やせる。
↑第3階層の下に、さらに細かく書くために第4階層までも追加しちゃうと、こんな感じ。見づらいかもですが、これはデザインを後で好きなように変更できます。
また、一つのマスの中で延々と文字を書いていくと横に長くなりますので、途中で改行したいな、って時は「Shiftキーを押しながらEnterキー」で、マスの中で改行できます。
↑思い付いたことは何でもいいんです。ジャンジャン入力していくと、こんな感じになります。念のため、これサンプルですからね。私自身の反省点じゃないですから。半分以上はホントのこと書いてますけどw
という流れで項目がものすごくスピーディーに追加できます。
頭の中に詰まりまくって整理できてないアイデアをウワーっ!と一気に吐き出すのもマインドマップの醍醐味というか便利なとこですので、どれだけ高速で項目を追加できるかっていうのはツール操作のキモになります。
その点、XMindはとにかく操作が直感的で簡単だし速い。
修正も簡単です。たとえばジャンジャン入力していったはいいけど、階層や場所を間違えちゃったな~って時は、そのマスをドラッグして、変更したい場所のところでドロップすると簡単に移動できます。
↑というわけで、途中までしか作ってないですが(サンプル作るのに疲れたw)、こんな感じで階層をどんどん増やして、頭の中に埋もれてるアイデアをジャンジャン出していき、それを視覚的に整理することでスッキリ出来ます。
ブログ記事のネタ帳やプロット整理として活用してます
頭の中でこんがらがってることをジャンジャン外に出して、それを整理するのがマインドマップ。その対象は何でもいいわけです。使い方も自由。とにかく混乱したら、ノートなどに書いていくようにXMindでジャンジャン入力していけばいい。
これまでいろんなブログ記事で、どういう順番に書けばいいかという文脈のプロット整理だとか、カスタマイズの際にどんな機能を追加すればいいかなど、私のブログ活動においてXMindによるマインドマップは欠かせません。
幾つか、実際に私が作ったマインドマップを紹介します。
↑これは鳥取県に関する認知度が低いという記事を書く際、どんなことをネタにすればいいかまとめたもの。各マスに緑色のチェック画像が付いてますが、これは「ここまで記事に書いた」というのを分かりやすくするため。
↑「XMind」にはマーカーという各種アイコンも用意されてますので、「疑問点にはクエスチョンをつけよう」「写真画像が必要なところに丸印」という風に、使う人が自由にルールを作って分かりやすくマインドマップを作っていくことが出来ます。
↑これは、9月に開催された巨大オフ会「Dpub6」で名刺交換させて頂いたり交流して頂いた全員の氏名と、その人に関する当日のエピソードや特徴をすべて記録したものです。ブログ記事でネタ帳にするためと、Evernoteの名刺管理ですべて記録しておくため。
既に面識があったり、Evernoteに登録済みの人に関しては補足を省略したり、名刺を切らされた等の理由で頂けなかった方は名刺アイコンを付けてないなど、後で見た時に分かりやすいよう工夫してます。
↑これは昨年11月のカスタマイズ項目を整理したもの。改造案を全てXMindに集約させ、「ここを見れば改造に関することが全て分かる」ように整理。
さらにカスタマイズ完了後は「どういう風にブログでまとめようか」の記事アイデアについても追加でここに書き加え、ネタ帳としました。
こんな感じで活用してます。
既存ファイル管理のちょっとした小技
私はブログ記事を書くのにXMindを活用してます。項目が多い記事になればなるほど、頭の中だけで記憶していたのではパニックの元になるので、アイデアはいったん全てXMindに書き出しておけば悩まなくて済む。
同時に3つも4つもネタが浮かんだりした時は、それらを1つ1つまとめ、ファイルに保存しておけばネタ帳のストックにもなります。
↑XMindで「既存ファイルを開く」や「開く」を指定すると、これまで保存してきたファイルが一覧で表示されます。私はファイル名の先頭に日付を付けているので、作成した日の順番で表示されるようになってます。
たとえば、上から2番目にある12月26日分の「年末カスタマイズ祭り」の作業が終了したので、もうこんなに上で表示しなくてもいいや、って時は、ファイル名の先頭に「end_」と付けてあげます。
↑「end_」が付いたことで、さっきのファイルは並び替えられた結果、一番下に移動しました。そして先頭には「end」の付いてない日付(=数字)のファイルだけが表示されます。
作業が完了したファイルは下に、未完了のファイルは上に、という並び替えが出来て、これもちょっとしたタスク管理っぽく使えます。
今回は私の使い方をいろいろと紹介してきましたが、基本は「頭の中でグチャグチャになってることを外に出して整理しましょう」ということ。そのための便利ツールの一つが今回紹介した「XMind」です。
反省点や問題点、将来の目標などを頭の中から外に出し、視覚的に整理し管理することで明確になる、という事はよくありますので、ツールを上手に活用してスムーズに脳内整理が出来ればいいですよね。
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