「無」の時間
2015年、良くも悪くも転機となったのは「5月」でした。5月の東京旅行と、帰った直後からの入院。
12月、「ハッピーラクガキライフ」というイベントに主催者側として関わることが出来たのは、5月の東京旅行があったからこそです。他にも大切な繋がりが幾つもできたし、あの旅行のおかげで自分を変えられたというポジティブな要素が幾つもありました。
その直後に入院しちゃったので、精神的な落差がとんでもなかった。まさに天国から地獄。
入院と東京旅行に因果関係は全くありません。旅行の前から前兆があったわけではないし、旅行中の何かが原因で入院したわけでもない。
テレビも本もiPhoneも、娯楽が何もない入院生活。
最初はいろんなことを考え過ぎてしまいました。仕事がどんどん遅れる。ブログ更新が止まってる。ようやく軌道に乗り始めた新サイトの開発がまた止まった。1つ考える度に焦りや不安が倍増していく気がして、どんどん怖くなっていく。
退院したらあれをしよう、これをしよう、優先順位としてはあれやって、次にこれやって、と紙に書いて整理しようとしても、次から次へとやるべきことが増えていく。これ年内にできるのか。できねえよ。
やがて考えることに疲れてしまい、思考が止まりました。まとめていた「やるべきことリスト」は破って捨て、何も考えられなくなってしまい、窓の外をひたすら眺めるだけの毎日。
タスク管理を止めた
退院して仕事に復帰。1ヶ月入院した遅れを取り戻すのに必死で、帰宅してからMacを起動する気になれない。ブログ更新も新サイト開発も停止したまま。
その間、自宅では映画ばっかり見てました。今まで多忙で見るヒマがなく、溜めに溜めていた映画ストック。ジャンル関係なく片っ端から映画鑑賞。何本見ただろう。数えてないですが、50本以上は見たと思います。
ToodledoやOmniFocus2で管理していたタスク管理は、見るとまた焦って発狂しそうだったので、しばらく無視してました。
やがて体調も回復し、仕事の遅れもほぼ取り戻し、紛失してたiPhoneも見つかり、徐々に入院以前の精神状態が戻り、ブログ更新もサイト開発も再開。でもしばらくタスク管理は止めたまま。
このままタスク管理に頼らずに生活してみようか、と一時は考えたのですが、やっぱり以前と比べて遊んでしまう時間が増えちゃうんですよね。しばらくはリラックスしながら過ごしてみようと思っても、毎日遊んでばっかりだと「さすがにこれではイカン」と感じ始めます。
緩くタスク管理を復活
以前はToodledoにしてもOmniFocus2にしても、かなり細かくビッシリガッチリと綿密にタスクを組んでました。それを日々こなすことで仕事もプライベートもコントロールできてた部分はあります。
自分を律することができた一方で、あまりビッシリやり過ぎて疲れちゃってた面も正直ありました。タスク管理をどうするか、どんなやり方が良いかは人それぞれだと思いますが、あまりに管理し過ぎるのはシンドイ。ただ、逆に自分を放任し過ぎるのもイカンなと。
現在はToodledoもOmniFocus2も以前と同様に愛用してます。ただ、あまりビッシリとタスクを組み過ぎるのは止めました。かと言って大雑把に組み過ぎると逆に「何やっていいか分からなくなる」ので、現在も試行錯誤してるところです。
タスク管理だけじゃなくて、社会復帰して全体的に言えることなんですけど、「頑張る」という単語を今後は使わないと決めました。
「頑張らない」ってわけではないし、遊び人になる宣言でもないんですけど、頑張るって「頑なに張る」でしょ。最近どこか気を張り過ぎてたというか、自分にプレッシャーかけ過ぎてたかもしれんなあ、と退院してから感じました。映画見てた時に。
「頑張る」という単語の言霊に引っ張られて振り回されたくないな、と思うのです。上手く伝わらないかもしれないんですけど。
象徴的な数値
2015年を振り返る時、象徴的ともいえる数値があります。
上の画像は、私がウォーキングの際に使用している距離計測アプリの集計画面です。2015年、年間通してのウォーキング距離は約808km。
2013年から「年間1,000kmウォーキング」という目標を立て、2013年と2014年は達成できたのですが、3年目の今年は1,000kmに到達できませんでした。
入院直前(5月上旬)の時点で、ちょうど400km歩いてました。例年に比べると距離が足りないペース。5月と6月でもうちょっと頑張らないと年間1,000kmは厳しいぞ、と思ってた矢先の入院でした。
今年1,000km歩くという目標は入院した直後の時点で心が折れて、早々に断念しました。5月中旬に入院して以降、9月初旬までの4ヶ月近く、体力や脚力が戻ってないのもあり、ほとんどウォーキングは出来ていません(日常生活で歩くことは出来てました)。
毎年最初に「今年も1,000km歩くぞ!」と目標を立て、いつしか「1,000kmのために歩く」みたいになってて、「真夏と12月は毎年歩けないので、それ以外の月で何km歩けば目標達成できるかな」と細かく予測し、月の目標を週や日に落とし込んで歩く目標を決めてました。タスク管理と同じ。
年間1,000kmを断念したことで歩く意欲も失いそうになってましたが、そもそも自分は何のために歩いてたんだ? ってのを思い返したんですよね。
歩くことが好きで、ストレス発散できたり景色や花を楽しめたり、福岡のいろんな街並みを知る嬉しさもあったり、そういういろんな動機が重なってウォーキングが趣味になったんだよな。
1,000kmのために歩くんじゃなくて、歩いて、歩いて、歩きまくった積み重ねが1,000kmだった。そっちを目指したいな。
そういう発想に変えて(というか、戻って)、9月後半から参加したいろんなウォーキング大会、めちゃくちゃ楽しかったんですよ。
余計なことに気を取られず、ただ歩くことだけに集中する。ゴールしてから「1,000kmまであとどのくらい…」なんて考えない。帰宅してからブログにウォーキング記事を書くのもすごく楽しかった。
で、今年も残すところあと2日で年間のウォーキング距離を集計してみたら808km。退院以降、年間トータルの集計値を一切見ず、さっきふと見てみたらいつの間にか800kmを超えてた。これでイイんじゃないかな。4ヶ月歩かなくて800kmを超えられたのなら、それはそれでイイんじゃないか。
そういうわけで、「頑張る」とはもう言わないけれど、やるべきことは最低限やる。それを積み重ねた結果として目標を達成できてればいい。そう考えてます。
今年後半はそういう風にやってきたし、結果として今まで出来なかったけれど出来たこともあり、ちょいと怠けてしまってやれなかったこともあったけど、たぶん来年もそんな感じでいきます。
まとめ
停滞して前進して、苦悩して楽観視して、いろいろ山あり谷ありで来た2015年でした。
9年前、2006年にも1ヶ月入院して、あの時はツライことや悲しいことや腹立つことしかなかったけれど、あの入院のおかげでタバコと縁を切れたから、100パーセント全てが悪いわけでもなかったのかな、と今は思えます。
今年2015年に1ヶ月入院したのも、楽しいことなんか何一つなかったし、思い出したくもない日々でした。でも退院後に楽しかったことや幸せだったこともたくさんあったし、入院前と後で考え方を変えられた部分もあります。いろんな人にも出会えました。
何年後になるかは分からないですが、あの忌まわしい2015年の入院も今となっては◯◯のキッカケだったのかもしれないな。そう思えるように来年2016年も前進していこうと思っています。そして来年もいろんな人々と出会いたい。
今年お世話になった方々、ブログを読んで下さった方々、ありがとうございました。
皆さんに感謝。