北九州市小倉北区の中心部を流れる紫川(むらさきがわ)には、合計10個の個性的な橋が架かっており、それら10個の橋を総称して「紫川十橋」と呼びます。
今回は紫川十橋のひとつ、紫川大橋(愛称は「海の橋」)について写真と共に詳しく解説します。
なお、紫川十橋のすべてをまとめたページも作成しています。紫川十橋が誕生した由来や各橋の解説などを掲載していますので、よろしければそちらもご覧ください。
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紫川十橋:北九州市小倉北区、紫川に架かる10個の個性的な橋
北九州市小倉北区の中央を流れる紫川には10個の個性的な橋が架けられており「紫川十橋」と呼ばれています。10個すべての橋を徒歩で巡り撮影してきた写真と共に、各橋の周辺にある観光スポット情報も交えて紹介します。
最も北に位置する「海の橋」
紫川大橋は、紫川十橋の中で最も北側に位置します。
北九州市の北に面した日本海を響灘(ひびきなだ)と呼ぶのですが、その響灘に紫川が流れ込む最北端、河口にあたる場所が紫川大橋です。
「海の橋」という愛称が付いている理由でもあります。
紫川大橋は国道199号線の橋であり、車道は片道3車線で、かなり幅の広い橋です。
小倉駅の北口が再開発されて大いに発展し、国道199号線もキレイに整備されたことで、今では多くの車が行き交い、北九州市の中心的な国道となりました。
車道と歩道が分離している
紫川大橋は平成5年(1993年)4月に完成しました。
橋脚が船の舳先(へさき)をイメージしてデザインされた、と案内板に書かれています。
車道部分は直線なのですが、歩道部分は緩やかな楕円形となっており、車道と歩道は分離されています。
こちらは北側の歩道。両端から橋の中央に向けて緩やかな傾斜の坂道になっており、外側にふくらんでいるのが確認できます。
橋の中央付近から。車道と歩道との間に大きな隙間があります。
紫川大橋、周辺の風景
紫川大橋・東側の風景
紫川大橋の東側は、北九州市門司区へと向かう方角になります。
国道199号線を東へ進めば、紫川大橋から近い順に
- 小倉記念病院
- JR小倉駅(新幹線口)
- リーガロイヤルホテル小倉
- 西日本総合展示場
- ミクニワールドスタジアム北九州(ミクスタ)
などの施設があります。
紫川大橋・西側の風景
紫川大橋の西側は、北九州市戸畑区へと向かう方角。戸畑区と若松区を繋ぐ若戸大橋もこちらの方向です。
写真の右側には住宅展示場が見えています。
写真中央、正面には北九州都市高速・小倉駅北インターチェンジがあります
紫川大橋・北側の風景
紫川大橋の北側は、紫川の河口であり、その先には響灘(日本海)が広がっています。
正面には日本製鉄の工場群。かつて北九州エリアは日本の四大工業地帯の一角を担っていました。
北東の方角(写真右側)にはフェリー乗り場があります。
紫川大橋・南側の風景
紫川大橋の南側は、複数の鉄道線路が連なっており、紫川の上で並走しています。
紫川大橋から近い順に、
- 東海道・山陽新幹線
- JR鹿児島本線
- JR日田彦山線・日豊本線
と並んでいます。
上の写真では、小倉駅ホームに入るため減速中の山陽新幹線(上り)と、博多方面へ向かうJR鹿児島本線の下り普通列車がすれ違う様子を撮影することができました。
また、上の写真では鹿児島本線の鉄橋に隠れて見えていないのですが、奥には紫川十橋のひとつ、室町大橋(火の橋)があります。