新しい遠賀川駅駅舎を初訪問
今回のスタート&ゴール地点、JR遠賀川駅。「遠賀」の読みは「おんが」。
新しい遠賀川駅舎をようやく見ることが出来た。待ち侘びていた。
というのも、遠賀川駅の駅舎は2017年8月に火事で全焼してしまったのだ。出火場所は駅舎の中にあった飲食店。
2017年12月、上の写真のような「仮駅舎」が運用開始となり、しばらくこの状態が続いていた。
ひとくちメモ
上の写真は2020年10月に撮影したものです。
新しい遠賀川駅駅舎は2021年7月31日に開業した。ニュースを見て知ってはいたが、なかなか来る機会がなかった。ようやく今回訪問できた。
とてもキレイな新駅舎。遠賀町民ではないけれど、嬉しさが込み上げる。
新しい遠賀川駅の東側では「(仮称)交流センター」の建設工事が行われている。2021年7月9日に着工し、2023年4月に開業予定とのこと。3階建てで、多目的スペースや約150名収容のホール、親子で楽しめる遊戯室などが入るらしい。
遠賀川駅北側はますます発展していくようなのだが、一方の南側はというと、2015年4月に駅前広場が整備されたものの、その後6年経った現在も発展する気配すらない。
以前は駅南側の「都市開発計画案」みたいなものが遠賀町の公式サイト内に掲載されていたのだが、今回調べてみたら当該ページは削除されていた。
都市開発計画、どうなってるんだろう。
遠賀町を走るコミュニティバスのバス停は南口にもあるが、ここに停まるバスの本数は極めて少ない。
駅北口のバス停が現在はメインで、そちらにはおそらく多数のバスが停まるのだろうと思うし、こちら南口でバスを下りるメリットは今のところ無いに等しいから、これは仕方ないのだろう。
駐輪場には多数の自転車があり、南口を利用する二輪車の利用者にとって利便性は良いのだと思う。わざわざ北口まで行く必要もないし。おそらく車で駅まで送迎する人にとっても、この広いロータリーは使い勝手が良い。
あとは南口に店舗や施設が建ち並び始めて、賑わいを見せるのかどうかなのだが、そんな未来は待っているのかどうか。
皿倉山と福智山が同時に見られる貴重な場所
遠賀川駅南側の荒野を進んでみることにした。道がどう進み、どこと繋がってるかは全然知らないが、「駐輪場に自転車がたくさんあったから行き止まりということはないだろう」という予測だけで歩き始める。
しかしこの風景、映画『ターミネーター』のラストで見た気がする。サラ・コナーが「嵐がやって来るわ」と呟いたシーン。
歩きながら風景を眺めていたら、2つの大きな山を同時に眺められることに気付いた。
左端に見えるのは、北九州市八幡東区にある「皿倉山」。右端に見えるのは、田川郡福智町にある「福智山」。どちらもつい最近、ウォーキング大会で山の近くを歩いたから親近感がある。
直進道路が終わり、道が左右に分かれていたので右折を選択し、西に進む。
重機が作業をしている。遠賀川駅南側の荒野も全くの手付かずというわけではないらしい。
視線を北に振ると、JR遠賀川駅、おんが自動車学校、そして遠くに小さく「ゆめタウン遠賀店」のピンク色の看板が見える。あそこには後ほど行くか、今は反対方向へ歩く。
ようやく荒野が終わり、信号機が見えてきた。しかし直進はせず、ここで左折して進路を南へ。
用水路に沿ってしばらく歩く。
恐竜公園から恐竜が消えてしまった
「浅木小学校」に到着。ここの校庭の西側に公園がある。
正式名称は「ふれあい広場」というらしいのだが、「恐竜公園」という愛称で親しまれている。
とてもリアルな恐竜の遊具があり、長男が5歳だった時に初めて連れてきたらめちゃくちゃ喜んでた。一緒に連れて行った長女(当時3歳)は怖がって近寄ろうともしなかった。それくらいリアル。
個人のSNSでは過去に何度か写真を載せて紹介したことがあった。しかしブログでは紹介したことがなかった。
満を持してブログで恐竜を紹介、と思ったらそのリアルな恐竜がどこにもいない。代わりに見慣れない遊具が2つ設置されている。
以前は上の写真のような、リアルな恐竜の遊具があったのだ。正体はすべり台で、お腹部分に階段があり、尻尾のほうに滑っていく。
ネットで調べると、2021年4月末に以前の遊具が撤去され、現在の新しい遊具が設置されたのだそうだ。
あの恐竜のインパクトに勝るものなし、と思っていたから、撤去は大変残念。しかし新しいすべり台は前よりもかなり大きく、いろんな種類の滑り方を楽しめそう。遠賀町に最近来たお父さんお母さんは、ぜひお子さんをここで遊ばせてあげて欲しい。
車の駐車スペースもかなり広く、30台は余裕で停められる。
遠賀町の有名グルメ「べいめん」
「恐竜公園」のすぐ前にある遠賀町立の福祉施設「ふれあいの里センター」。
大浴場やカラオケ施設があり、遠賀町民であれば割引料金で利用できる。
他にゲートボールやサッカーなどの屋内運動場、娯楽室や研修室、パン教室や陶芸教室を開催している民家風の施設、土地の区画を貸し出して野菜や果物など好きなものを栽培できる農園など、楽しむことのできる施設が充実している。
以前ここに来た時は農園にたくさん人がいて、各々が家庭菜園を楽しまれていた。その中の数名に話を聞かせてもらったのだが、アパートやマンション暮らしで自宅に庭がない人は、菜園の区画を貸し出してもらえるサービスが本当にありがたいとのことだった。
農園は遠賀町民以外の方々でも利用できる。町民である・ないに関わらず利用には料金が必要。
遠賀川の支流・西川に架かる「花園橋」を渡る。
上の写真を撮る直前、川に浮かんでいた鳥たちの一部が突然、バタバタ!と大きな羽音を響かせたものだから、ビックリして iPhone を川に落としかけた。(鳥たちの飛び立つ勇姿が写っている)
機種変更したばかりの新品 iPhone 。落とさなくて良かった。
「遠賀屋 糀(こめのはな)」。お昼時で繁盛しており、駐車場は多くの車が停まっていた。
地元・遠賀町で生産された「にこまる」というお米を原材料とし、お米のみで製麺した「べいめん」という麺料理の専門店。
和風、中華風、イタリアン、インド・タイ風など、いろんな種類の味を楽しめる。
今回はウォーキングに専念したため食事はしていないのだが、2020年10月に「糀(こめのはな)」を訪れて食事をした際の写真があったので紹介する。
注文したのは「糀御膳」というランチセットで「べいめん」もついてくる。お米で作られた麺というものを初めて食べたが、クセもなく、とても美味しくいただいた。
なお「べいめん」は単品で注文することもできる。
遠賀町役場周辺は発展した
スタート地点のJR遠賀川駅からひたすら南に歩いてきたが、「糀(こめのはな)」から折り返し。進路を変えて北へ進む。
歩いている道路は「宮田遠賀線」といい、この道路が出来たことで遠賀町と鞍手町・宮若市との往来が格段に迅速・便利となった。
以前はJR鹿児島本線の踏切があったが、高架が建設されたことで踏切も消え、遠賀町へのアクセスが向上した。
この高架が存在しなかった頃は別のルートばかり通っていたが、高架が完成してからはこのルートをいつも利用している。
「宮田遠賀線」の整備により、この沿線は商業施設や店舗が次々とオープンし、ずいぶん発展した。
「遠賀町役場」の前を通過。
余談だが、福岡県の自治体は基本的に町を「まち」と読ませる。(例:「鞍手町=くらてまち」「粕屋町=かすやまち」「苅田町=かんだまち」など)
ただ、遠賀町だけは例外的に「おんがちょう」と読ませる。何故なのか理由は分からない。福岡県に移住して以来ずーっと謎。
他の町役場は読みが「まちやくば」なのだが、ここ遠賀町役場だけは「ちょうやくば」という読みなのだと思う。確認はしていない。
町役場のすぐ近くにある「遠賀町立図書館」。中は広く、とてもキレイな図書館。2001年7月にオープンしている。
前方に見えている高架は国道3号線の遠賀バイパス。
遠賀町で最も大きな商業施設「ゆめタウン遠賀店」。多くの買い物客で賑わっていた。自分も店内でドリンクと菓子パンを購入。
この道路を北上すると、「ボートレース芦屋」や「芦屋海浜公園」などがある芦屋町(読みは「あしやまち」)に繋がっている。
「ゆめタウン遠賀店」の裏手に行くと、西川に沿って遊歩道が整備されていた。せっかくなので歩くことにした。
信号がないので、とても歩きやすい。
遠賀川の支流とはいえ、西川は意外と広い川だと分かる。
駅へと向かう途中、青い車体の特急「ソニック」と再び遭遇。博多・北九州と大分・佐伯を結ぶ特急列車。
遠賀川駅は特急の停車駅ではないため、この辺りを走行するソニックは減速することなく、猛スピードで走り去っていく。
JR遠賀川駅に戻り、ウォーキング終了。全長7.0kmのコースだった。