3年半ぶりに訪れた因縁の場所
↑ 今回のスタート地点、JR香春駅。読みは「かわら」。ウォーキング参加者が受付前に行列を作っている。私は先頭切って受付を済ませ、写真撮影しながら準備体操中。
香春駅に来たのは3年半前、2012年の3月以来。前回のウォーキングでとてもアンラッキーな目に遭い、それを機に香春町(及び日田彦山線)でのウォーキング大会に参加する意欲が失せてしまった、という因縁の場所。
とにかく日田彦山線は運行本数が少ない。この日も約1時間に1本しか列車が運行されていなかった。
今回はゴール後に乗る帰りの列車の時刻表を調べ、自分の歩く平均ペースとコースの予想距離を基に時間を計算して、「これなら間に合う」という見込みが立ったから参加した。
間に合わないと次の列車が1時間以上後になる。午後から仕事に行かねばならないので、列車に乗り遅れることは許されない。
なので今回は「帰りの列車時刻までにゴールできるか」というのが最大のテーマ。
↑ JR香春駅のすぐ横に何やらテント群。
↑ 日田彦山線の開業100周年イベント、と書かれてある。
今日も見事にぶった斬られている
↑ 五木寛之の小説『青春の門』冒頭の一節で「異様な山」と形容されている「一ノ岳」。
採掘作業により山の上半分が削られ、刀でスパーンと真横にぶった斬られたような外見になっている。
↑ 香春駅をスタート。香春町民センターの横を歩く。
↑ 踏切から見た香春駅のホーム。
↑ 一ノ岳や香春岳を長めながらしばらく歩く。初めて一ノ岳を見た時はビックリした。だって遠くから眺めると上半分がスパーンと斬れてるんだよ。五木寛之が言う通り異様だもん。
↑ 道の駅香春。
↑ 元祖山小屋ラーメン香春創業店。「発祥の地」と書かれてあるので、ここが第1号店ということになるみたい。ちなみに本店ではないらしい(本店は香春町の別の場所にあるんだとか)。
山小屋ラーメンは九州に多数の店舗を持つチェーン店。北九州にもあるけど、もう10年近く行ってないわ。こちら創業店も来たことがない。
↑ 日田彦山線の上に架かる橋を渡る。香春駅の横にある巨大な工場群が遠くに見える。スタートから2.5kmの地点。
これは無理だ
↑ 古代太宰府道の石碑が立ってた。「田河道」と書いてる。田川は昔「田河」という地名だったのかな。
↑ 石碑のすぐ横にある鏡山神社。鳥居の向こうに階段が見える。
↑ なにこれ。めっちゃ段数あるやん。
いつもなら階段苦手と言いつつネタのためゼエゼエ言いながら上っちゃうのだけど、今回は列車の時刻との闘いだったので、上るのは控えた。まだスタートしてから3km。ここで体力の大半を消耗するわけにはいかん。
↑ 一ノ岳に最接近。横から眺めると何の変哲もない普通の山。
3年半前の記憶が蘇る
↑ 下り坂。ここの坂道で前回歩いた記憶をいろいろ思い出した。3年半前に歩いた時はスタートとゴールがそれぞれ逆のコース設定で、あの時はここをゼエゼエ言いながら上った。
↑ 「六十尺鉄橋」と呼ばれる日田彦山線の鉄橋。大正4年(1915年)に作られているので、今年でちょうど100年目ってことか。だから日田彦山線は開業100周年なのね。納得。
↑ 六十尺鉄橋の真下を通過。この鉄橋、今も現役。帰りの列車でココを走った。
↑ 通過後に振り返って撮影。前回来た時は逆回りのコースだったので、ここから初めて六十尺鉄橋を見たっけなあと思い出す。あの時は雨だった。今回は快晴で良かった。
↑ スタートから5kmの地点。歩いてる時には「いま何km歩いたか」「ゴールまであと何kmか」というのを把握していない。知ってしまうと面白くないし、精神的に疲れてしまうので。
↑ 金辺川という川に沿って歩く。
↑ 橋を渡って進路を西へ。国道322号線に向かう。
↑ 国道322号線を横断し、田園風景の中を進む。この先にある上り坂が今回最もキツかった。列車の時間が気になり始めてた頃だったので写真を撮ってない。
ちなみにこの写真を撮った時点で、列車の発車時刻まであと33分。残りが3kmならギリギリ間に合う。4kmなら間に合わない。
列車に間に合わない?
↑ 清祀殿というところ。ここは何だったんだろう。神社?
ここでUターンするのかと思ったら、ここから左に進む、と誘導員。少し歩くと何かがあるらしい。
「距離どのくらいですか?」と誘導員に確認したら「150メートルくらいです」とのこと。それなら大丈夫かな、と左折。この時点で列車の発車時刻まであと24分
↑ 150メートルほど歩くと「神間歩」という立て札がある。「神間歩」って何だろう。神社の本殿? と思ってたが、帰宅して調べたら銅山の坑口(山の中に入る入口)の穴だったらしい。
↑ 立て札から更に山道をしばらく歩くことになるらしい。これ全然150メートルなんかで着かねえよ。見に行きたいけど列車の時刻が気になって仕方ない。
↑ 10秒悩んだ結果、「神間歩」には行かないことに決定。立て札の場所からUターン。列車の発車時刻まであと21分。
↑ 日田彦山線の踏切を通過。駅が全然見えないってことは、まだゴールまで距離があるってことじゃねえのか、と焦り始める。
↑ ゴールまでの残り距離が分からない。時計を見ながらひたすら高速で歩く。列車の発車時刻まであと13分。
↑ 古宮八幡宮。ここは前回スタートしてすぐの場所だったんじゃなかったかな、と思い出す。それでゴールまでの残り距離が何となくつかめた。
↑ ここの階段も結構な段数があるなぁ。当然ながら上る余裕なし。列車の発車時刻まであと10分。
↑ この坂道も覚えてる。上った先にあるカーブを曲がったところが駅のはずだ。
↑ ゴールのJR採銅所駅に到着。列車の発車時刻まであと7分。勝った。
ってメチャクチャ人がおるやんか。何事だ。
↑ 駅の横に特設ステージ。日田彦山線と共にJR採銅所駅も開業してから今年で100周年になるらしく、記念式典がまさに今から始まるよ、ってところだった。
ウォーキング参加者と式典関係者でごった返してる駅舎前の人混みをかきわけ、切符を購入してホームに入る。
↑ 無事、帰りの列車に間に合った。これを逃すと次の列車が1時間5分後。日田彦山線は毎回スリル満点である。
りくま ( @Rikuma_ )的まとめ
今回の歩行総距離は8.68km。
主催者の事前発表ではコース距離が約8kmとのことだったので、寄り道さえしなければ少し余裕でゴールできるかと思ってた。しかし列車が発車する7分前の到着という結末。全然余裕がなかった。
予想よりも全体距離が長かったのもあるし、アップダウンが少々あるコースだったのもあって思ったよりも時間がギリギリだった。こんなこともあろうかと、今回かなり本気の高速モードで歩いたのが良かった。
しかしそのおかげで、久々に筋肉痛がヒドくて今泣いてる。明日になれば治るけど。
2012年3月4日(日)。2012年度ウォーキング大会初戦は田川郡香春町(かわらまち)を歩いてきました。冷たい風雨にさらされながら快調に歩いたものの、電車の本数が少ない地方駅の悲しさを体感するハメになりました。 2014年4月19日(土)、田川郡添田町と川崎町を歩いてきました。(JR西添田駅→雪舟ロード→魚楽園→De・愛→川崎町役場(かわさきパン博会場)→JR豊前川崎駅) 2014年4月6日(日)、田川郡添田町を歩いてきました。(JR西添田駅→中島家住宅→添田公園→岩石城址→道の駅・歓遊舎ひこさん→JR歓遊舎ひこさん駅) 2014年5月24日(土)、田川市を歩いてきました。(JR田川伊田駅→石炭記念公園→成道寺→田川市民プール→田川総合運動公園→大浦池→後藤寺商店街→JR田川後藤寺駅)半時間に1本の電車が目の前で走り去っていく悲しさよ【採銅所ウォーク】
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