福岡都市高速がアイランドシティまで繋がった
今回のスタート地点、JR香椎駅。現在の駅舎は1996年3月から運用開始されている。
香椎駅から西に直進。西鉄貝塚線の高架下をくぐる。
国道3号線を渡る。朝から車の往来が多い。そして、もうこの辺りから高層マンションが建ち並び始めている。
空を覆い隠すかのように広く大きな福岡都市高速の下をひたすら西へ。
この辺りを前回歩いたのが6年前の2015年。そのとき、この交差点付近で転倒し、左手と左脚を負傷した。左手は親指の靱帯を損傷して3週間ほど使えなくなった。あの時は大変だったな、と思い出す。
そんなことよりも、6年ぶりに歩いて最初にビックリしたポイント。福岡都市高速がこんなところまで延伸しているではないか。
福岡都市高速の6号線(通称「アイランドシティ線」)は2021年3月27日に開通した。ニュースで知ってはいたが、ここに都市高速がある風景を眺めるのは初めて。驚いてしまった。前回来た6年前は、確か延伸工事すらしていなかったはず。
まだまだ発展を続けている福岡アイランドシティ
香椎浜北公園を久々に歩く。ちょうど紅葉がキレイなのに加え、右手に海(=博多湾)、左手に都市高速というなかなかステキな景色を眺めながら歩く。
前方に見える「福岡アイランドシティ」の高層マンション群がまた増えている。
香椎エリアは何度か歩いたことがあり、来る度に「またマンションが増えてる」とブログに書き続けているが、空白期間が6年空いたことで、前回と今回で比較した「風景の差」が強烈だった。
近くにはイオンモール香椎浜があるので、食料品や生活必需品の買い物はここで事足りる。都市高速がアイランドシティまで延伸したことで車移動の利便性も向上した。
どんどん住みやすくなっているアイランドシティ。JRや西鉄、地下鉄などの鉄道駅はないものの、おそらく西鉄バスの路線網はカバーしてくれているだろう。
博多湾をグルリと1周する散策ルートは全長2,900メートル。実にちょうどいい、運動不足解消にもってこいの長さ。ここを毎日ウォーキングやジョギングできる人は幸せだ。
実際、この周回コースを歩いたり走ったりしている人々が過去の訪問時より明らかに増えていた。単純に「住む人が増えた」のもあるだろうし、昨今は健康に対する意識がすこぶる高まっているとも聞く。アイランドシティは住環境の充実が著しいし、きっと満足度も高いのではないか。
「御島かたらい橋」を渡って福岡アイランドシティに入る。
延伸した福岡都市高速は、アイランドシティの中央付近まで続いているようだった。
おそらくその先に「海の中道大橋」があり、雁ノ巣・海浜公園・西戸崎・そして志賀島へと続くのだろう。博多方面と海の中道を繋ぐ最短ルートとしてさらに便利になっている気がする。(北九州方面から来る時はここを通らない別の最短ルートがある)
いやはや、それにしてもマンション建ち過ぎだろ。首都にでもなるつもりか。
写真に写る赤いマンション、前回来た時は建築中だった。まさかこんなにも背の高いビルになっているとは思わなかった。
とても広い「アイランドシティ中央公園」。これだけのマンション群の中、広い公園がキチンと整備されているのは素晴らしい。
この辺りなんて、6年前は「広い平野に水溜まりがポツン」って感じだったのに、今では周囲のマンションも増えて、完全に「都会の中のオアシス」になってる。
遊具がある広場では大勢の子供たちの歓声が響き、親子連れもたくさんいた。こういう風景を見ていると昔のことを思い出し、とても懐かしく、微笑ましい気持ちになる。
我が家も昔は、休日になるといろんな公園に子供たちを連れて行って遊ばせた。すべり台で歓声をあげていた長男も今では成人し、今年から社会人になった。みんな大きく立派に成長してくれた。
アイランドシティ中央公園から東へ進むと閑静な戸建て住宅街が広がっている。
歓声が響いていた公園から少し離れただけで、ものっすごい静か。高層マンション群に目を奪われがちだけど、戸建て住宅街も本当に素晴らしい。理想的。
この辺りは「香椎照葉」という地名になるらしい。読みは「かしいてりは」。住宅街の一角には公園への入口があり、そこを進むと…
ご覧のとおりのオーシャンビューが目の前にドーンと広がるのだ。前述した「博多湾を周回する全長2,900メートルの遊歩道」も通っている。
この景色を自宅の庭やバルコニーから毎日眺められる生活。羨ましいなんてもんじゃない。ここに家を建てられる人生いいなあ。
いま遊んでいる「FF14(ファイナルファンタジー14)」というオンラインゲームがあって、ゲーム内に「ミスト・ヴィレッジ」というハウジングエリアがある。香椎照葉の海沿い住宅街がミスト・ヴィレッジと実によく似ている。
ちなみにゲーム内でうちのキャラクターはミスト・ヴィレッジに住んでいる。毎日オーシャンビューである。
お気に入りの歩行者専用橋「あいたか橋」
香椎照葉エリアと対岸とを繋ぐ、歩行者専用の橋「あいたか橋」。
前回歩いた6年前が暑い日で、橋の上がとても涼しく気持ち良く、景色も最高だったから良い印象しかない。なので再びやって来た。
今回のウォーキング大会、本来であればJR香椎駅から「かしいかえん」を経由し、西鉄香椎花園前駅まで歩く全長3kmのコース設定。しかし、はるばる遠く香椎まで来て、たったの3kmしか歩かないというのはもったいない。
特に「アイランドシティ」と「あいたか橋」は是が非でも歩きたかったので、大会の設定コースを完全無視し、自分でコースを事前設定して歩いている。
「かしいかえん」とタイアップした大会だったので、参加者は入園料の割引特典があったけれど、最初から入園するつもりはなかった。だって、50代の中年オヤジが独りで観覧車に乗ってたら危険人物認定だろう(乗ってた人いたらゴメン)。
というわけで、当日同じウォーキング大会に参加した人は、この記事を読んで「この人、どこ歩いてんの?」と不思議に思うかもしれない。
これこれ、この風景よ。これを眺めたかったのだ。実に気分爽快な散策。
橋の向こうに「かしいかえん(香椎花園)」の観覧車やジェットコースターが見えてくる。
2021年12月での閉園が発表された「かしいかえん」
「かしいかえん」の前の道路は大渋滞だった(上の写真は車の隙間から撮っている)。駐車場も満車に近く、なかなか入場できない状況。
1938年(昭和13年)に「香椎チューリップ園」として開園し、いったん閉園した後、1956年に「香椎花園」として再び開園。2009年には「かしいかえんシルバニアガーデン」としてリニューアルオープンした。
しかし長年の赤字経営に加え、昨今の新型コロナウィルス感染拡大の影響が決定打となり、2021年12月30日で閉園することが発表されている。北九州のスペースワールドと同様に、福岡の歴史あるテーマパークがまた一つ消えていく。
生まれも育ちも福岡、生粋の福岡県人である妻に「かしいかえん行ったことある?」と訊いたら、子供の頃に何度か家族で遊びに行ったらしい。もう何十年も行ってないけれど、閉園してしまうのは寂しい、とも。
そんな「かしいかえん」は、閉園を発表してから観客動員が増え続けていると報道されていた。新型コロナの感染者数がずいぶん減ったことも関係しているとは思うが、最後にもう1回行っておこうという県民の思いが連日の賑わいに繋がっているのだろう。
ちなみに、閉園後にここがどうなるのか、何が代わりに建つのか、2021年11月現在では何も決まっておらず、白紙状態とのこと。
今回のウォーキング大会でゴール地点に設定されていた、西鉄貝塚線の「香椎花園前駅」。
駅前の大行列はウォーキング大会のゴール受付を待っている人たち。スマホアプリの導入により数秒で終わるはずのゴール受付に、なぜこんなにも行列が形成されるのか、全く意味が分からない。
この後、福岡市内に用事があったので、香椎花園前駅から博多駅まで電車で移動しようと思っていたが、数秒で終わるはずのゴール受付に20分以上待たされ、乗りたい電車も去ってしまった。
頭に来たのでJR香椎駅まで徒歩移動することに決定。
上に福岡都市高速、下に国道3号線のある歩道橋を渡り、
西鉄貝塚線の線路に沿って進み、
再びJR香椎駅に戻ってきた。
JR香椎駅からアイランドシティを経由し、香椎花園前駅までが約5km。香椎花園前駅からJR香椎駅までが約2km。合計で約7kmのウォーキングだった。