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1年前の過呼吸トラウマは蹴散らせただろうか【若松ウォーク】

2013年6月19日

 
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↑昨年と同じく、2013年もウォーキング大会・春夏シーズン最後の大会となる若松編。スタートはJR若松駅。

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↑若松区と戸畑区の間に広がる海、洞海湾。海沿いの花壇に咲くアジサイが綺麗だった。

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↑若戸渡船の定期船が若松側の船乗り場に到着したみたい。実際に船が運航してるのを見たのは今回初めて。

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↑若戸大橋の下をくぐる。

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↑昨年は写真だけ撮ってスルーした若松恵比須神社。今年は参拝した。

手を合わせ、拝んだ内容は1点のみ。「どうかトラウマに打ち克てますように

参拝を終えてから、深呼吸をして心を落ち着かせる。

昨年大失敗した要因を克服する

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↑若戸大橋の下に伸びる歩道を進む。

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↑1年ぶりの高塔山が視界に入ってきた。昨年、過呼吸で失神しかけた場所(=山の中腹にある看板)が見える。

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↑高塔山展望台への道。途中から歩道のない狭い車道になるので、通常は歩いてここを登らない方がいい。この日はイベント開催のため車両規制してた。

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↑左カーブを曲がり、白山神社からいきなり物凄い急勾配になる。

昨年大失敗した原因その1。この急勾配で精神的に負けたこと。うわ、なんやこの急な坂!今までこんなの歩いたことねえぞ!と最初の数歩でビビった。それでペースが狂った。

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↑今回心掛けたのは、「息を吐くこと」と「平常心」、そして「入り込み過ぎないこと」。

昨年大失敗した原因その2。慢心。ウォーキングを始めて1年少々。初の登山コースなのに、その1年少々のキャリアで油断・慢心してた。なのでメチャクチャなペースで歩いてもなんとかなると思ってた。で、ポキリと折れて反動がデカすぎた。

道端に咲いてるアジサイを見て「おおーキレイやなー」と気を紛らわせる。無の境地まで言うと大げさだけど、坂道怖いよーという不安に繋がることは考えないように努める。

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↑昨年大失敗の原因その3。他人に過敏になり過ぎたこと

ウォーキング大会は順位を争う競技ではない。ただ、前方を歩く他の参加者は一人でも多く追い抜くつもりで歩いてる。他人に勝つためではなく、目標を1つ1つクリアしていく意味で。

しかし昨年の若松編は上り坂で予想以上に疲れ、ペースが遅くなりまくった。その結果、他の参加者に次々と追い抜かれた。追い抜かれて悔しかったのか、自分がサボってるように思えて腹立ったのか、意地になって無理にペースを上げた。

今年も多くの人に坂道で追い抜かれたけど、他人のペースを気にせず、ムキにもならず、ひたすら「息を吐くこと」だけ考えて歩いた。

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↑車道が終わり、「あじさいの遊歩道」に入る。いよいよ因縁の階段地獄。

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↑昨年大失敗の原因その4。延々と続く階段を平地と同じ考えとペースで歩いてしまったこと

参加者全員がペースをガクンと落とす階段で、「よし、ここで追い抜こう」と考えた。自分のペースを守ることよりも、一人一人を抜くことに意識を向けてしまった。自分の体力への過信。不慣れな登山道での無謀なペース。

その結果、階段の途中で呼吸が出来なくなり、側道に退避。手足が痺れ、失神しそうになった。

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↑昨年、失神しそうになった側道。ここで30分近くうめいてた。今年はそれほど息が乱れてない。ヨッシャ!と気合いが入る。

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↑この階段地獄を乗り切ることが、この1年間での宿題だった。昨年とは違う感情と体調で眺めた看板。

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↑来年もまたここに来て、アジサイの写真を撮りながら考えるようにする。息を吐け。そして、慢心すんな。

曇っていたけど、展望台からの景色は常に宝物

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↑階段地獄を終え、車道に戻る。心肺機能が昨年より向上してる実感にテンションが上がる。このまま頂上まで走って辿り着けそう。でも調子に乗るな。慢心すんな。自分のペースを守って歩け。

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↑山頂に到着。昨年同様、多くの露店が出ていた。

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↑この数日、天候があんまり良くなくて、山頂展望台からの眺望も今年は残念な感じ。でもいいのだ。

福岡にやって来た10代の頃からもう25年。ずっとこの景色が大好き。数え切れないくらい眺めてきた。昨年、ここに初めて徒歩で来て、「生きて辿り着いた~」と安堵しながら感動した。今年は昨年とまた違う感動。

体力や脚力と共に、自信や達成感や思い出も1つ1つのウォーキングで積み重ねていく。それが楽しく嬉しいから2年歩いている。

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↑山頂のアジサイも存分に堪能した。昨年は花を愛でるどころじゃなかったもんなぁ。

登ってしまえばコッチのもんよ

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↑山頂展望台に別れを告げ、下りの階段に入る。あとはゴールまでひたすら下るだけ。

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↑若松出身の作家、火野葦平の文学碑。

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↑高野山東南院。

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↑東南院から延々と地上まで続く階段。上るの大変だろうな…。

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↑金刀比羅神社。そういえば今年は昨年と全く同じコースだけど、この金刀比羅神社だけ昨年通らなかった。

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↑ひたすら階段。ここ、登山道とかじゃなく普通の住宅街。

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↑やっと地上が見えてきた。

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↑火野葦平の生家、河伯洞。

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↑ゴールの若松駅に到着。予想よりも遙かに早く着いた。

まとめ

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歩行時間は1時間11分。歩行距離は5.36km。

主催者から渡されるコースマップには全長約9kmと書かれてたが、実質5kmちょっとしかなかった。

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過呼吸のトラウマ

全編通して「そこまで過呼吸にビビらなくてもいいのでは?」と思われるかもしれない。

昨年の若松編エントリーでも書いたのだけど、実は20代前半の頃、東京駅で1回過呼吸で倒れ、救急車で搬送された経験がある。

手足が痺れて動かせなくなり、呼吸をしたいのに息を吐くことも吸うことも出来ず、意識が少しずつ遠のいていく感覚。錯乱しまくる精神状態。救急隊に運ばれてる最中、うっすら聞こえてきた野次馬の笑い声。

東京駅での恐怖が昨年の若松編での過呼吸で蘇ってしまい、完全にトラウマとなってしまった。

以後この1年間ずっと、上り坂の続くコースや、連続する階段や、登山する時など、「また呼吸できなくなったらどうしよう…」という不安との闘いだった。大げさではなく。

2013年、再び同じ若松編コースで高塔山に登り、「よし、もう大丈夫!」と自信を植え付け、トラウマを打ち消したかった。今回、ある程度は恐怖に克てたんじゃないかと思ってる。

人間は生きている限り、息を吸って、息を吐く。その当たり前のことに気付かせてもらえたのは文字通り「怪我の功名」なのだろう。そう考えよう。

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