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六十尺鉄橋の奇跡と衝撃のリベンジ【採銅所ウォーク】

2017年4月30日

デジャヴ?

JR香春駅

▲ 今回のスタート地点、JR香春駅。ってアレ?

香春岳一の岳

▲ 今日も香春岳・一の岳はキレイに上半分がぶった斬られている。ってオヤ?

香春駅近く

先月も同じような写真撮ってたよな?

3月にウォーキング大会が開幕してから2ヶ月。今回で田川を歩くのは早くも3回目。なんなんだ、このハイペースは。

ウォーキング大会だけでなく仕事でも田川に来る機会が増えてきており、週に1回は香春岳を眺めている。これだけ頻繁に眺めてたら気分はすっかり「俺の山」である。ごめん言い過ぎた。

JRの運行本数が少な過ぎるので以前は避けてさえいた田川ウォークだというのに。不思議なものだ。

香春町役場

▲ 香春町役場(田川郡香春町高野)。

国道201号線歩道橋

▲ 歩道橋を渡って国道201号線の反対側へ。先月と同じ風景はここまで。

山頭火との縁を初めて知る

金辺川

▲ 金辺川(きべがわ)に沿って国道201号線を北上。

山頭火遊歩道

▲ 「山頭火遊歩道」と彫られた石碑。案内板もある。その案内板の冒頭、

香春岳にはいつも心をひかれる

一の岳、二の岳、三の岳、それがくつきりと特殊な色彩と形態とを持って峙(そばだ)ってゐる

よい山である 忘れられない山である

と書かれてる。

案内板の最後には「この町を行乞した山頭火は香春にちなんだ句を多く残している」とも。「行乞」って何だろうと調べてみたら、お坊さんの托鉢みたいなものらしい。読みは「ぎょうこつ」。

種田山頭火の名前は知ってるが、香春町と縁のある人だったの? と再び調べてみたら、山頭火の出身は山口県で、その彼を支援し、彼から「心友」と呼ばれ慕われた木村緑平という人(俳人・医師)が田川郡糸田町の出身なのだそうだ。

何も知らなかった。勉強になった。

山頭火遊歩道の句碑

山頭火遊歩道の句碑

山頭火遊歩道の句碑

▲ 山頭火の句を彫った石碑が幾つも遊歩道に並んでいる。

山頭火遊歩道

▲ 香春町役場のすぐ近くにこんな素敵な遊歩道があったとは知らなかった。

六十尺鉄橋で幸運の女神が降臨

金辺川

▲ 1km通過。金辺川沿いをさらに北上。

鏡山

▲ 先月ヘロヘロになりながら登った鏡山。山の中に「鏡山神社」がある。

六十尺鉄橋

▲ 緩やかな上り坂に入る。六十尺鉄橋が右前方に見えてきた。

六十尺鉄橋付近

▲ 2km通過。上り坂から下り坂にチェンジ。

金辺川と六十尺鉄橋

▲ 再び金辺川。そして正面には六十尺鉄橋。大正4年(1915年)に出来て100年超、現在も日田彦山線の列車が通過する現役の鉄橋である。

金辺川と六十尺鉄橋

▲ 「現役の鉄橋である」と書いたが、ここを何度かウォーキングで歩いたものの、一度も列車が通過する様子を見たことがない。(自分の乗った列車が鉄橋の上を通過したことなら当然ある)

ここで列車が来ればいいのだけど、15分くらい前に列車の通過する音が遠くで聞こえてたし、1時間に1本くらいしか運行してない路線だし、運が良くないと巡り会えないわなあ…

六十尺鉄橋

▲ などと思いながら歩いていたら左から列車が来た!

六十尺鉄橋と列車

▲ 写真撮れた! と狂喜乱舞。iPhoneのカメラを起動したままにしておいて良かった。

六十尺鉄橋

▲ 鉄橋の真下で列車が通過してくれたら更に幸運なんだけど、と思ってスピード緩めながら歩いたが、さすがにもう来なかった。山手線じゃあるまいし、そう何本も列車は来ない。

橋を支える橋脚が太いのは、複線化になることを見越して幅広く作られたからなんだそうだ。さすがにもう複線化はないだろう。

六十尺鉄橋

▲ 橋脚は広いが、単線線路の部分は細い。下から見るとジェットコースターが通るのかと錯覚しそうになる。

香春岳を認識する

田川の山々

▲ 田川に行くと香春岳ばかりに注目してしまうのだけど、反対の方角も山だらけ。田川は山に囲まれた街である。

金辺川と大木

▲ 3km通過。金辺川沿い、「宮原」交差点の近くに大きな樹があった。特に案内板などはなかった。

香春町共同育苗施設

▲ 山のふもとに小学校らしき建物。子供たちはあそこまで毎日通学するのか。脚が鍛えられるだろうなあ。

香春町共同育苗施設

▲ 近付いたら小学校じゃなかった。香春町共同育苗施設(田川郡香春町大字採銅所)。

金辺川

▲ 金辺川のせせらぎ音がとても心地良くて心が洗われる。風も涼しくて気持ちが良い。

ここを歩いてる時点で気温23度。日中の最高気温は28度まで上がったらしい。もう初夏だ。

香春岳三の岳

▲ 香春岳と言えば上半分がスパーンと切断されたかのような「一の岳」が目立つのだけど、その奥に二の岳、三の岳が連続していて、3つの山の総称として香春岳と呼ぶのだというのはウォーキングを始めてから学んだ。

知識としては知ってたけれど、こうやって三の岳側から二の岳、一の岳と「いつもとは逆方向から」眺めてみると印象が全然違うというのを今回初めて知る。

リベンジで衝撃

JR日田彦山線の踏切

▲ JR日田彦山線の踏切を渡る。また列車が来たら写真を撮ろうと少しだけ待ち構えたが来ない。

清祀殿

▲ 5km通過。清祀殿(田川郡香春町大字採銅所)。さらにここから左へ進む。

神間歩

▲ 坂道を上った先にある「神間歩」の立て札。

この奥に坑道の遺構があるのだが、前回(2015年11月)初めてここに来た時は行けなかった。ここからゴールとなるJR採銅所駅までの距離が分からず、ただでさえ運行本数の少ない日田彦山線の列車到着時刻が迫っていたので、「列車に間に合う」ことを優先させたのが理由。

しかし今回は時間に余裕あり。次の列車まで(この時点で)あと30分あった。2年以上も前とはいえ、1回歩いてるからゴールまでの距離感もなんとなく分かる。

ってことで意を決して「神間歩」に向かって突撃!

▲ 「神間歩」に到着!

驚いたことに、立て札の場所から30秒しか掛からなかった!

▲ 右上に見えるのが立て札の場所。こんなに近かったのかよ! 列車に遅れる云々な距離じゃなかったわ。

▲ 神間歩(かみまぶ)の案内板。じっくり読みたかったのだけど、一瞬にして2箇所を蚊に刺されたので写真だけ撮って大慌てで退散。

▲ さっきの踏切に戻ってきたら日田彦山線の列車がまた来た! なんて日だ!

▲ 今日はツイてる。ただでさえレアな日田彦山線が走ってるところに1度ならず2度も遭遇するなんて。

これだけ幸運ということは、若い女性に愛の告白なんかされちゃったりする流れだ。あり得ない話ではない。蚊にもモテたし。

▲ 6km通過。古宮八幡神社(田川郡香春町大字採銅所)。

ここも前回来た時、列車の時刻が気になって立ち寄れなかったところ。

しかし今回は時間の余裕がある。次の列車まで(この時点で)あと15分。

階段の長さが気になったものの、さっきの神間歩みたいなケースもある。「なーんだ、上ってみたら全然大したことなかったわー」ってことになったりするかもしれないじゃないか。

甘かった

階段を上りきったら、更に同じくらいの段数が残されてた。最後の最後で息絶えそうになった。

▲ 古宮八幡神社の境内に到着。久しぶりに参拝しながらゼエゼエ言ってた。

▲ 四角いオニギリを転がしたら確実に丸くなるに違いない急傾斜の階段。体力を一気に失ったので一転して列車に間に合うか不安になってくる。

▲ ゴールのJR採銅所駅に到着。次の列車まであと8分。結局余裕じゃねえかよー、と呼吸も荒く余裕のない表情でほくそ笑む。

▲ 前回ここに来た時は採銅所駅の開業100周年イベントをやってて、駅前には物凄い群衆だったのだけど、今回はご覧の通りの「地方の山奥にある駅」という風景。

Walk採銅所コースマップ

▲ 歩行時間は1時間23分。歩行距離は6.94km。

先週の豊前川崎ウォークが14kmだったので約半分の距離。屁でもない。

▲ 帰りは採銅所駅からJRに乗車。ただでさえ運行本数が少ない日田彦山線にウォーキング大会が重なったものだから、1本の列車に集中した乗客で車内は山手線にも劣らぬ超満員のすし詰め。

さっき下から撮影した六十尺鉄橋を、今度は列車の中から見下ろす形で写真を撮ろうと企てていたのだが、乗客が多すぎて窓際に近付くことすらできなかった。

あと余談だが、若い女性に告白もされなかった。そもそも若い女性がいたのかすらも分からない。

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