偶然にも3人と同じ話をした
先月、偶然にも3名の方々と共通の話題について話しました。3人同時ではなく、別々の日にそれぞれの方と話したんです。
Aさんは東京の会社勤務→現在は福岡市。Bさんは逆に以前は福岡市で勤務→現在は東京。Cさんは(詳細は存じ上げないのですが)現在東京の会社に勤務。
3名の方々と話したのは、
「東京と福岡では電車に乗ってる時の感覚が違いますよね〜」
ということ。
3名とも「東京で電車通勤の経験がある」という共通項がありました。そんな私も今から20年ちょっと前は東京の会社に勤めていて、電車通勤でした。
Cさんはおそらく福岡で電車に乗った経験はないかもしれないのですが、AさんとBさんは東京と福岡の両方で電車通勤の経験があります。私は東京時代に電車通勤を経験しましたが、北九州での電車通勤経験はありません。
現在福岡のAさんは「東京時代と現在とでJRの乗車時間を比較するとほぼ同じなのに、福岡のほうが長く乗車してる感覚がある。だから結構疲れる」とおっしゃってました。
一方、現在東京のBさんは「福岡の頃よりも今のほうが乗車時間は短いけど、とにかく疲れる。満員電車の混雑は福岡の比じゃない」とおっしゃってました。すごく分かります。私も東京時代、満員電車の地獄を何度も味わいました。
電車通勤はどこだろうとも疲れる!って話を今回書きたいのではなく、
という感想をAさんもBさんも言われてたんです。私もそんなことを以前考えたことがあったので、みんなそうなのかなーと、大変興味深く聞いてました。
さらに、東京在住のCさんとの会話で、「北九州から福岡は電車で1時間なので、遠征!って感覚がありますね」と私が告げると、「そうなんですか、東京だと1時間乗るのって特別なことではないんですよ」とおっしゃられたので、「分かります、実は私も昔東京で…」と、AさんBさんの時と同じような話をしたんです。
実際の乗車時間を比較してみた
20年ちょっと前、私が東京でどのくらい電車に揺られて通勤してたのかを調べてみることにしました。と言っても時刻表は現在のものなので、20年前とは乗車時間が違ってる可能性もあります。
実際、調べてみると「こんなに速かったっけ?」と、どの路線でも思いました。記憶違いなのか、それとも20年の時を経てJRが高速化したのか。
今回の時刻表比較は全て、iPhoneアプリの「駅すぱあと」で調べたものをスクショとして載せています。また検索時刻は東京・福岡とも平日(月曜日)の午前7時で統一しました。
私が東京時代に住んでたのは千葉と埼玉。住んでた地名は以前に書いた記憶喪失のエントリーでカミングアウトしましたが、今回は最寄り駅の名前も晒します。
★千葉→東京
まず千葉の頃。「本八幡」が最寄り駅でした。ここから会社のある東京の「田町」駅まで毎日通勤。
乗ってたのは大半が総武線→山手線でした。数回ほど総武快速線ってのに乗りましたが、乗車率が凄まじく、中に乗ってる乗客の押し潰されっぷりが総武線の比じゃないほど狂気じみてたので、あれで通勤する気にはなれなかった。
↑ 本八幡から田町までは約40分。途中、秋葉原で山手線(か京浜東北線)に乗り換えるのですが、会社の帰りは秋葉原で一旦下車して、街をブラブラすることが多かったです。週に3回以上は散策してたなぁ。
秋葉原は20年前と今とでは街並み(特に駅周辺)が全然違うらしいですね。今の秋葉原を全然知らないので見てみたい。
★埼玉→東京
千葉から埼玉に引っ越して、埼玉では「東浦和」が最寄り駅でした。東浦和で武蔵野線に乗り、南浦和駅で京浜東北線に乗り換えて田町まで、というのが毎朝の通勤コース。
所要時間は1時間30分くらいだったんじゃないかなーと記憶してたのですが、
↑ 今回調べてて一番ビックリしたのはコレです。速い時間帯だと1時間を切ってる。おかしい。1時間を切るなんて20年前にはなかったはずだぞ。それとも私の記憶違いなのか。
東京から東浦和って今は1時間で行けるんですね。全然遠くないや。今度行ってみよう。
★埼玉→川崎
ある時期、仕事の都合により東浦和から神奈川県の川崎市まで通勤してたこともありました。武蔵野線で西に延々と進み、どこかから(府中本町が多かったかな)南武線に乗り換えて川崎駅まで、という通勤コース。
同じ勤務先だった友人が武蔵野線を利用していて一緒に通勤してたのと、南浦和で京浜東北線に乗り換えるよりも武蔵野線に乗り続けてたほうが「確実に座れた」から、という理由でこの路線を利用してたのですが、確か2時間近くかかってたんですよ。毎朝ね。
↑ これも現在の京浜東北線を利用したら1時間12分ほどで着いちゃうんですか。浦和から川崎ってメチャクチャ遠い!と当時は思ってたんですけど、1時間12分なら全然問題ないですね。
さて、今度は福岡編。
東京の会社を辞めて北九州に戻って以降、通勤は全てマイカーかバス。15年ほど福岡県のJRには全く乗ってなかったのですが、数年前からウォーキングを趣味として始めて以降、JRによく乗るようになってます。ここ数年で福岡県内の駅名や地名をたくさん覚えました。このブログのウォーキング記事に登場する駅の半数以上は数年前まで名前すら知りませんでした。
★小倉→博多
5年ほど前まで、福岡市には「年に1回行けば多いほう」という程度で、全く行かない未知の街でした。最近はウォーキング大会で訪れたり、定期的に通院しているメインの病院が福岡市にあったり、あとはオフ会「うまみ会」やセミナーに参加することも多いので、ここ数年で福岡に行く機会が激増してます。
↑ 小倉から博多までは、快速に乗った場合でも1時間を超えます。各駅停車だと1時間30分を超える場合もあり、近いという印象は持ってません。
東浦和から田町まで通勤してた頃と乗車時間はほとんど変わらないんですけど、東浦和→田町よりも小倉→博多のほうが長く電車に乗ってる感覚があります。
★小倉→大野城
↑ 私がJRに乗るのは大半が福岡市遠征かウォーキング大会に参加する時。2013年までに参加したウォーキング大会で最も遠い遠征場所が、大野城市でした。北九州から大野城までの約1時間30分が耐えられるギリギリの乗車時間だろうなー、と感じたのがその理由。
★小倉→今宿
↑ 昨年2014年、初めて1時間30分を超える場所として福岡市西区の今宿という駅まで行ってきました。小倉から約2時間。ウォーキング大会そのものはスゴく楽しかったんですけど、歩き終えて疲れた状態で自宅まで電車に2時間、ってのはシンドかった…。毎回の参加はちょっと無理だな、と。
★小倉→久留米
↑ 久留米までは2時間を超えます。久留米にJRで行ったことは過去1回もありません。ラーメン食べ歩きがしたくて、車で久留米に行ったことが1回だけあります。
久留米では楽しそうなウォーキング大会が年に数回開催されていて、すごく行きたいんですけど、この乗車タイムをウォーキング前後に往復でこなす度胸はないです。今年1回くらいは行ってみたいんですけど、体力気力があるかなぁ。
いろんな違いがあるので単純比較は出来ないけれど
東京時代にはJRに1時間30分乗ってても、それが「大仕事」だとは感じなかったし、特別なことでもありませんでした。しかし北九州での現在、JRの1時間30分乗車は「大仕事」です。
2015年の現在、東京と北九州のJRをリアルタイムで乗車していれば単純比較できるんですけど、そうではないし、いろんな違いがあるので単純比較は出来ません。
東京時代、私は20代でした。若かったのよね。
現在は40代。老いました。でもまだまだ元気やで。
東京時代は通勤としての電車。それが生活の一部だったから、電車が楽しいだのイヤだの言ってられない「必須のもの」でした。現在はウォーキング大会やオフ会参加など、趣味のための移動手段。バスやマイカーで移動する事も多々あるので、電車は必須ではない。
山手線、京浜東北線、総武線など乗客の多い路線で乗車率がスゴイ時は、呼吸困難になるほどの圧迫感がありました。福岡のJRでも満員電車状態には何度も遭遇しますけど、東京の時ほど呼吸が苦しかったり身動きが取れないなんてことはさすがにありません。
あとは、路線や駅の数が違い過ぎますもんね。東京はJRだけでなく私鉄や地下鉄も充実しまくってて、少し歩けばどこかの駅に行けるような気がします。
福岡市も大都会ですから、東京ほど縦横無尽ではないにせよ地下鉄があるし、私鉄の西鉄も本数が充実している。電車がないエリアでも西鉄バスが市内の大半を網羅している。
しかし北九州は違う。北九州も西鉄バスは充実してます。しかし本数は少ない。JRに至っては路線も少ないし、大動脈である鹿児島本線は本数多いんですけど、他の路線は運行本数も少ない。1時間に1本しか電車が来ない駅もたくさんある。
千葉や埼玉に住んでた頃、自宅から最寄り駅までは自転車で所要10分未満でした。北九州で以前住んでたマンションから最寄り駅までは自転車で20分ほど。現在の自宅から最寄り駅までも自転車で30分かかります。駅に行くまでが大仕事。だからJR通勤は不便で、マイカーは生活必需品なのです。
これは北九州に限ったことではなく、他の県でも都心部を除けば同じような感じではないかと想像します。
東京にいると、「ちょっと遊びに」「買い物に」「友人に会いに」「オフ会やセミナーに」行くため、近くの駅からポンと電車に乗るのが地方よりも気楽であり、身近な移動手段のように感じます。運行本数も多く、1本乗り損ねても少し待てば次が来る。
北九州だと、まず駅までが遠い。本数も少ない。行ける場所が限定されている。1時間に1本の路線で乗り損ねたら死活問題ですよ。心の底から絶望します。あれはね、ホント哀しいのよ。
東京の人々にとって電車は「日常」の身近な1ピースであり、純粋な移動手段。すぐ乗れるし、すぐ目的地に着ける。本数も乗客も多い。窓の外を眺めるのは難しく、地下鉄は風景すらない。
一方、北九州など地方都市や田舎に住む人々にとって電車は必ずしも日常ではないし身近でもない。以前の私のように15年近く電車に乗らなくても生活できてる人だっている。本数も乗客もそれほど多くはない。窓の外の風景はコロコロ変わる。田園風景だらけのことも多い。
これは私の個人的な感覚ですけど、北九州で電車に乗るのは「小旅行」なんですよ。東京で電車に1時間揺られても小旅行とは感じなかったけど、北九州から博多までの1時間は小旅行です。
そのあたりが、東京と北九州でJRに乗ってる時の体感時間が違うなぁと感じたポイントかな、ってのが無理矢理の結論です。
りくま ( @Rikuma_ )的まとめ
私が最後に東京へ行ったのは15年ほど前。出張で初めての街に1泊したのですが、どの路線に乗ればいいか分からず駅で途方に暮れたのを覚えてます。まだ当時はウォーキングが趣味ではなかったので、ブラブラ散策などもしませんでした。
通勤で使ってた路線を20年経って今乗ると、意外と遠いなあって感じるのかもしれないし、昔と同じく特に何も感じないのかもしれない。今の私が東京の電車に乗ったら、どう感じるのだろう。