東京をウォーキングする、という念願が叶う
もう20年以上も前になるが、東京の会社に就職し、東京で生活していたことがある。
東京の会社を辞め、転職して北九州に戻り、時間が経過するにつれて感じ始めたのは、「なぜもっと東京のいろんな場所を散策しなかったのだろう」という悔い。
2011年からウォーキングを趣味とするようになって、その思いはどんどん強くなる。休日は常に自宅で篭もっていた東京時代。呆れるほど東京の街を知らない。
今回の東京旅行で、一人で東京の街を散策してみた。「東京を歩く」というのはウォーキングを趣味にして以降、念願の1つだった。
まずは懐かしの両国国技館へ
今回宿泊したホテルは都営新宿線・菊川駅の近く。
ホテルをチェックアウトしてから散策開始。上の写真は駅のすぐ近くにあった「マクドナルド 菊川駅前店」。
JR総武線・両国駅に到着。高架をくぐると、力士たちのノボリがズラリと並んでいる。
この日は両国国技館で大相撲が開催中。関脇・照ノ富士が初優勝し、大関に昇進した場所だった。
若い力士が歩いている。
東京で生活していた頃は総武線の沿線に住んでおり、両国国技館で大相撲が開催されている時期は、朝の通勤時間に若い力士たちがよく総武線の電車に乗り込んできた。
満員電車にも乗り込んでくることがあり、ただでさえギュウギュウな車内なのに力士たちの大きい体に挟まれて大変な思いをしたことが何度もあった。
当時は地獄のように感じたが、今となってはとても懐かしい思い出である。
福岡国際センターで大相撲の九州場所が開催されている期間は、ノボリが立ち並ぶ光景を何度も目にしている。
国技館のこういう風景も実に良いものだ。
両国国技館も訪れるのも久しぶり。
東京の会社を辞めて北九州の企業に転職し、今度は出張や研修で東京に何度か来たことがある。両国国技館のすぐ近くにあるホテルを何度か利用したことがあった。
横綱・貴乃花が現役引退を発表したその日も両国国技館近くのホテルに泊まっていて、とても驚き、寂しい心持ちでホテルの窓から国技館を眺め続けたこともあった。
テレビCMでも有名になった元人気力士と偶然すれ違う
両国国技館を通過し、隅田川に沿った遊歩道を北へ進む。
ゆっくり隅田川を眺めるのも今回が初めて。総武線で通勤していた頃は、隅田川が近くを流れていることすら知らなかった。
東京スカイツリーが視界に入ってきた。
初めて見るスカイツリー。かなり遠くに見えるため、実際の高さを実感できない。でも「かなり高い」ことは分かる。
上の写真を撮った直後、目の前を男性がシャシャーっと軽快に自転車をこぎながら走り過ぎていった。
特徴のある顔なので正体はすぐ分かった。相撲協会の振分親方。現役時代の四股名は「高見盛」だった人。
仕切り前の独特の動きが面白く、「ロボコップ」と呼ばれた人気力士。永谷園のテレビCMにも出演していたことがある。
大相撲の開催中だからだと思うが、警備員のような制服を着ていた。国技館に自転車通勤しているらしい。
近付いていくにつれ、スカイツリーの大きさが分かってくる。
駒形橋を渡る。隅田川を遊覧船が進んでいく。気持ち良さそうでいい。
浅草寺の人混みがハンパなかった
スカイツリーの左下にある建物は以前から正体が不明だった。あのウンチみたなのは何だろうかと。
調べたらアサヒビールなど「アサヒグループ」の本社ビルらしい。屋上の造形物は「金の炎」なんだとか。
浅草寺の雷門に到着。滅多に出歩かなかった東京時代だけど、浅草寺には数回来ている。懐かしい。
平日の午前なのでそんなに人もいないだろうと予測してたが、とんでもなかった。ものっすごい人。
日本人は修学旅行生くらいしかいない。周囲に騒然と響き渡る中国語と韓国語。
最近は福岡市も中国と韓国の人ばっかりだけど、ここまで集結してるとスゴイ。日本ではないみたい。
浅草寺の本堂まで行き、お守りを買ったり線香の煙を頭に浴びたりするつもりだった。しかし人の多さを見て断念。
散策はここで終了。5月中旬なのに気温32度という暑さは想定外だった。
博多や天神や小倉を歩く時と同様、信号待ちが多すぎてマトモに歩けなかったこともあり、予定距離を歩く以前に疲れ果ててしまった。
都会の散策は難しい。でも楽しかった。
ウォーキング終了後、成田空港から福岡へ
地下鉄で東京駅まで移動し、シャトルバスで成田空港まで移動。
成田空港、ピーチのカウンターでチェックインを済ませる。
まだ少し時間の余裕があったので、成田空港内のトイレで着替え。ウォーキングで汗ダクになったシャツをようやく脱ぎ、気分爽快。
手荷物検査を終えて、待合ロビーの中で昼食。
出発の遅れなどもなくピーチに搭乗。実質的な行動時間は12時間ほどだった今回の東京旅行だったけど、満足できたし大変楽しかった。
福岡空港に到着。
外に出ると、涼しい風がとても心地良かった。