北九州市小倉北区の中心部を流れる紫川(むらさきがわ)には、合計10個の個性的な橋が架かっており、それら10個の橋を総称して「紫川十橋」と呼びます。
今回は紫川十橋のひとつ、紫川橋(愛称は「鉄の橋」)について写真と共に詳しく解説します。
なお、紫川十橋のすべてをまとめたページも作成しています。紫川十橋が誕生した由来や各橋の解説などを掲載していますので、よろしければそちらもご覧ください。
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紫川十橋:北九州市小倉北区、紫川に架かる10個の個性的な橋
北九州市小倉北区の中央を流れる紫川には10個の個性的な橋が架けられており「紫川十橋」と呼ばれています。10個すべての橋を徒歩で巡り撮影してきた写真と共に、各橋の周辺にある観光スポット情報も交えて紹介します。
かつては陸軍の連絡橋だった
「鉄の橋」の愛称を持つ紫川橋は、北九州市小倉北区の中では大手町エリアと馬借エリアの間に位置する橋です。
紫川橋は以前まで「陸軍橋」という名称でした。
紫川マイタウン・マイリバー整備事業により陸軍橋はリニューアルされ、1998年(平成10年)10月に完成。その際に「紫川橋(鉄の橋)」と名付けられました。
陸軍橋時代の資料として、「陸軍施設の連絡のため陸軍橋が架けられている」と記された文献が残っているそうです。
小倉城の周辺には、明治・大正時代に使われたという大砲(四年式十五珊榴弾砲)や、「第十二師団司令部」の正門も史蹟として残っています。
その司令部に武器弾薬などを運ぶために、ここ陸軍橋が架けられたのかもしれませんね。
紫川橋はリニューアルの際に「鉄の街・北九州」「ニューインダストリアル」というテーマが掲げられていました。
曲げ加工や溶接など、紫川橋には鉄に関する様々な技法が用いられているのだそうです。だからこその「鉄の橋」。
弓状に曲がったアーチがとても印象的ですよね。これも独特な技法なのです。
紫川橋、周辺の風景
紫川橋・東側の風景
紫川橋の東側は、風景としては特に何もありません。
道路を直進すると、左手に北九州市立医療センターがあります。さらに直進すると、北九州モノレールが頭上を走る県道266号線に繋がります。
紫川橋・西側の風景
紫川橋の西側は、道路の右手に広大な勝山公園が広がっています。
道路の左手奥に見える白い建物は小倉北区役所。その正面あたりには、勝山公園の敷地内に開通させたトンネルがあり、北九州市役所や小倉城があるエリアに最短距離で移動できます。
そのトンネルが無かった頃、車は勝山公園の周囲をグルリと遠回りしないと小倉城方面には行けなかったので、かなり不便だったでしょうね。
紫川橋・北側の風景
紫川橋の北側は、中央に紫川十橋のひとつ、「中の橋(太陽の橋)」が見えています。中の橋と紫川橋とは少し距離があります。
写真左手には、大型商業施設「リバーウォーク北九州」や北九州市役所、小倉城の天守閣も見えています。
写真右手には分譲マンション「小倉タワー」、その手前には「ホテルクラウンパレス小倉」が建っています。
紫川橋・南側の風景
紫川橋の南側は、中央に紫川十橋のひとつ、「中島橋(風の橋)」が見えています。
写真左手にはTOTO本社工場群、右手には北九州都市高速の高架道路が南北に伸びています。