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HIROSHIMA:結婚して初めて訪れた街を19年ぶりに夫婦で歩く

2015年12月4日

記憶は言葉にならないけど

銀山町電停

奥田民生の歌う「HIROSHIMA」という曲があります。

2011年に開催された「ひとり股旅スペシャル@厳島神社」、このライブの1曲目として民生が地元広島への愛を込め歌い上げた珠玉の名曲。とても印象に残っています。

この曲の歌詞に、広島市内の地名が幾つも登場するんです。

「消えながら浮かび上がる 天満川の流れのゆらめき」
「八丁堀から相生橋まで こんなに遠く歩いたの?」
「静けさに沈みかける 太田川の光のさざ波」
「鉄砲町まで天満屋 福屋」
「紙屋町から鷹野橋あたり 誰かのことを夢見たの?」

奥田民生を愛する地元広島のファンであれば、この歌詞を聴きながら「自分も知ってる広島の街並み」を思い浮かべると思うんですよ。でも、広島の街を知らない北九州の民生ファンである私は、地名も知らないし景色も想像できない。

いつかこの歌詞に登場する場所を散策してみたいな、というのが夢の1つだったんです。

今回の急な広島遠征、少ない時間でどこを散策できるか調べました。独り旅であれば少ない時間でもいろいろ歩き回れたんですけど、今回は嫁と一緒ってのがネック。体力も脚力もないですから。

ひとまず「お好み焼きを食べる」以外はノープランで、時間の余裕があればブラブラ散策しようか、ってことで当日の朝を迎えました。

駐車場や店舗の情報はキッチリ把握

めかりPA

↑ 午前8時25分、九州自動車道の「めかりPA」に到着。ここが九州の最北端。海の向こうは本州(山口県下関市)です。

めかりPA

↑ 写真を撮るため展望台の一番上まで行ったのですが、早朝の関門海峡は風が寒い寒い。写真を数枚だけ撮ってダッシュで車まで戻りました。

関門橋を渡り、中国自動車道、山陽自動車道を走って広島市内に入ったのが午前11時前。

旅行計画は綿密に立てる性格の私、今回も広島市内でキーとなる場所については様々な情報をEvernoteに保存し、現地でiPhoneを使って確認できるようにしておきました。

たとえば車を停める駐車場。マツダスタジアムとお好み焼き店舗がある市街地の中心くらいの場所で、一日最大の料金が安いところを幾つかピックアップ。住所、料金、そしてGoogleマップのストリートビューで付近の風景写真をEvernoteに保存。

駐車場のストリートビュー

↑ これがEvernoteに保存しておいた第一候補駐車場周辺のストリートビュー写真です。

住所だけ記録していた場合、見知らぬ街だと住所検索しても道路が1本ズレるだけで分からなくなり道に迷うことがあります。なのでストリートビューで事前確認し、周囲の風景まで把握しておけば万全。

上の駐車場は交差点から見て死角になる位置だったので、矢印を付けて分かりやすくしました。さらに駐車場が「タイムズ駐車場」なので、

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タイムズ駐車場の専用アプリが大活躍するわけです。駐車場の空き状況がリアルタイムで分かるため、もし第一候補の駐車場が満車になったら、次の第二候補に移動すればいい。

アプリを逐一更新し、第一候補の駐車場が空いてることを確認した上で現地到着。Evernoteに保存しておいたストリートビュー写真のおかげで一切迷いませんでした。

お好み焼き「八昌」まで散策開始

広島到着

↑ 午前11時00分。車を降りて「八昌」に向けての散策開始。今度は地図アプリの出番。「Google Maps」のナビをセットして、誘導される通りに歩くだけです。

猿猴川・稲荷橋

↑ 猿猴川には短い間隔でたくさんの橋が架かってました。我々が通ったのは稲荷橋。

広電本線・銀山町電停

↑ 歩いていると路面電車が何本もすれ違っていきました。本数けっこう多いんやなあ。

八昌・幟町

八昌に到着。1時間半待たされたけど、美味しいお好み焼きをいただきました。

この八昌もEvernoteに保存しておきました。少しでも到着が遅れると、それだけ行列の後ろに並ばなきゃいけないことが予測できたので、ここの詳細情報も欠かせません。

八昌付近ストリートビュー

↑ 路面電車が走る「相生通り」から行った場合は上のような風景。左側にマツダのビルがあるんやな、というのも記憶。

八昌ストリートビュー

↑ 八昌の近くの風景もストリートビューで事前確認し、Evernoteに保存しておきました。

ここまで準備しておけば、たとえ方向音痴の人でも迷うわけがありません。こら、そこのアナタ、なぜ目を伏せてるんですか。

みっちゃん総本店

↑ 八昌の外で待ってる間、もう1つの候補店だった「みっちゃん総本店(広島市中区八丁堀6-7)」の偵察に行ってきました。「HIROSHIMA」の歌詞に出てた地名の1つ、八丁堀です。

みっちゃん総本店

↑ 「みっちゃん総本店」の行列が短いようなら、八昌で並んでもらってた嫁を呼び寄せようかと思ったのですが、こちらも同じくらいの行列ができてました。先ほど八昌に並んでて離脱した人も数名発見。人気のお店はどこも並ぶってことですね。

ちなみに「幟町の八昌」と「みっちゃん総本店」は徒歩で10分くらいの距離でした。

お土産を買って散策終了

お好み焼きを食べたあと、時間の余裕があれば広島城くらいまで散策しようかと計画してたのですが、八昌で1時間30分待たされたことにより時間の余裕がほとんどなくなりました。

広島三越

↑ 午後1時20分。「みっちゃん総本店」の偵察に行く途中で発見してた「広島三越」に向かいます。

隣りにヤマダ電機のマークが見えてますが、「HIROSHIMA」の歌詞に出てくる天満屋って、あの建物にあったんですね。全然知らなかった。

広島三越

↑ 「わー、今頃って広島の牡蠣は美味しいんやろねー!」とヨダレを流す嫁。貝類全般が食べられず見たくもない私は無視。

広島三越のもみじ饅頭

↑ 子供たちからの熱きリクエスト「もみじ饅頭、絶対買ってきて!」に応えるため、三越の地下でもみじ饅頭を購入。

銀山町電停

↑ 路面電車「広電本線」の銀山町電停。昼過ぎだけど乗客ギッシリの満員状態。

もう1つ、広島のお好み焼きを子供たちに買ってあげたかったのだけど、売ってるお店がどこにもない(三越の地下にもなかった)。

お土産を探しつつ散策したのですが結局見つけられず(お好み焼きは帰りの高速SAで買いました)、時間の余裕もないので駐車場に戻り、お土産を車に置いてから今度はマツダスタジアムに向かって散策開始。

広島駅を経由してスタジアムに行きたかったのだけど、雨がポツリポツリと落ちてきたので、余裕ぶっこいて散策してる場合じゃないかもな、ってことで嫁の帽子を購入後、駅には寄らずスタジアムに直行ルート。

大正橋交差点

「大正橋」交差点。路面電車とはここでお別れ。

マツダスタジアム

↑ マツダスタジアムに到着。少しだけの散策でしたが、スタジアムに到着した嫁が

ほどよい感じで脚に疲労感が

と言いやがったのでビックリ仰天ですわ。「ほどよい感じ」って何だよ。素直に「疲れてもう歩けません」と言えやー。正味3kmくらいしか歩いてないのに、鍛え方が足りん。

ほどよく疲れた嫁を引きずりつつ、スタジアム内を散策してから、奥田民生のライブを堪能

ライブ終了後のマツダスタジアム

↑ 午後6時05分。最後の曲が終わった直後に席を立ち、早めにスタジアムの外へ。駐車場まで徒歩で10分。都合3回目の駐車場だったので、最後は道を暗記してて地図アプリを見る必要もなかった。

子供の成長に感謝

嫁と結婚して19年目になります。来年の2月で20年。

嫁の両親、特に父親が猛烈に厳しい人だったので、結婚前まで私と嫁は日帰り旅行すら許されず、ほとんど行ったことがありません(と言いつつ嫁がウソついて数回行ったけど)。

2月に結婚して、5月のゴールデンウィークが近付いてきた時、どこか1泊で旅行しようかって話になり、いろいろ候補があった中で選んだのが広島でした。私も嫁も広島のお好み焼きが大好きだったので、本場のお好み焼きを食べに行こうぜー、って。

嫁の両親に気兼ねすることもなく、初めて堂々と、隠すことなく二人での旅行。嬉しかったんですよ。

ガイドブックを買って広島に行ったんですけど、今みたいにiPhone持ってるわけでもないし、行きたい店がどこにあるのか、今どこを歩いてるのか、もう全然分からない。(iPhoneはホント旅行に最適なツールです)

最終的に入ったのが「お好み村」でした。地図で見ると広島三越の近くなんですね。19年前は「偶然たどり着いた」ので、「お好み村」がどこだったのかすら分かっていなかった。

味はそれほど悪くなかったし、むしろ美味しかったと二人で喜んだんですけど、北九州の友達に「もっと美味しい店、いくらでもあるのに…」「もったいない…」などと散々言われました。

それから子供たちが生まれ、旅行は家族5人。行く場所も「子供たちが楽しめそうなところ」が最優先。自分たちがというよりも、子供たちが旅先で楽しそうにしてるのを眺めてるのが幸せだなと感じるようになりました。

今回幸運にも奥田民生のライブチケットが当選し、私と嫁の二人だけで広島に日帰り旅行するか? ってなった時、高校生の長男は「行っておいでよ、ボクらは大丈夫やし」と言ってくれました。

末っ子も小学校高学年となりシッカリしてきたし、大丈夫だよね、ってことで子供たちに留守番を頼み、19年ぶりに夫婦二人だけでの旅行となりました。だいぶ育児の負荷も減ってきて、子供の成長を実感する昨今。ありがたいことです。成長したらしたで、また別の大変さも生まれるんですけどね。

ただそれでも、私も嫁もやっぱり子供たちのことが心配で、嫁は民生が歌ってる最中にLINEで長男に何度も何度も「大丈夫?」「問題ない?」と送ってるし、嫁がトイレに行ってる時には私が長男に「大丈夫か?」とメールしてるし、なんというか、子離れしてないんだなーと。

スタジアムに入る際は人が多すぎてはぐれないように、それからライブ終了後は急いでたのもあって、久々に嫁と手を繋ぎました。余りに久々で恥ずかしかった(笑)

手を繋ぎながら思ったのは特にロマンチックなことでもなく、2つめの会社を辞めて以降、散々この人には大変な思いをさせてきて、迷惑かけてるなー、という反省の念。

ずっと苦労をかけっぱなしで、今も困らせてばっかりなのだけど、嫁が苦労しないで暮らしていけるように、そして子供たちに不自由でツライ思いをさせないように、自分ができる精一杯のことを今まで以上にやっていかなきゃな。

そんなことを考えながら嫁に手を引っ張られて夜の広島を歩いてました。

次は家族全員で広島に行こうと思ってます。その時は「HIROSHIMA」の歌詞の場所、全部巡れたらいいな。でもまた嫁が「ほどよく疲れた」とか言いやがるといけないので鍛えます。

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