目次
- 本当は別のコースに参加するはずだった
- 博多駅から天神まではベテランの域
- 徒歩では未知のエリアに突入
- とにかく歩道が広い広い
- ベイサイドプレイスに再び参上
- マリンメッセに初潜入
- 都会の奥に別世界のような空間
- 今回、どうしてこんなに疲れたのか
本当は別のコースに参加するはずだった
前回の採銅所編から3週間が経過。この間、体調不良が続いたり、忙しくて他の用事を優先させたりして、なかなかウォーキング大会に参加することが出来なかった。
久しぶりの参加となったこの日、本当であれば別の場所で開催されるコースに参加するつもりだった。
自宅からは遠いのだけど、景色がとても良さそうだし、今まで一度も行ったことがない場所。コース距離全長は約16km。こんなに長いコースは今まで歩いたことがない。しかもアップダウンが多い山道という過酷なコース。それでもこのコースに行ってみたかった。
同日で開催される博多編(最終的には今回こっちに参加したのだけど)も興味はあったけど、コースマップを見て笑っちゃった。
上の記事で書いた時に散策したコースと半分くらいカブってしまってる。まったくの偶然なんだけど。
一度歩いたコースよりも未知のコースの方が新鮮な気持ちで歩けるので、いくら過酷でも今回は博多ではなく山道コースにしよう。そう決めていた。
しかし、前日の福岡は強い雨。山道はおそらく地面がヌルヌルして歩きにくくなってる予感。
そして、開催場所からの帰りも心配。前回の採銅所編では電車の本数が少なかったため、雨の中を濡れながら30分以上も待つハメになり、そのせいで体調を崩した。
しかし今回はもっと悪条件。正真正銘の、1時間に1本しか電車が来ない駅が今回のゴール地点。
天気が良いなら気力を振り絞って行こうと思ってたが、前日が雨だった時点で心が折れた。最悪1時間も雨の中を待つ可能性があるのだ。前回の悪夢を再び繰り返すなんて、もうまっぴらゴメンだよ。
いったん心が折れたら、やっぱりカラダも付き合っちゃったらしく、当日の朝に珍しく寝坊した。ただでさえ本数の少ない路線。もうその時点でアウト。
なのでこの日はウォーキングに行かず、家でノンビリ過ごそうかな、と一時的に考えた。
しかし、すぐ気が変わった。もう3週間行ってないから、やっぱり今日は歩かなきゃ。
そういえば今日は博多でも開催されてたよな、ってことをすぐに思い出した。博多なら電車の本数も少なくはない。コースも平坦だから多少の雨でもそれほどキツくはないだろう。そう思って急いで支度し、博多行きの電車に乗った。
ところがドッコイ。ここ最近のウォーキング大会で、今回の博多編がいちばん疲れた。その理由は、おいおい書いていきます。
博多駅から天神まではベテランの域
午前10時、JR博多駅に到着。ウォーキングの受付開始は8時30分からなので、1時間半ほど遅刻したことになる。
スタート受付を済ませ、準備運動も完了し、いざ出発。博多駅と西日本シティ銀行の間にある横断歩道を渡る。土曜の午前だけど既に人も車もすごく多い。
直進し、キャナルシティ博多にまっしぐら。博多に来ると毎回歩くルートと今回もまったく同じ。
キャナルに到達。とはいっても、ここは昨年2011年の9月にオープンしたイーストビル(完成前は第2キャナルなどと呼ばれていた)。
私がキャナルに来る、イコール、ラーメンスタジアム(ラースタ)に行くという意味になる。ラースタはキャナルの南端。イーストビルは文字通り東端。ここを直進すると北端に向かうことになるので、写真の地点にはほとんど来たことがない。
イーストビルを通過し直進すると、キャナルから川端商店街へと続く立体歩道橋が見えてくる。
キャナルの北端が見える。
川端方面にも最近はよく行くので、この歩道橋は本当に貴重。雨でも雪でも濡れる心配がない。今回は歩道橋の下をくぐる。
「祇園町西」交差点を左折し、国道202号線(国体道路)に進入。これもキャナルから天神まで徒歩移動する際のお約束コース。
那珂川を渡る。
天神の交差点が近付いてきた。
福岡三越に到達。この横に西鉄の天神バスセンターがあるため、高速バスを多用していた頃は必ずここに来ていた。最近はJRばかり使っているので、三越前ではなくもっと北側から天神に寄ることが多くなった。
ビックカメラも以前は必ず立ち寄ってたのだけど、最近は全然来なくなってしまった。衝動買いが怖いので家電店を避けてるってのも理由の一つ。
かつては福岡で最大の品揃えを誇った「TSUTAYA福岡天神店」。ここも天神に来た時には必ず寄り道していたお約束ポイントの一つ。TSUTAYAは郵便ポストで返却できるサービスがあるおかげで、遠く北九州から来た際にも気軽にレンタルして帰ることが出来る。こちらの店舗にはよくお世話になっていた。
しかし2011年4月、西日本最大の店舗面積と在庫数を誇る「TSUTAYA天神駅前福岡ビル店」がオープンして以降はそちらばかり利用している。
Appleストア福岡天神。いつもお世話になってます。先日の「新型iPad」発売日、ここも行列が出来たのだろうか。
徒歩では未知のエリアに突入
TSUTAYAやAppleストアまでは徒歩で何度も来ている。しかしそこから先、方角で言うと西側には徒歩で行ったことがないし、どんな街並みなのかも全く知らない。車でなら何度か走ったこともあるとは思うが、記憶には何も残っていない。
というわけでAppleストアを通過し、未知のエリアに入る。
取り立てて面白い被写体もなく、黙々と国体道路を西へ進む。
いつのまにか「国体道路」が「けやき通り」という名前に変わっていた。前方に何やら森のような茂みが見える。
「シーサイドももち」というのは、福岡ヤフードームや福岡タワーなどがある海沿いのエリア。博多駅から徒歩でどのくらいかかるんだろう。地図で見る限り決してムチャな距離ではないように思える。いつか挑戦してみよう。
森の茂みの正体は「護国神社」だった。聞いたことあるような、ないようなお寺の名前。
この一帯もウォーキングやジョギングのコースとして設定されているみたい。というか「大濠」と書いてるってことは、大濠公園はここから近い、ってことよね?
以前の記事で「いつか博多駅から大濠公園まで徒歩移動して、広い公園を一周したい」と書いたのだけど、今回歩いた感想としては、やっぱり遠いわw でも無理な距離ではない。
福岡城跡の南側入口。福岡城の跡があるなんて知らなかったですわ。
鴻臚館(こうろかん)って、こんなとこにあるのか。
ああー、ここ来たことあるぞ。末っ子が幼稚園の時、絵のコンクールで賞をもらって福岡市内の美術館に展示されて、家族で見に行ったことがあったけど、確かこんな建物だった。
地図で確認したら「福岡市美術館」と書いてあったので、たぶん記憶に間違いないはず。
舞鶴公園も、なんとなく聞いたことのある名前。
天守台も立派なのが残ってるし、堀や石垣などもしっかりあるし、ここはなかなか立派な城跡。
恥ずかしながら福岡城のことを全く知らなかった。でも冷静に考えれば、小倉城があるんだから福岡城も普通あるよね。
舞鶴公園にはここから入れるのね。
初めて来た。ここは昔、平和台球場があったところ。南海ホークスを買収した新球団、福岡ダイエーホークスが最初に本拠地としていたのが、ここ平和台球場。
ダイエーが百道エリアに福岡ドームを建設して本拠地を移動させたのと、平和台球場の改修工事中に敷地内から遺跡(鴻臚館)が発見されたため、1997年に球場は解体された。私は平和台球場を見たことがない。
現在は球場跡地の一部が陸上競技場として再生され利用されてるみたい。
とにかく歩道が広い広い
平和台球場の跡地を通過。これ川かと思ったけど、城の外堀になるのかな?
このビル、福岡市美術館の横辺りから既に見えるほど背の高いビルなのだけど、遠くから見ると北九州市役所に外見ソックリで笑っちゃった。
「大手門」交差点を右折し、明治通りに進入。
歩行者専用と自転車専用にキチンと区分けされている歩道。素晴らしい。安心して歩ける。
自転車で思い出した。博多の街を歩くといつも思うことがある。今回も強く思った。
博多の街はいつも歩行者が多くて、歩道はどこも混雑してる。そんな歩道を自転車が時々通る。前から来たり後ろから来たり。
なんであんなにスピード出すの? っつうか歩行者の存在が見えてないのだろうか。
ただでさえ歩行者で混雑してる歩道を、ゆっくり注意しながらって感じでもなく、「空いたスペースは容赦なく突っ込むぜ!」みたいな感じで減速するわけでもなく突進してくるのだが、下手したら大事故だよ、あれは。
自転車は歩道じゃなく車道を走りましょう、みたいな論議が少し前にあったが、さすがに福岡の都心部では自転車が車道を走るのは危険すぎる。それこそ死んでしまうかもしれない。車道の方がもっと危険だから。私はいつも「戦場」と呼んでるけど。
ただ、それならそれで歩道を走るのは仕方ないにしても、もうちょっと歩行者に気を配ってもらえないものかと、ヨソ者としては思ってしまう。地元の人たちは慣れてるのかもしれないが、慣れてない人にはかなり怖いよ、あの猛スピード自転車は。
閑話休題。
歩道の横に、平和台球場の記念碑があった。
「赤坂」交差点で左折し、数メートル進んですぐ「法務局前」交差点を右折。たぶん車でも来たことない場所だな。なに一つ記憶にない景色ばかり。
「昭和通り」をしばらく直進。いろんな名前の道路があるね。地元の人って通りの名前を全部覚えてるんだろうか? 私はいまだに全然覚えられない。この一帯も全然知らない景色ばかり。まだまだ福岡市は知らないところだらけだなー、などと考えながら歩いてた。
ようやく見覚えのある景色。高速バスで北九州に帰る時は、ここの交差点を右折するんだけど、いつも渋滞してるから曲がれないんだよねー。
「ミーナ天神」とビルに書かれていたけど、前はそんな店名じゃなかったよね? 何だったんだろ。いつも車やバスで通過するだけの交差点だから全然分からない。
ミーナ天神って大きいな~とか思ってたら、隣りは郵便局だったのか。それすら知らなかった。
いつも高速バスで通るだけだった道路。バスの中では本を読んでたり携帯イジったり、景色なんてマトモに見てなかったから、今回やたらと新鮮だった。しかしそれにしても、歩道がこれだけ広いと本当にありがたい。
以前から高速バスで横を通る度に思ってた。この建物は何だろう。地図を見たら「赤煉瓦文化館」と書かれてあった。それが何なのかは少し調べてみたけどやっぱりよく分からない。
やたらと幅の広い西中島橋に差し掛かる。北の遠くにベイサイドプレイスの博多ポートタワーが見える。
西中島橋から見た那珂川。左に別れる太い方の川、その向こ~うの方に小さく、キャナルシティが見える。
この西中島橋、車道はもちろんだけど、歩道の広さがハンパない! 下手な田舎の国道よりもここの歩道の方が広い。バレーボールのコートと同じくらいの幅があるんじゃなかろうか。
こちらは東中島橋から見た風景。左手前がホテルオークラ。右奥が博多リバレイン。ってことは博多座もあの辺りか。
博多座と言えば、例の「101回目のプロポーズ」の時代劇版が確か今月やってんだよね。お客どのくらい入ったんだろ。
ベイサイドプレイスに再び参上
博多リバレインが見えた地点からすぐの交差点で左折。細い路地を抜けると「那の津通り」に出た。右奥の灯台みたいなのが福岡サンパレス。左手前が大相撲でお馴染みの福岡国際センター。
「那の津通り」を横断し直進すると、博多ポートタワーが近付いてくる。手前を横断する青い道路が福岡都市高速。
福岡都市高速の築港インター。
都市高速の下をくぐり、ベイサイドプレイス博多に到達。
前回来たのが2月中旬。あの時は工事用の足場が博多ポートタワーを囲っていたのだけど、その足場が消えている。改修工事は終わったのかな? 前回の記事を書いた時に調べた情報では、3月31日まで休館とのことだったけど。
第1ターミナルの中には「アクアリウム」という、直径9メートル、高さ8メートルの巨大な水槽が設置されていて、いろんな魚やカメが気持ちよさそうに泳いでいるのを眺めるのも楽しい。定期船の切符も第1ターミナルで買うことができる。
私も2年前にここから船旅を楽しんだけど、なかなか良かった。
前回来た時は生放送中だったにもかかわらずブラインドが下りていて、中の様子が何一つ分からなかった「CROSS FM(クロスFM)」のスタジオ。
この日はブラインドも上がっていて、天井の照明が点いているのも見えたけど、それ以外は何も見えないし、誰がいるのかも分からない。人影すら見えない。
生放送中なのか、それとも清掃業者が掃除でもしてるのか。ま、気にするのは止めよう。
今回は前回と違って、ウォーキングの一環としてここに来てるから、油を売ってるヒマはない。次に行こう。
マリンメッセに初潜入
平和台球場から天神の郵便局あたりを歩いてる時は空が突然暗くなって、気温も急激にダウン。雨が降ったらイヤだなーと思ってたのだが、ベイサイドプレイスを出てマリンメッセに向かう頃には少し晴れてきた。しかし目の前が海なので、風がやたらと冷たい。
巨大なフェリーが停泊してた。後で調べたら韓国の釜山に行く便みたい。
マリンメッセ福岡に到達。前回は平日の昼間だったので誰もいなかったけど、今回は人がワンサカ。
この日は「全国陶磁器フェア」というイベントが開催されていた。
陶磁器には興味ないけど、マリンメッセの中はすごく興味がある。幸い、ウォーキング参加者は特典として入場無料だったので、立ち寄ってみることにした。
明らかに「ウォーキング参加者ではない」人たちが沢山いた。
すごい人。陶磁器フェアって人気あるんだなー。
2階席にも行っていいみたいなので移動。
おおー。予想以上に広い。
独特の形状をした屋根。
1階フロアの混雑もすごかったけど、2階は2階で何かのイベントか即売会みたいなのをやっていて、こちらもすごい人だった。人混みキライな私は写真を撮るだけ撮って即座に退散。
都会の奥に別世界のような空間
人混みをかき分けかき分け、マリンメッセを脱出。まあそんな言うほど人混みの中に突進してはいないけど。
福岡国際会議場、そしてサンパレスの前を通過。
福岡国際センター。
「蔵本」交差点。さっき延々と歩いた「昭和通り」を今度は横断。左折すると都市高速の呉服町インターがすぐそこ。高速バスはここから都市高速に入ることになる。
「呉服町」交差点。この一帯は最近必ず通るところ。もう「私の庭」と言ってしまおう。
このままいつものように博多駅まで一直線、かと思ったら途中に誘導員が立っていた。誘導される通り左折する。
へえ~、こんな路地があるんだ。いつも通る道を一本入っただけで全然雰囲気が違う。
路地を抜けると、聖福寺というお寺があった。
中に入ってみたら、なんだかとっても味わいのある和の趣き。驚いちゃった。後で地図を見たら、実はこの奥に本堂があったらしい。全然気付かないまま門を出て、再び駅前の広い道路に戻る。
ここは毎回、前を通っているので知っている。「祇園町」交差点の角にある東長寺。
本堂はなかなかの大きさ。
赤い五重塔もある。
博多駅が近付いてきた。ゴール間近。
そしてゴール。スタートした時よりもさらに大勢の人が駅前を行き交っていた。
今回のウォーキングをiPhoneアプリ「Walkmeter GPS」で計測した結果は上の通り。
歩行時間は2時間25分。歩行距離は14.3km(四捨五入)。
平均歩行ペースは1kmあたり10.13分。14kmを超えた総距離や、寒かった天候のことなどを考慮すれば、なかなか速いペースで歩けたということが記録から分かった。
しかし、今回はとにかく疲れ切ってしまった。東長寺を出て、最後の直線道路を博多駅まで向かっている時は、もう体力の限界といった感じで、ヘロヘロになってしまった。
今回、どうしてこんなに疲れたのか
まず、前回から3週間も期間が空いてしまったこと。もちろん、その期間中に全く歩いてないわけではないが、10kmを超える長距離を久々に歩くと、やっぱり疲れる。
気温が低くて寒かったのも要因の一つ。風も強くて、いつもならウォーキング後半には体温が上がり上着を脱ごうかとさえ思う私が、今回は最後まで寒かった。
しかし、これほどまでに疲れた最大の原因は、大都会ならではの信号の多さ。とにかくやたらと信号があるし、青になるまでが長い。ずっと信号待ちのために立ち止まる回数が多すぎた。寒かったので身体を動かしていないと筋肉も固くなる。
さらに、歩行者信号が点滅している時、あるいはタイミング的にもうすぐ赤になりそうだと予測できた時は、信号待ちのために長時間立ち止まりたくなかったので、猛ダッシュで横断歩道を駆け抜けていた。
長距離を歩くことにはある程度慣れたから、私の両脚に持久力は付いてきていると思うけど、信号が赤になる前にいきなり急加速してダッシュする瞬発力は全然鍛えられてない。
今回、おそらく20回以上は信号でのダッシュをやってしまったはず。コース後半はもう脚力の余裕がなくて、信号が点滅を始めた時点であきらめて停まってしまっていた。
立ち止まる時間が長かったり、猛ダッシュする回数が多かったり、歩く速度が一定せず両脚の筋肉をムチャクチャなペースで酷使してしまった結果として、おそらく疲れ切ったのだろうなー、と想像している。医学的な根拠は全くないけど。
家に帰ったら、早くも両脚のふくらはぎを筋肉痛が襲ってきていた。同じペースで歩くのは大切なんだなーと、また一つ勉強になった。
ウォーキングで使用したiPhoneアプリ
今回のコースマップ