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北九州無法松ツーデーマーチ40kmウォーキング闘歩記(後編)

2012年9月27日

良くも悪くも、誰がこんなコース設定したんだろ

折り返し地点のある「上石坂公園」を出発。歩き始めてすぐ、自動販売機を見つけたのでポカリスエットを購入。ようやくノドが潤った。

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↑建物が新しい団地群の横を進む。

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↑住宅街を抜けたら、いきなり田園風景になった。

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↑スタート直後、小倉北区を歩いてる時も思ったが、今まで一度も歩いたことのない道路が今回たくさんあって、「ここドコだろう…」と何度も思った。コースマップは貰ってたけど、集団についていけば良かったので今回は一切マップを見なかった。

※それが後半の悲劇に繋がってしまう。

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↑上り坂が連続し始める。ただでさえ上り坂が苦手なのに、20km歩いて体力も消耗してるところに坂の連続はキツかった。

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↑上りも下りも勾配がキツイ。ジェットコースターみたいな道路。

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↑いつもなら上り坂でガクンと落ちたペースを下り坂で一気に取り返すのだけど、今回はカカトが痛くて、下り坂で足を踏み出す度に衝撃が来て痛いのなんの。むしろ下り坂の方がスピード落ちてしまった。

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↑今回のコース中、最も急勾配だった上り坂。いや、坂じゃなくて「斜面」だ。ここを上る時、コース設定した主催者を呪った。

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↑坂の連続で疲れ切ったところに現れた「25km地点」の案内板。おいおい、まだ残り15kmもあんのかよ、と考えそうになり、また邪念を振り払う。

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↑都市高速・黒崎インターを通過し、細い道を進む。

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↑階段を下りると広い芝生広場のような公園。前方にテントがある。

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↑PM1:00、休憩ポイントの「黒ヶ畑公園」に到達。26km地点になるらしい。

紙コップが置いてあったので、「水をもらっていいですか?」と訊くと「はーい」と女性係員が水を注いでくれた。2杯もらう。一口チョコレートと塩アメを2個もらった。

ストレッチを少しだけして、すぐに出発。ここから峠越えが始まる。

男なんてオトコなんて…

八幡東区へと抜ける峠道を上り始める。八幡西区から九州国際大付近に抜ける近道で、いつも車で通る道。歩くのはモチロン初めて。

延々と続いた上り坂が終わり、ようやく下りになり始めた頃、バテてた私を女性が追い抜いていった

年齢おそらく30代くらい? とても軽やかな歩き方で、すごく速い。しかも恰好が…なんとも艶っぽいというか…。刺激的というか…。

その後ろ姿をもうちょっと見たかったのもあり、「この人をペースメーカーにしたらスピード戻るかも」というマジメな動機もあり、女性についていくことにした。

もちろん、すぐ後ろをピタッと尾行してたらヘンなオジサンになってしまうので、ある程度の距離を保ち、女性のペースに合わせて歩く。

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↑下り坂の途中で広がっている八幡の街並み。すぐ近くに都市高速がある。夜にこの付近を通ると夜景がメッチャ綺麗なのだ。高速バスで通勤してた頃、会社帰りにココの夜景を見るのが楽しみだった。

景色を堪能しているうちに気分が盛り上がったせいもあり、また女性が高速で先導してくれたおかげもあって、歩くペースがどんどん速くなっていった。

遂には女性のペースが遅いと感じ始めた。このまま一緒に歩き続け、どこかで会話を交わして意気投合し、そのままゴールまで共に歩き、手を繋ぎながら二人で感涙のゴールテープを切り、抱き合って喜ぶ妄想までしていたのだが、後ろ髪を引かれつつ女性を抜くことにした。

女性を抜いてから下り坂をどんどん加速。この日もっとも速い、というか普段のウォーキング大会でも出したことのないような超高速ペースで下り坂を駆け抜ける。

不思議なもので、両足のカカトがこの間、まったく痛まなかった。エロパワーってスゴイな。

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↑あっという間に下り坂が終了。八幡東区の平野エリアに到達。

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↑PM1:55、休憩ポイントの「春の町一丁目公園」に到達。ここが31.6km地点。

ここでも水を2杯もらい、一口アイスと塩アメ2個も再びもらう。そのままスタートしてしまえば良かったが、超高速ペースの疲れがドッと出てしまい、おもわずベンチに座ってしまった。

座った時点で、私の闘いはほぼ終わってしまった。まだその事には気付いてなかったけども。

「よっしゃ、あと10kmを切ったぞ」という安堵感。調子に乗り過ぎて速く歩き過ぎたことによる全身の疲労。カカトの痛みが再発して峠越えの前よりもヒドくなってる。

油断、疲労、痛み、いろんなものが蓄積され、ベンチから立てなくなってしまった

超高速で歩いた際に追い抜いた参加者たちが次々と休憩ポイントを出発していく。途中まで共に歩いていた艶めかしい女性も去って行くのが見えた。焦りが募るが、でも立ち上がれない。

気力を振り絞って立ち上がるが、カカトがものすごく痛い。10分ほどかけてストレッチ。気合いを入れ直して出発するが、もうスピードが出ない。さすがにヘバった。

また誰かセクシーな女性が追い抜いてくれたら、ついていけるんだけどなー、と懲りずに願う。

オトコってバカ

余談だが、50kmコースの人たちはこの地点から南下し、河内貯水池方面へさらに10kmを歩くことになる。私を含む40kmコースの人たちはそのまま東に直進。

神社の階段でトドメをさされた

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↑またしても「ココってどこ?」という道を歩く。ペースはガタ落ち。

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↑すぐ横を見覚えのある道路が走ってる。「旧電車通り」。私が北九州に住み始めた頃、この道路を路面電車が走ってた。

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↑「大蔵橋」交差点。50kmコースの人たちがこの交差点で合流する。

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↑「高見神社」の鳥居をくぐる。

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↑うわ…また階段か。

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↑階段を上り終えると、また階段。

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↑この写真を撮った直後、階段を上ってる途中で両脚のモモがつった。ウッとなったが、ガマンしてそのままゆっくり階段を上る。

階段を上ったところで、第3チェックポイントに到達。ここが34km地点。スタンプを押してもらい、紙コップの水を2杯と塩アメを1個もらう。

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↑せっかくなので参拝しようかとも思ったが、それどころじゃなかった。ベンチに座り、痛くてたまらない両脚のモモをひたすらマッサージ。カカトも激痛が取れないのでストレッチ。

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↑神社の境内を抜け住宅街に入る。普段の半分ほどのスピードしか出ない。もうヨレヨレ。

ダメ押しのアクシデント発生

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↑もう上り坂ヤメテよ…

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↑広い霊園の横を通過。彼岸だったのでお墓参りの人が大勢来ていた。

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↑北九州市立総合体育館。この横にあった階段を上ってる途中で、今度は左足の指がつった。激痛で這いながら階段を上り、途中で座り込んでクツを脱ぎマッサージ。

リュックをずっと背負ってたせいで両肩も背中も痛くてたまらない。もう全身ボロボロ。だけどなんとなく「ゴールまで行ける」とは思ってた。ノロノロでもいいから最後まで歩こうという気持ちが続いてたのは良かった。

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↑どこをどう歩いたか分からないまま、「到津の森公園」の入口に来た。北九州で有名な動物園施設。

延々と上り坂が続く住宅街に入る。私の前方に集団がいたので、そのまま後をついていく。

すると、私の近くを歩いていた人が突然叫んだ。

「ねえ、これって道を間違えてるんじゃない?

先頭を歩いてた人にも聞こえたらしく、全員が停止。「え……違うの?」と全員が固まる。

みんなが次々とリュックからコースマップを取り出す。私もそうだったけど、誰もコースマップを見ずに歩いてた。

我々40kmのコースではなく、20kmコースのルートに入ってしまったらしい。先頭の人が謝ってたが、誰もコースマップを見ずに歩いてたのだから、先頭の人だけを責められない。というか案内表示が少なすぎる

道路が分岐する箇所で「どっちに行けばいいの?」と悩んだことが今回多々あった。誘導員も立ってないし、案内表示もどこにあるか分からない。誰か他の参加者が前を歩いてたら信じて後に続くのは当然。

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↑土地勘のある人が先導し、正しいルートまで戻してもらった。コースマップを見ながら誰かが「かなり余計に歩いてしまったね」とささやいている。何kmほど遠回りしたのかはその時点で分からない。

西小倉駅に腹を立てても仕方がないけれど

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↑見覚えのある川に来た。「板櫃川(いたびつがわ)」だ。ここは昨年10月の小倉編で歩いた。

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↑昨年の小倉編で歩いたのと全く同じ距離を今回は逆走したのだけど、おそらく昨年の3倍くらい時間を要したかもしれない。ものすごく河川敷が長く感じた。

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↑購入したばかりのiPhone5を持って歩く初めての大会。このアームバンドは本当に助かった。しかしiPhoneの電池残量もそろそろ危うくなってきてた。

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↑都市高速の下をくぐる。この辺りはなんとなく分かるので、普段なら「ここからあそこを曲がって、あそこを通ってゴールだから、残り何kmだな」と計算できそうなのだけど、この時は疲れ切ってて全く頭が働かず、惰性で一歩一歩進んでた。

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↑北九州市役所が視界に入ってきた。ゴールが近い。

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↑直進すればゴールというところで、またしても左折。ここまで来て、まだ遠回りさせるのか…。

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↑JR西小倉駅を見てスッゲー頭に来たのは初めてw

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↑長崎街道の起点となる「常盤橋」。

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↑紫川を渡る。市役所までが遠い。

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↑常盤橋を渡ってから右折。紫川に沿って歩き、商業施設「リバーウォーク」の横を通過。

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↑遂にゴール目前。信号待ちの長かったこと。

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↑そしてゴール。

感極まったり泣いたりするかと予想してたけど、全然そんなことはなく、ひたすら脚が痛かったのと、「こんなペースじゃダメだ…」という無念な気持ちの方が強かった。

この40kmは、あくまで100kmウォークの前哨戦。その前哨戦でこれだけボロボロになり、脚が全然持たないと分かってしまった。どうしたもんだろう。

ゴールのスタンプを押してもらい、芝生の上に座り込んだ。iPhoneを手に取り、Twitterでゴール報告。歩いてる時は余裕がなくてTwitterを見てなかったけど、いろんな方々が激励してくれていた。

http://twitter.com/tato3104/status/249392821893730304

http://twitter.com/nousnou/status/249398623530541056

http://twitter.com/masa711115/status/249398826983641088

http://twitter.com/sakkuru1977/status/249404529219629056

ゴールした後も、いろんな方々に祝福してもらえた。

http://twitter.com/masa711115/status/249411110103556097

http://twitter.com/nousnou/status/249413300893409280

http://twitter.com/thikasa/status/249411530238590976

http://twitter.com/dio96_69/status/249414161229045760

http://twitter.com/ILMAPI/status/249414645104922624

http://twitter.com/iyanagaM/status/249416904828153856

http://twitter.com/0403MikA/status/249461871600599042

皆さんのツイートを読んでようやく、「完歩できて良かった」という喜びの感情が湧き出てきた。

嬉しかったです。皆さん、ありがとうございました。

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↑チェックポイントで押してもらった全てのスタンプ。右下にあるのは北九州市制50周年の記念バッヂ。

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↑iPhoneアプリで計測した今回のウォーキング結果。

◆歩行時間 … 約7時間42分
◆歩行距離 … 43.00km
◆平均ペース … 10:45
◆平均時速 … 5.58km/h
◆天候 … 曇り

40kmコースのはずが、到津の森公園を過ぎてから道を間違えたアクシデントにより3kmほど余計に歩いたことになる。従って今回は43km完歩。ほとんどフルマラソンの距離だな。これが私の自己ベストとしてしばらく刻まれる。

朝の7時半にスタートして、ゴールが16時半なので、休憩を含めたら実質9時間も歩き続けたことになる。いい思い出になった。

帰りの電車で窓の外を見ていたら、雨が落ちてきた。ウォーキングの間、一切雨が降らなかったのに。やっぱり私は天気運を持ってるんだな、ってことにしておこう。

ウォーキングで使用したiPhoneアプリ

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カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス, ライフスタイル
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今回のコースマップ


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