連休中は多くの観光客が訪れる藤の名所
北九州市内における藤の名所として有名な吉祥寺(北九州市八幡西区吉祥寺町)。読みは東京にある地名とは違って「きっしょうじ」。
吉祥寺の境内には約1,000平方メートルの巨大な藤棚が設置されており、毎年ゴールデンウィークの頃になると境内一面が藤の花で覆われ、圧巻の美しさとなります。
毎年4月末には「吉祥寺藤まつり」が開催されます。今年の藤まつりは4月27日から29日までの3日間。この期間中はお寺の前に多くの露店が並ぶほか、夜間は藤棚をライトアップして訪問者を魅了してくれます(夜の10時まで)。
↑ 藤まつりの開催中に吉祥寺を訪れるのは久々。初めて吉祥寺を訪れたのは、東京の会社を辞めて福岡に戻ってきた年なので、今から20年ちょっと前。連れてきてくれたのは結婚前の嫁でした。
↑ 露店が連なる敷地内を歩いてお寺の入口まで進みます。今回訪れたのは平日の朝9時頃だったので、まだ露店も準備中。観光客もほとんどいません。これが連休中の午後にもなれば多くの人たちで賑わいます。
↑ お寺の入口。境内までは階段を上ります。順路は上りが左側、下りは右側の階段です。混雑時に逆行すると迷惑にもなるし危険なのでお間違えなく。
↑ 吉祥寺を開いたとされる鎮西上人の像。藤まつりは鎮西上人をしのぶ「開山忌」に合わせて開催されているのだそうです。
↑ 仁王像が左右に並ぶ階段を上っていくと、
↑ 境内の入口へ。門をくぐれば辺り一面が藤の世界に変わります。
↑ 境内の大半に設置されている藤棚。紫色の藤が頭上を覆い尽くし、空は見えません。
↑ 私は身長183センチなんですけど、直立すると頭のすぐ上に藤棚の支柱がきてしまいます。藤の花は丈が長いため、長身の人はかなり腰を折り曲げないと歩けないほど。
↑ 白い花の藤棚もあります。こちらはそれほど丈が長くないので、私でも背筋をシャキッと伸ばして撮影できます。
↑ 紫色の花の下ではヒザを曲げてしゃがまないと無理。
↑ 高台から撮影した藤棚。境内が完全に森と化してます。
↑ 初日の27日もメディアが多数取材に来てたようですが、この日もどこかのテレビ局が取材に来てました。
↑ 境内から更に階段を上ると、近隣の住宅街や、北九州市のお隣り・中間市の風景も見えます。
↑ 朝早く訪問したので人も少なく、人混みが苦手な私も心穏やかに藤棚を堪能できました。階段を下りて露店の並ぶ地上へ。
吉祥寺へのアクセス
吉祥寺は交通アクセスがあまり良いとはいえない場所にあります。
★鉄道で行く場合
JR黒崎駅から直方方面に向かう「筑豊電鉄」というローカル線に乗り、「筑豊香月」駅が最寄り駅となります。しかしここから吉祥寺までは遠い。市役所の観光案内によれば徒歩25分とのことです。
★バスで行く場合
JR黒崎駅に隣接した「コムシティ」の1階部分にある西鉄バスセンターから「香月営業所」方面行きのバスに乗り、「明治町団地」バス停で下りるのが最短。バス停から徒歩5分ほどで着くと思うので、電車よりはバスのほうがラクチンです。
★車で行く場合
吉祥寺周辺は駐車場が少ないです。特に観光客が増えてくる正午近くにもなると渋滞や混雑により吉祥寺近隣に車で近付くことすら困難になります。車で直接吉祥寺近辺まで行くのは全くオススメしません。
↑ 吉祥寺からは少し離れてるのですが、香月小学校に隣接した「香月中央公園(北九州市八幡西区香月西4丁目)」が藤まつりのために駐車場を開放しています。
↑ 駐車場スペースが広いので、極端に遅い時間帯でない限りはここに駐車して吉祥寺まで歩くのが最も無難です。
香月中央公園から吉祥寺まで実際に歩いてみました。距離は約1.3km。2日前の27kmウォークで足を負傷したため、かなりゆっくりペースで歩いて、20分くらいで到着しました。普通のスピードで歩けば15分で着きます。
余談ですが、6月頃に開催される「黒川ほたる祭り」の舞台となる黒川は、ここ香月中央公園の真横を流れてます。「ほたる祭り」の開催時は今回の「藤まつり」と同じく香月中央公園の駐車場が開放されてますよ。
話を吉祥寺に戻しますが、
↑ 吉祥寺の北東に隣接している「吉祥寺公園」に、無料駐車場があるにはあります。
↑ 朝の早い時間帯であればここに駐車できるかもしれません。藤棚まで徒歩2分もあれば着くので、ここに停めるのが最善の策なんですけど、上の写真の通り早い時間帯でも既にほぼ埋まってます。時間帯が遅くなると混雑するので、ここに近付くことすら出来なくなります。
↑ 駐車場のすぐ横には階段があるのですが、ここは「吉祥寺の入口」というより「吉祥寺公園の入口」なので、階段を余計に上ることになり、さらに藤棚までは遠回りとなります。
藤棚に直行したい場合は、こちらの階段を上らず、駐車場から西に進みましょう。階段近くに案内板もありますので確認ができます。
↑ 吉祥寺公園には三重の塔があり、最上階が展望台になってます。しかし海抜が低い場所にあるため、それほど絶景というわけでもありません。小嶺・千代エリアの住宅街が見えるだけなので、興味のある方だけどうぞ。
りくま ( @Rikuma_ )的まとめ
今回は平日の早い時間帯に訪れたので、全く混雑もしておらず快適に観光できました。
賑わってるほうが好きな人や、露店でいろいろ食べるのが好きな人は、ちょっと遅めに行ったほうが楽しいでしょうね。夜のライトアップされた藤棚も大変キレイなのでオススメです。
お祭り期間の終了以降も藤棚はしばらく見頃ですので、ゴールデンウィーク中は毎年かなり混雑します。特に車で来訪される方々は(近辺の渋滞が激しいですので)事故などにはくれぐれもお気を付けください。