筑豊電鉄の端から端まで歩いてきた・後編(中間→木屋瀬→直方)
中間市を通り抜ける
【→前編からの続き】
↑iPhoneアプリの地図が示す通りに進むと、道というよりも「民家の敷地内」みたいな路地に来た。右側の畑ではオジサンが農作業をしている。なんだか私有地に侵入したかのような申し訳ない気持ちで通過。
↑急勾配の下り坂を慎重に歩く。カカトの怪我が完治してないので、調子に乗ってドタドタ歩くと痛みで歩けなくなるのだ(40kmウォークの時にそれで大失敗した)。坂が終わると線路に戻った。
改めて思う。iPhoneアプリすげえな。地図がないと、この道は一生歩かなかっただろう。
↑踏切を超えると、どうやら北九州市を抜け、中間市に突入したらしい。
↑休日・平日に関係なく、いつでもどこでも渋滞してるイメージの中間市なのだが、その中でも特にヒドイのがここ、通谷電停前の三叉路。信号もなく、しかもすぐ横が踏切。
上の写真でバスが映ってる方向から右折するのがとにかく大変。右の車も左の車も譲ってくれないから、「開かずの踏切」並みに待たされることもある。踏切なのに一時停止すらしなかったり、割り込ませないようにワザと三叉路の手前でスピードを上げる車さえいる。全方向のドライバーが殺気立つ三叉路。危険極まりない。
イライラするし危険なので、私は車で絶対にココを通らない。今回は徒歩だからというのもあるが、ものすごく久しぶりに来た。
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↑第11地点「通谷駅」。そういえば駅をマジマジと見たのって今回初めてだな。
↑ダイエー系列の「ショッパーズモールなかま」。まだイオンが建設されてなかった頃、近隣ではココが最も巨大な商業施設だった。しかもダイエー全盛の頃は週末になると物凄い来客数だったのを覚えている。
↑20年以上前、嫁と初デートの帰り道。嫁を実家へ送り届けた後、レンタカーで北九州へと戻る際、カーナビも地図もなかったので完全に道に迷った挙句、ここダイエーを初めて見た。
あまりのデカさにビックリしたのと、帰り道が全く分からず混乱してたのもあり、嫁に電話して
「ここがどこか分からん!田舎なんか都会なんかどっちやねん!」
と絶叫したのを覚えてる。
※中間市の人間ではない嫁はその時「んー、どっちなんやろ」と悩んでた。そうじゃないんだよ。
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↑第12地点「東中間駅」。
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↑第13地点「筑豊中間駅」。ショッパーズモールからここまでは一本道なので分かりやすい。
駅の向こうにはスーパーの「にしてつストア」、さらに少し進むとTSUTAYAの中間店がある。まだゲオが本格的に進出してない頃、北九州西部エリアではTSUTAYA中間店が最大のレンタルショップだったので、月に2~3回は通ってた。
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↑川に架かる歩行者用の橋を渡る。少し離れたところに筑豊電鉄の鉄橋も架かっている。
↑今回歩いて橋を渡るまで知らなかったのだが、この川は「黒川」だった。ちょっと有名な川。あとでまた登場する。
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↑第14地点「希望が丘高校前駅」。以前は「土手ノ内駅」という名前だった。調べると2008年に駅名を変えたらしい。
駅のベンチに座ってた数名の女子高生が、写真撮影してる私を見て爆笑してた。オッチャンそんな笑かすようなこと何もしてへんよ。
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↑線路沿いの小路は続く。民家の庭からミカンなのかな?伸びた枝に大量の果実が実ってた。
再び八幡西区に入る
↑しばらく線路沿いから離れる。住所表記を見ると、いつの間にか八幡西区になってた。中間市を抜け、再び北九州市に入ったらしい。
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↑第15地点「筑豊香月駅」。黒川に架かる橋のすぐ近くにある。
↑再び黒川に沿って歩く。この黒川はホタルの名所として有名。毎年5月下旬から6月上旬にかけてホタル祭りが開催されている。ただしホタルが多く生息しているのは、筑豊香月駅よりも更に東へと歩いたところ。
↑線路が南へと針路を変える。線路と少し離れた田園の中の道路を歩く。またも黄色い車両が来たので慌てて写真を撮ったらご覧の通り。またカブった。もっと写真上手になりたい。
↑楠橋駅のすぐ近くにある車両倉庫。前編で書いたが、この車両倉庫も映画『おっぱいバレー』のロケが行われていて、夜の喧嘩シーンはここで撮影されている。
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↑第16地点「楠橋駅」。
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↑九州新幹線の高架下をくぐる。新幹線が3回駆け抜けていった。
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↑第17地点「新木屋瀬駅」。2004年に出来た駅なのだが、次の駅と500メートルしか離れてない。
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↑九州自動車道の高架をくぐり、近隣では比較的大きなショッピングセンター「サンリブ木屋瀬店」の横を通過。
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↑第18地点「木屋瀬駅」。すぐ近くに旧長崎街道の「木屋瀬宿」記念館があり、来月開催されるウォーキング大会では小倉北区の北九州市役所から木屋瀬宿まで、約27kmを歩くことになる。私も参加する。
↑次の駅までしばらく線路沿いではなく住宅街をグネグネ進む。
いよいよ最後の街・直方市へ
↑線路沿いに戻ってきた。ここからしばらく直線の一本道。どこからかは分からないけど、この辺りから直方市になっていた。ゴールが近付いている。
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↑第19地点「遠賀野駅」。
↑数年前、ここから右に進んだところに「菜の花大橋」という橋が架かったことにより、イオンモール直方から宮若市・直方市方面への抜け道になったため、常に交通量の多い踏切。車の往来が絶えないので歩いて横断するのに苦労した。
↑こんなところがあったとは、知らなかった。石碑があった。
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↑第20地点「感田駅」。残すはあと1つ、終点のみ。
終点の駅までは直線で800メートルほど。とても近いのだけど、
↑筑豊電鉄は右にまっすぐ進み、遠賀川の鉄橋を渡り、最短距離で行くのだが、車や歩行者は左に進み、遠い橋まで迂回するしかない。
機関車トーマスのお面をかぶって鉄橋を突っ走る作戦も考えたのだが、体力の余裕がない。そういう問題ではない。
↑素直に左の道を進み、遠賀川沿いに出た。右手に筑豊電鉄の鉄橋。ボク、トーマスだよー。
↑人間や車が遠賀川を渡るためには、反対の左側、遠く遠くに見える「日ノ出橋」まで行くしかない。黙々と歩く。
↑日ノ出橋に到達。ここは過去にウォーキング大会で2回歩いた。
↑日ノ出橋の上から筑豊鉄道の鉄橋を、ってもう遠すぎてよく分かんないや。
↑あ、鉄橋を電車が走ってる、と気付いて写真撮ったけどやっぱりよく分かんないや。
↑橋の上がめちゃくちゃ寒かった。この日は風がすごく強かったのだけど、市街地は建物などが風をさえぎってくれるし、歩いていくうちに身体も温まったから良かった。しかし橋の上はさえぎるものがない。一気に冷えた。
↑「津田町」交差点。直進するとJR直方駅だが、筑豊電鉄の終点は交差点を右折する。けっこう距離があるので、徒歩で乗り換えるのは厳しいだろうなぁ。
↑ゴールまでもう少し。
今年1月に博多駅から太宰府天満宮まで約20kmを歩いたが、あの時は天満宮に着く直前でヘロヘロに疲れ切ってた。
しかし今回は自分でも驚くほど余裕があった。もちろん疲れてはいたけれど、「もうダメや…ゴールしたら歩けないかも」みたいな弱気には全然ならなかったし、脚の痛みも最小限だった。「慣れ」なんだろうなぁ。
↑ヨレヨレになるわけでもなく歩いていると、突然「あ、これ?」と駅を発見。着いた!
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↑第21地点、そして終点の「筑豊直方駅」。
↑筑豊電鉄、終点の車止め。達成感が心地よい。
↑駅に到着して10分ほどで次の電車が到着。電車に乗って帰った。
さっき黙々と歩いている時に眺めた風景が、電車の外で次々と巻き戻しのように流れていくのを見るのも楽しい。ノンビリしたスピードで走る筑豊電鉄が、まるで新幹線並みに速くなったのかと錯覚する。
↑歩行時間が約4時間4分。歩行総距離が20.66km。
3日後に25kmウォーキング大会が控えている。いい準備運動になった。
今回使用したiPhoneアプリ
ウォーキング計測・地図記録アプリ
今回のコースマップ
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