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「センター試験の日は毎年必ず雨か雪が降る」は本当なのか調べてみた(北九州市の場合)

今年も天気は大荒れの予報

積雪

毎年1月に開催される「大学入試センター試験(通称:センター試験)」。2017年は1月14日(土)と15日(日)の2日間、全国各地の受験会場で開催されます。

私の長男も遂に大学受験。正月には太宰府天満宮へ初詣に行き、受験合格を祈願してきました。あとは体調を整え、当日に持っている実力を発揮し、志望校に合格するのみ。

しかしながら2017年のセンター試験、どうやら天気が日本全国どこも悪いようなのです。

1月14日(土)に1日目が迫った平成29年度(2017年度)大学入試センター試験。1月11日午前10時55分に気象庁が発表した情報によると、1月14日は北海道・東北エリア、新潟、長野、金沢のほか、名古屋、大阪、広島、福岡でも降雪の可能性があることがわかった。(中略)

期間の中ごろにかけては冬型の気圧配置が強まり、北日本を中心に大荒れや大しけとなる見込み。さらに、北日本から西日本の日本海側では大雪や荒れた天気と予想されている。1月14日は、旭川、札幌、青森、秋田、新潟、金沢、長野、名古屋、大阪、高松、松江、広島、福岡で降雪や一時雪、時々雪の予報。

大学入試センターの受験案内によると、雪・地震などによる災害、試験実施上の事故、そのほかの事情により本試験が実施できない、または完了しなかった場合は再試験が行われるが、受験会場へは余裕を持って向かってほしい。

via:リセマム(2017年1月11日)

強い冬型の気圧配置の影響で、16日(月)にかけては北日本から西日本の日本海側を中心に大雪となる見込みだ。ふぶきや吹きだまりによる交通の乱れ、暴風、高波に警戒が必要となる。特に14日(土)から15日(日)は、東日本や西日本の太平洋側の平地でも大雪になるおそれがある。(中略)

【14日夕方までの予想降雪量(多い所)】
 山沿いを中心に
 新潟県 100センチ
 北陸  80センチ
 関東北部・甲信  70センチ
 東海、近畿、山陰 60センチ
 東北日本海側 50センチ
 北海道日本海側    40センチ

【15日夕方までの24時間予想降雪量(多い所)】
 北陸 80~100センチ
 東北日本海側 60~80センチ
 関東北部山沿い・甲信 60~80センチ
 東海 50~70センチ
 近畿、中国地方 40~60センチ
 北海道 30~50センチ

via:ウェザーマップ(2017年1月13日)

センター試験になると毎年のように雨や雪が降ってるなあ、というイメージがあります。なんでこんなピンポイントでセンター試験になると天気が悪くなるんだろう。全国各地で雪のため交通機関が乱れるというニュースを目にするし、受験生そして送迎する保護者の方々は大変だろうなと想像してます。遂に今年は私の番。

実際のところ、雨や雪は毎年降ってるんだろうかというのが気になり、調べてみました。全国各地の過去の天気を調べるのは大変ですので、私の住む北九州市のみを対象としてデータをまとめてみました。

おそらくですが、福岡市や古賀市、宗像市など福岡県の海側、もっと言えば「北部九州」と呼ばれるエリアの気象データも北九州のとそれほど大きく違いはないと思います。

北九州(八幡)、過去20年間の天気は?

過去の天気データは、気象庁が公式に発表している各観測ポイントごとの「過去の気象データ検索」を使用して調べました。

対象は1997年(平成9年)から2016年(平成28年)までの20年間。観測ポイントは「北九州・八幡」の気象データです。

センター試験の天気、初日

▲ こちらが初日(土曜日)の天気20年分。

センター試験の天気、2日目

▲こちらが2日目(日曜日)の天気20年分です。

「降雪」「積雪」欄が全て「×」になってるのですが、北九州(八幡)の観測ポイントは雪に関する観測データをどうやら取ってない(記録してない?)ようです。なので雪が降ったかどうかについては分かりませんでした。

主な取得データは「日照時間」「降水量」「最高気温」「最低気温」「平均風速」です。これらのデータから簡単な統計を算出してみました。

雨も雪も降らなかった日は?

雨も雪も降らなかった日、つまり降水量が0ミリだった日を調べてみました。

初日の降水量

▲ まず初日のデータ。過去20年のうち、センター試験・初日で雨も雪も降らなかった年は13回。確率は65パーセント。初日に関しては半分以上の年で雨が降らなかったことになります。

2日目の降水量

▲ センター試験・2日目で雨も雪も降らなかった年は8回。確率は40パーセント。2日目は初日と比べて雨が多くなってます。

毎年雨か雪が降ってるような印象でしたが、北九州地方は思ったほど降ってないですね。

ちなみに初日・2日目の両方とも雨が全く降らなかった年は過去20年で7回あります。確率で35パーセント。

逆に雨が結構降った年を見てみると、最も降水量が多かったのは2008年の2日目で33ミリ。次いで2005年初日の27ミリ、2016年2日目の21.5ミリとなっています。

日照時間が少なく、降水量があり、そして気温が低い(特に最低気温が氷点下)の年はおそらく雪が降ったり積もったりした可能性があります。

ただ、データを見てみるとあんまりそれらしい年がないですね。2004年、2005年あたりは少しだけ雪が降ったのかもしれません。

晴れた(と思われる)年は?

天気が「晴れ」だったのか「曇り」だったのか正確な結果は分かりませんが、「日照時間」というデータがあります。

ここではザックリと「日照時間が5時間あれば晴れ」という定義にして、過去20年で晴れた日が何回あったかを調べてみました。

日照時間・初日

▲ 初日の日照時間が5時間以上あった年は、過去20年のうち6回。

日照時間・2日目

▲ 2日目の日照時間が5時間以上あった年も初日と同じく過去20年で6回。どちらも3割しか晴れてないという結果でした。

ちなみに初日・2日目の両日とも晴れた(んじゃないか)という年は、過去20年で2010年の1回だけでした。やっぱりセンター試験はあんまり天気良くないと言えそうです。

とても寒かった日は?

1月といえば真冬ですので、当然ながら寒いです。センター試験当日の気温に関してもデータを拾ってみました。

最低気温・初日

最低気温・2日目

まず最低気温が2度を下回った年は、初日、2日目とも過去20年で6回(30パーセント)でした。

そのうち氷点下だったのは、初日が1回(2011年)、2日目が3回(2004年、2010年、2011年)ありました。

もっとも寒さが厳しかったと思われるのは2011年。初日がマイナス2.3度で、2日目がマイナス3.2度、ともに最低気温が氷点下。北九州はそんな極端に寒くない街ですから、それが2日続けて氷点下ってのは珍しいかもしれません。

最高気温も初日が4.9度、2日目はなんと2.1度しかない。さらに平均風速も初日4メートル、2日目5メートルですから、これはムチャクチャ寒かっただろうなあ。受験会場への行き帰りは凍えたでしょうね。

次に最高気温ですが、気温10度を超えた年は、初日が過去20年で8回、2日目が11回あります。10度を超えたら暖かいというわけでもないですけどね。

初日・2日目の両日ともに気温10度を超えたのは過去20年で4回しかありません。やはりセンター試験当日は寒いようです。

過去20年のセンター試験日程

最後に、過去20年のセンター試験実施日を載せておきます。前述した気象庁のサイトで過去データを参照する際の参考にしてください。

◆2016年1月16日(土)、17日(日)
◆2015年1月17日(土)、18日(日)
◆2014年1月18日(土)、19日(日)
◆2013年1月19日(土)、20日(日)
◆2012年1月14日(土)、15日(日)
◆2011年1月15日(土)、16日(日)
◆2010年1月16日(土)、17日(日)
◆2009年1月17日(土)、18日(日)
◆2008年1月19日(土)、20日(日)
◆2007年1月20日(土)、21日(日)
◆2006年1月21日(土)、22日(日)
◆2005年1月15日(土)、16日(日)
◆2004年1月17日(土)、18日(日)
◆2003年1月18日(土)、19日(日)
◆2002年1月19日(土)、20日(日)
◆2001年1月20日(土)、21日(日)
◆2000年1月15日(土)、16日(日)
◆1999年1月16日(土)、17日(日)
◆1998年1月17日(土)、18日(日)
◆1997年1月18日(土)、19日(日)

りくま ( @Rikuma_ )的まとめ

北九州は年に1回〜数回くらいしか雪が降らない地方ですが、そんな地方なのにセンター試験で雪が降ったら(積もったら)受験生が気の毒でなりません。

2017年は引用文にもあるとおり、全国の広い範囲で天気が崩れ、雪の予報が出ている地域も多くあります。交通機関が遅れたり、最悪の場合は運休する可能性もありますので、受験生及び保護者の方々は悪天候に備えた朝の準備が必要です。

私もセンター試験当日の朝は長男を車で受験会場まで連れていきます。積雪があったら、事故渋滞があったらなど、いろんなケースを想定しています。

長男にとっての第一関門であるセンター試験。春に桜が咲くのを信じています。全国の受験生諸君も頑張って!

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