JR小竹駅は遠賀川堤防の上下を繋いでいる
今回やって来たのは「鞍手郡小竹町(くらてぐん・こたけまち)」。北九州市の南にある自治体で、直方市・飯塚市・宮若市に隣接している。
いわゆる「筑豊地方」と呼ばれるエリアの1つで、昔は石炭産業で大いに栄えたと聞いている。小竹町にもかつては炭坑があった。
鞍手郡にはもうひとつ「鞍手町(くらてまち)」がある。しかし、鞍手町と小竹町は隣接していない。2町の間に直方市や宮若市が挟まっている。おそらく市町村合併の関係でそういうことになったのだろう。
JR小竹駅は遠賀川(おんががわ)堤防のすぐ横にあり、西口の入口は堤防の下、一段低いところにある。
改札口にはこの階段を上って向かわなければならない。
JR小竹駅からは小竹町役場の新庁舎が見える。駅と役場はこのくらいの距離感。
堤防下から階段を上ってきた利用者は、改札口を通過して階段を下りなければならない。上り下りが大変な駅である。
JR小竹駅の東口から外に出ると、遠賀川堤防の上に出る。目の前には国道200号線、そして飯塚市方面と繋がる「ふれあい橋」が架かっている。
小竹駅のホームにJR福北ゆたか線の下り列車(博多行き)が到着したところ。
「ふれあい橋」から飯塚バイパスに向かうのはオススメしない
写真に収まっていないが、駅東口の右側には駐輪場がある。
堤防の上と下で、駅利用者の割合はどのくらいに分かれるのだろう。興味がある。
小竹駅前の交差点から東方向、遠賀川には「ふれあい橋」が架かっている。
この橋を渡って東に直進すると、飯塚市方面の「飯塚バイパス」に出ることが出来る。出来るのだが、途中で道幅がものすごく狭い箇所を通らなければならないので、オススメはしない。
初めて通った時「これは何の罠だ!」と思った。飯塚バイパスに向かいたいなら違うルートがある。そっちに向かったほうが良い。
遠賀川は、南側の飯塚市方面が上流、北側の直方市方面が下流。上の写真、前方は直方市方面。
Googleマップには現在、2つの小竹町役場が存在する
JR小竹駅から徒歩数分の位置にある「小竹町役場」。この場所に元々あった民間企業の建物を増改築して新庁舎を建築し、2020年に移転している。
新庁舎にはあまり縁がないものの、旧庁舎には仕事で何度か行ったことがある。もう10年ほど前の話。懐かしい。
実は今回ウォーキングをするにあたり、小竹町をいろいろ調べていて気付いたのだが、Googleマップには現在、2つの小竹町役場が存在している。
新庁舎だけでなく旧庁舎も昔のまま「小竹町役場」と表示されている。しかし旧庁舎側の詳細を見ると、写真は新庁舎のものになっている。複雑怪奇。
もしかして移転後も旧庁舎は、分館や別館の扱いで稼働しているのだろうか。それを確認するため、行ってみることにした。
JR小竹駅から徒歩で約5分、堤防の歩道をまっすぐ南に進んだところに旧庁舎がある。堤防の上から撮影しており、建物は一段低い場所にある。
来たのはとても久しぶりなのだが、なんせ10年前のことなので記憶にはほとんど残っていなかった。
旧庁舎の入口付近は雑草が伸びており、他の草木もずいぶん丈が長い。
来庁者が現在もいるのであればもうちょっと手入れするはず。この日は土曜日だったのもあるが、人の気配もなし。
別館や分館の類いではなく、やっぱりただの廃墟なのだろうか。
堤防上の国道200号線、旧庁舎のすぐ前に「総合福祉センター」という案内板があったので、旧庁舎がそういう名称に変更されたのかなとも思ったが、実際の総合福祉センターは別の場所にあった。
結局、旧庁舎が稼働しているのか、ただの廃墟なのかは確認できなかった。雰囲気的にはおそらく後者なのだろうと思う。
稼働していないのであれば、Googleマップの旧庁舎は「小竹町役場」の表記を削除したほうが良いような気がする。初めて訪問する人が間違えなければいいのだが。
なお、「小竹町役場の新庁舎」と「小竹駅」を繋ぐ道路をGoogleマップのストリートビューで見てみると、最新の風景が反映されておらず、まだ新庁舎が建築される前、民間企業施設だった頃の風景を閲覧することが出来る。
まだ建物は低いし、周囲は田んぼだらけとなっている(今もそれほど変わっていないが)。
ストリートビューの撮影日時は「2013年12月」。旧庁舎の表記もそうだが、小竹町はGoogleに忘れられているのだろうか。
いずれは更新されると思うので、新庁舎周辺の昔の風景をご覧になりたい方は今のうちにどうぞ。
⇒ 小竹ウォーキング・後編に続く
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少しずつ増えている勝野エリア工場群や、小竹町総合運動公園を巡る
2022年10月、鞍手郡小竹町を歩いてきました。後編では勝野エリアの好悪従軍、小竹町民体育館や小竹球場、ゴルフ場などを巡っています。