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宗像市を散策、東郷・赤間・教育大前、3つの駅を徒歩で巡る

2023年11月15日

9年ぶりの東郷駅前、風景が記憶から消えていた

JR東郷駅・宗像大社口
JR東郷駅・宗像大社口

今回のスタート地点、JR東郷駅

思い返せば、東郷駅と宗像大社を往復するウォーキング大会に参加したのが2011年。それが生まれて初めてのウォーキング大会参加だった。

あれから12年が経ち、今では趣味として定着したウォーキング。東郷駅は自分自身の原点なのである。

原点なのではあるが、東郷駅の駅舎は2011年当時と全然違うものに変わっている。

2017年に宗像大社などが世界遺産に登録されたのに合わせ、東郷駅の駅舎もリニューアルされた。その際に「北口」という名称も「宗像大社口」に変更されている。

「東郷駅前」交差点
「東郷駅前」交差点

東郷駅を起点とするウォーキングは、前回の参加がちょうど1年前の2022年11月。ただし、そのときは宗像大社口(旧北口)ではなく、反対側にある日の里口(旧南口)のほうを歩いた

宗像大社口を歩くウォーキングとなると、前回歩いたのは9年前、2014年4月だったらしい。もう9年も歩いてなかったのか! と超ビックリした。

9年前の記事を読み直すと、まだ東郷駅は古く、宗像大社口は「北口」のまま(記事内に写真が残っている)。駅前にドラッグストアなんてなかったし。

なので、上の写真の風景を見てポカーンとしてしまった。駅前の風景がガラリと変わっていて、何度も歩いた場所のはずなのに「ここはどこ?」と記憶喪失状態になった。

東郷駅前を流れる八並川
東郷駅前を流れる八並川

昔の記憶を引っ張ろうとウンウン唸っていても仕方がないので、歩くことにした。

駅前にあった橋を渡り、小さな川の反対側へ移動。川の名前を調べたら「八並川(やつなみがわ)」というらしい。

こんな川、前からあった? まさか、世界遺産登録を機に川も新しく引いたとか? そんなわけないよな。

「田熊」交差点
懐かしの「田熊」交差点

「田熊」交差点で信号待ちをしながら上の景色を見た途端、昔の記憶がドドドド! と急激に頭の中へと流れ込んできた

思い出した! この交差点、宗像大社へと向かうウォーキングで最初にいっつも赤信号で引っ掛かった交差点やん!

前方にある消防署も思い出した。めちゃくちゃ懐かしい。毎回、この道路を歩いて宗像大社へと向かっていたのだ。

しかし、今回は宗像大社へは行かない。いつもの某社主催ウォーキング大会であれば宗像大社へと向かうコース設定が常だが、今回は某社とはまったく関係ない。

東郷駅の北口を歩くのも久々だし、宗像市にある3つのJR駅「東郷」「赤間」「教育大前」を徒歩で巡ったら何kmあるんだろう、というのが興味あったので、今回はGoogleマップを頼りに好き勝手歩く計画だった。

いせきんぐ宗像(田熊石畑遺跡歴史公園)を知る

いせきんぐ宗像(田熊石畑遺跡歴史公園)
いせきんぐ宗像(田熊石畑遺跡歴史公園)

八並川沿いの道路を離れ、県道97号線を北東へしばらく進むと、「いせきんぐ宗像」と書かれた石碑があった。右下に小さく「宗像市田熊石畑遺跡歴史公園」とも書かれている。

初めて訪れる場所。そりゃそうだ。いつもは宗像大社のほうばかり向かっていて、こちらの方面には来たことがなかった。

いせきんぐ宗像の全体案内図
いせきんぐ宗像の全体案内図

入ってすぐのところに公園全体の案内図があった。公園として整備されているが、いろんな箇所に竪穴住居などの史蹟が分散しているらしい。

案内図を見てやっと「いせきんぐ」というネーミングが遺跡から来ていることに気付いた。

何のヒーロー? 伊勢エビ? などと最初考えたが全然関係なかった。頭が回っていなかった。

田熊石畑遺跡歴史公園の全景
田熊石畑遺跡歴史公園の全景

公園内はけっこう広い。

1113ウォーキング宗像大会の開催当日だった
1113ウォーキング宗像大会の開催当日だった

この日は「いせきんぐ宗像」を発着地点とするウォーキング大会が開催されていた。興味があったので、受付テントに行ってお話しを聞かせてもらった。

ロングコースとショートコースの2コースがあり、ロングコースは先ほど出発しました、とのこと。

ロングコースはなんと全長30km。宗像市の全体を歩くコースらしく、北の端にある「鐘崎織幡神社」や「神湊港渡船ターミナル」などを巡るコース設定だった。あんなとこまで歩くのか。すげえなあ。

ショートコースは全長10km。宗像大社まで歩き、ここへと戻ってくる往復コース。これは想像がつく。昔、毎年歩いていたのとコース設定も距離もほぼ同じ。

参加費が1,000円。ショートコースはもうすぐスタートで、当日エントリーもOKですよと言われたが、今回は宗像大社に行く気がなかったので丁重にお断りした。

大会パンフレットもいただいた。大会名は「1113ウォーキング宗像大会」と書かれており、最初の数字のところに「イイいさん」とも書かれていた。

「良い胃酸」って奇妙な語呂合わせだな、と最初考えたが、少し時間を置いて「胃酸」ではなく「遺産」だと気付いた。世界遺産の「遺産」ね。そりゃそうだよね。

頭が全然回ってなかったので、散策を再開して目を覚ますことにした。

宗像市役所の場所を初めて把握する

摩利支神社
摩利支神社

摩利支神社。「いせきんぐ宗像」から北東へ少し進んだところにある。

摩利支神社・本堂
摩利支神社・本堂

道路沿いに立派な鳥居が立っていたので、フラリと立ち寄り参拝してきた。

「農業まつり」の開催日
「農業まつり」の開催日

この日は「農業まつり」というイベントの開催日でもあったらしい。宗像市、いろいろ盛り沢山だな。

何も下調べをせずに来たが、朝早い時間だったので混雑にも巻き込まれず、ラッキーだった。

宗像市役所
宗像市役所

宗像市役所にも初めて来た。なかなか立派でキレイな庁舎。

釣川を渡り、赤間駅へ

「東郷橋西」交差点
「東郷橋西」交差点

釣川(つりがわ)に架かる東郷橋を渡る。

東郷橋の上から釣川を眺める
東郷橋の上から釣川を眺める

宗像大社のすぐ横を流れ、宗像市の東西を流れている釣川。この後で再び釣川の横を歩くことになる。

「資さんうどん 宗像店」付近
「資さんうどん 宗像店」付近

東郷橋を越えて右カーブを曲がり終えると、県道の方向が北東から東へと変わる。

「渡辺整形外科」付近
「渡辺整形外科」付近

ふと気付くと、すぐ右側に再び川が流れていた。

あれ? 釣川は離れた場所にあるはずなのに、もう近付いたのか? と不思議だったが、釣川ではなく「山田川」という川だった。

JR赤間駅・北口
JR赤間駅・北口

JR赤間駅(あかまえき)の北口に到着。なかなか遠かった。

ちなみに、スタート地点の東郷駅からここ赤間駅まで、電車ならたったの3分で着く。

今回の散策は約6km、時間にして1時間20分かかった。(公園や神社や市役所など、いろいろ寄り道している)

JR赤間駅の構内(2階)
JR赤間駅の構内(2階)

赤間駅に入って2階に上がり、改札口の前を通過して反対側に下りる。

JR折尾駅・南口
JR赤間駅・南口

赤間駅の南口から外に出てウォーキング再開。

と思ったものの、スタート当初からポツポツ降り始めていた雨が、赤間駅・南口を出る頃に本降りとなったため、少しだけ雨宿りした。

釣川の遊歩道、8年ぶりの散策

赤間大橋から釣川を眺める
赤間大橋から釣川を眺める

赤間駅の南側、釣川に架かる「赤間大橋」。ここから東西に長い遊歩道へと合流する。

釣川遊歩道は過去に2回、ウォーキング大会で歩いたことがある。そのどちらも教育大前駅から赤間駅へ、つまり「東から西へ」向かうコース設定だった。

今回はその逆、初めて「西から東へ」歩いている

初めてついでに、釣川の左側(北側)を歩こうかと最初思ったが、どうやら歩行者専用道ではなく車道であり、車がビュンビュンとスピードを出して走っているのが見えた。

左側は歩道もなく狭い道路で、歩行者には危険だと感じたので、いつも通り釣川の右側(南側)を歩くことにした。

釣川南側の遊歩道
釣川南側の遊歩道

というわけで、車も来ない、安全な釣川の南側遊歩道を歩く。

過去2回、ここを歩いた時はどちらも快晴で、特に前回、8年前(2015年10月)にこの遊歩道を歩いたときは心の底から気持ちが良くて感動した。

今回は残念ながら小雨が降っていたが、それでも心地良かった。宗像大社のコースもだが、宗像市のウォーキングは好印象なコースばかりである。

城山と「城山家具」

釣川の北側にそびえている山は「城山」。山のふもと、上の写真だと左端に赤い看板が写っているのは「城山家具」。

城山家具のすぐ前を、JR鹿児島本線の普通列車が教育大前駅に向かい走っている。

ちなみに、このあたりの「城山」という読み方は不思議なことに複数パターンある。

  • 城山(上の写真に写っている山) … 「じょうやま
  • 城山家具(家具屋さん) … 「しろやま・かぐ」
  • 城山中学校(教育大前駅のすぐ近くにある学校) … 「じょうざん・ちゅうがく」

全部同じ漢字なのに読み方が全部違う。地元の人なら読み分けられるのだろうが、よその人は読めないよ、こんなの。

辻田橋
辻田橋

「辻田橋」を渡り、釣川の遊歩道とはお別れ。

旧唐津街道・赤間宿を久々の散策

「赤間構口」交差点
「赤間構口」交差点

「赤間構口」交差点を通過。

ちなみに、「構口(かまえぐち)」とは昔の宿場町の出入口という意味。

つまり、この交差点から先は江戸時代に宿場町だったということになる。

8年前にここを歩いた時には、そんな知識は持っていなかった。この8年間で旧街道についてそれなりに勉強したのだ。

「ハナウタコーヒー」付近
「ハナウタコーヒー」付近

「赤間宿」と書かれたオブジェが設置されている古い民家もある。

旧唐津街道は、小倉(現在の北九州市小倉北区)と唐津(現在の佐賀県唐津市)を結んだ江戸時代の街道で、赤間宿はその途中にあった宿場町。

勝屋酒造の煙突
勝屋酒造の煙突

勝屋酒造の煙突が見えてきた。この煙突と主屋は2015年、国の有形文化財に登録された。

勝屋酒造
勝屋酒造

勝屋酒造は創業が1790年という老舗の酒蔵。メインブランドである「楢の露」や、世界遺産に登録された沖ノ島の名前をいただいた「沖ノ島」というブランド酒も造っている。

前回のウォーキングでは、ここでおいしい奈良漬けをいただいた。

旧唐津街道
旧唐津街道

この道路は江戸時代に有名な街道だった、と思いを馳せながら歩くと、また風情が違ってくる。

ただ、次の電車の到着時刻が迫っていたので、旧唐津街道はかなり早足で歩いてしまった。

福岡教育大学には立ち寄れなかった

福岡教育大学

福岡教育大学にも久々に来た。ここは母校でもないし卒業生でもないが、学生の頃にも社会人になってからも数多く来ている。

教育大前駅

福岡教育大学の最寄り駅・JR教育大前駅。ここで散策は終了。

歩行時間は2時間05分、歩行距離は9.05km。東郷駅から教育大前駅までは徒歩で9km、2時間かかると思ってもらえればOK。

次の電車が教育大前駅に到着する3分前まで迫っていた。ギリギリで間に合った。

この電車を逃すと次は45分後。かなり待たなければならなかったので、けっこう慌てた。

JR鹿児島本線の普通列車が到着
JR鹿児島本線の普通列車が到着

教育大前駅の改札を通過してホームに下りると、すぐに鹿児島本線の上り電車が到着した。これに乗って北九州まで帰った。

天気は悪かったが、今回も宗像市の散策はとても楽しかった。

-ウォーキング
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