ポール・マッカートニーのベースがモーレツなビートルソング10選

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11年ぶりの来日!

Paul base

11年ぶりにポールが日本にやってきました。ジャパンツアーが今日から始まり、まずは大阪で熱唱したようですね。

15日には我が福岡にもやってきてライブを行うポール。翌日には福岡国際センターで大相撲の九州場所を観戦予定だとか(大の相撲ファンだそうです)。

ポールが福岡にやってくる。それが嬉しくて発表直後にエントリーを書きました。

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チケット取るぞーと意気込んでたものの、結論を言うとチケット取れませんでした。一般発売がいつからなのか良く分からないまま、気付けばチケット全席完売って書いてた。

先日、NHKの音楽番組「SONGS」でポール特集を放送してました。最新アルバム『NEW』を引っさげてのワールドツアー。そのアルバムは洋楽チャートの2位に入り、年齢70代でのトップテン入りは史上初なんだそうです。すげえなー。

NEW (Deluxe Edition)
アーティスト:ポール・マッカートニー
収録曲数:15曲
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本職はベース

昨年のロンドン五輪開会式でも「ヘイ・ジュード」を熱唱するなど、最近はピアノを弾いてるポールの印象が強いのですが、この人、ほとんどの楽器を演奏できます。ソロ時代は全て自分で演奏してアルバム作ってたくらいだし。

ビートルズに加入した当初はギター担当でしたが、当初ベースを担当していたメンバー(スチュワート・サトクリフ)の脱退後はポールがメインでベースを担当するようになりました。以後、ビートルズ時代は大半の曲でポールがベースを弾いてます。

※「レット・イット・ビー」ではジョン・レノンがベースを担当するなど、ポールがピアノを弾き語りしながら歌う一部の曲では別のメンバーがベースを担当してます。

ポールはサウスポー(左利き)で右手もそれなりに器用なので、普通の人よりも速いフレーズをベースで弾くことができ、ギターも担当してることから、ギターソロみたいな感じでベースを弾いてる曲まであったりします。

今回は数あるビートルソングの中でも特にポールのベースが印象的な曲、「やり過ぎだろ」ってくらいベースが目立ってる曲を10個選んでみました。

Lady Madonna

Lady Madonna
アーティスト:ビートルズ
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「レディ・マドンナ」はピアノとベースで勝負あり、という感じの曲。ピアノの低音部もベースと同じフレーズを弾いてるところが多く、ベースラインが実に目立ちます。

この曲、私もバンドでカバーしてベースを弾きました。ベースラインの面白そうな曲は何でもコピーしちゃえと思ってたので。実際にライブで演奏してみて、とても楽しい曲でした。

Getting Better

Getting Better
アーティスト:ビートルズ
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ジョンとジョージのハモリが聴いててとても気持ちイイ、「サージェント・ペパーズ」の中でも大好きな1曲。ポールのベースも高いとこ低いとこと縦横無尽に泳ぎまくってます。

ユニークなのはサビで、歌詞が「I’ve got to admit it’s getting better」で始まるところのベースライン。

1番のサビ(0分25秒〜0分40秒)では曲に合わせて4拍子のフレーズで弾いてます。一方、2番のサビ(1分00秒〜1分16秒)では変拍子(いわゆる裏拍)で弾いていて、全然違うベースラインになってます。

Something

Something
アーティスト:ビートルズ
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ジョージ・ハリスンが作った曲でビートルズ時代に唯一シングルA面になった名曲。ジョンとポールに次ぐ3番手と言われ続けたジョージの才能が遂に結実したと大絶賛された曲でもあります。

メインボーカルもジョージで、ポールはコーラスとベースを担当。そのベースラインがいろいろ「やらかして」ます。

1番では「おとなしめ」ですが、2番から自己主張が強くなり始め、極めつけは間奏。ジョージの弾くギターソロが情感たっぷりに優しいメロディを奏でるその裏で、ポールのベースが暴れまくってます

この楽曲をレコーディングする少し前までジョージとポールの仲は険悪で、映像でも口論してるシーンが残っているくらい。「サムシング」のレコーディング時に仲が修復していたかまでは分からないですが、ギターソロとベースソロが間奏でケンカしてるような感じ。まさにポールらしいと言えばポールらしい。

ポールはこの曲について「ジョージの名曲に花を添えたくて」みたいなコメントを残してますが、ポールのベースについて「やり過ぎだ」とジョージ本人が怒ってたという説もあります。たぶんポール、悪気はなかったと思うのよ。たぶんね。

Get Back

Get Back
アーティスト:ビートルズ
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シングルカットされたバージョンや、アルバム「レット・イット・ビー」に収録されたバージョンでは(編集や音の加工がされてることもあり)この曲でのポールのベースに対してそれほどインパクトは感じませんでした。

しかし、いわゆる「ルーフトップ・セッション」で演奏しているバージョンは、生演奏ということもあってメンバーの演奏する音が実に生々しく、迫力が感じられて素晴らしい。

※アルバム「レット・イット・ビー」収録バージョンはイントロ部分と最後のジョンのアドリブ箇所のみ、ルーフトップ・セッションでの1テイクから取ってきて編集してるっぽいです。

「ルーフトップ・セッション」とは、当時撮影していたドキュメンタリー映画のトリを飾るため、ビートルズが自社ビルの屋上(=ルーフトップ)で決行したゲリラライブ。長らくコンサート活動をしていなかったビートルズの生ライブに近隣の人々が殺到。混雑と騒音のため警察官が演奏中止を要請し、最終的にメンバーも従ったため、ビートルズ4人による最後のセッションは約50分で終了となりました。

ルーフトップでは「うぅぅ〜指が…」とジョンがうめくほど寒いコンディションで、ギターやベースを弾く指先も相当かじかんでたようです。それでも「ゲット・バック」でのポールは、その寒い中で歌いながらあのフレーズを生で弾いてるわけで、もうそれだけでスゴいなと。

この曲はジョージではなくジョンがリードギターを担当してますが、ルーフトップの「ゲット・バック」におけるジョンのギターソロも音が鋭利な刃物のように尖っていて、私はいつも鳥肌が立ちます。

「ゲット・バック」のルーフトップ映像はおそらくYouTubeにあると思いますので、興味のある方は検索してみてください。著作権の問題があるためこちらにリンクは張りません。ご了承をば。

Rain

Rain
アーティスト:ビートルズ
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イントロからポールのベースがスゲーことになってます。

曲を作ったのはジョンでボーカルもジョンですが、この曲の「妖しい雰囲気」とでも言えばいいのか、独特の空気感はポールのベースによる所も大きいのではないかと感じます。世界で初めて「テープの逆回転」を使って録音した曲らしいです。

Drive My Car

Drive My Car
アーティスト:ビートルズ
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モータウン・サウンドを意識して作られたビートルズ中期の1曲。

ベースラインはポールの演奏ですが、ほぼ同じメロディーのリフをジョージがギターの低音でかぶせて、ダブルでベーストラックを弾いてるような状態。なのでこの曲はベースラインがとても目立って聞こえます。

Taxman

Taxman
アーティスト:ビートルズ
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この曲はアルバム「リボルバー」の1曲目に収録されていて、作ったのはジョージ。

初めてこのアルバムを聴いたとき、いきなりこの「タックスマン」で強烈な破壊力を持つポールのベースを聴いて「これはスゴいわ」と、もう打ちのめされるやら感動するやら。ジョージには悪いけど、これはもうポールのベースに尽きます。インパクトがありすぎる。

特に、曲中で1回だけあるBメロ(0分55秒からの「If you drive a car」で始まる部分)では、ベースのリズムが16分音符だか32分音符だか忘れたけど、超高速の速弾き連打。耳コピしながら「これ、どんな風に弾いてんの?」「こんなの素人に弾けるかよw」と呆れるやら笑うやら、って箇所があります。

実際に弾いてるわけではなく、録音したものを早回しして編集してるらしいのですが、とにかく聴くとスゴいっすよ。弾けませんから。

Lucy In The Sky With Diamonds

この曲、聴いてもらうとすぐ分かるのですが、演奏の最前面に出てきてるのがベース。誰の耳でもすぐ聞き分けられるほどハッキリとボンボン低音で自己主張してます。

作ったのはジョンで、息子ジュリアンの描いた絵からインスピレーションを受けて作ったそうなのですが、あまりにベースがメロディーラインのど真ん中を走りまくってるので、「これ実はポールが作ったんじゃねえのか?」とさえ思っちゃう。

すごく目立ってるベースラインですが、早弾きしてるわけでもなく淡々と1つ1つの音をボンボンと弾き続ける感じ。

収録されてる「サージェント・ペパーズ」は、ビートルズのアルバムで2番目に買ったレコード。「ルーシー・イン・ザ・スカイ〜」のベースラインは簡単に聞き取れるし難易度も低いので、弾く練習をしたらすぐにマスターできて嬉しかったのを覚えています。当時中学2年生でした。

Baby You’re A Rich Man

イントロ。もうこの曲はイントロ命。しかもポールのベースですよ。なんなんだろう、このカッコよさは。

硬めの音でミュートも駆使して、テクニックがスゴいとかメロディーラインがスゴいとかではないんですけど、アレンジが、もう天才なんだなと改めて思うわけですよ、この曲を聴くと。

作ったのはジョン。中期の「ラバー・ソウル」から「マジカル・ミステリー・ツアー」くらいまでの、メンバー同士の才能が噛み合うことによる化学反応はスゴいなといつも感じますが、この曲もその1つ。

Tomorrow Never Knows

ミスチル(Mr.Children)が同じ名前の大ヒット曲を持ってます。ミスチルの曲名はビートルズのこの曲をそのまんま拝借したもの。しかし曲自体は全然違う、というか正反対。

ジョンが中期に作った強烈な1曲で、曲全体を通してコードが「C」のみ。ギターなどのコードが途中でわずかにCから派生したコードを奏でる箇所もありますが、単音しかないベースパートは最初から最後まで「C」、つまりドレミで言う「ド」の音しか弾いてない。

延々と「ド」しか弾かないベースですよ。ヘンタイじみてるでしょ。単純がゆえにインパクトもなんだかスゴい。

インド音楽の影響をモロに受け始めたジョージによる弦楽器タンブーラの独特な音。ダライ・ラマの説法をイメージしたというサウンドのアレンジ。様々なループやテープ加工により音をつなぎ合わせていく実験のようなレコーディングにより、この曲が誕生しています。

ビートルズは中期に「今後はコンサート活動をしない」と発表していますが、これは過酷なツアースケジュールに疲弊したことに加え、この曲のように「ライブでは演奏不可能な楽曲」が増えたのもあるようです。

りくま ( @Rikuma_ )的まとめ

今回の10曲はビートルズ限定にしました。ビートルズ解散後のソロやウイングス時代のも入れると数が大変なことになるので。

と言いつつ、ポール以外のメンバーが歌ってる曲が多数入ってしまったので、この中から今回(2013年)のジャパンツアーでやる曲、きっとないだろうな。「レディ・マドンナ」は演奏してくれるかもしれないですね。ビートルズ解散以降もライブでよく披露してるみたいだし。

先日の「SONGS」を見て正直感じてしまったのは、さすがのポールも70歳を越え、幾ら健在とは言ってもさすがに高音部分のキーは声が出なくなってきちゃってますね。それでもプライドなのか、音を下げることなく昔と同じキーで演奏してます。裏声でなんとか歌ってるけど、なかなかツラそう。

そういう意味でも、ポールが「現役」で我々の前で、我々と共に歌ってくれる機会は、それほど多くはないのかもしれません。それでも、70歳を越えても「アイム・ダウン」で20代の時と同じキーをシャウトしてるんですから、スゴい人ですよ。真のロックンローラーなんだなぁ。

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