二本煙突裏の高台に行く方法、遂に見つかる
田川後藤寺→田川伊田ウォーキング、前編から続く ⇒
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風鈴が有名な田川・三井寺の秋シーズンは大量風車が撮影スポット
2022年11月、福岡県田川市を歩いてきました。今回は田川後藤寺駅から田川伊田駅までをウォーキングした前編、丸山公園や三井寺などの風景を紹介します。
三井寺を過ぎ、進路を北へ。ベスト電器、100円ショップのセリア、ファミレスのジョイフルなどが建ち並ぶ商業施設エリアの横を通過。
以前田川市で仕事をしていた際、ここのジョイフルにはほぼ毎日来ていた。
商業施設エリア横の信号を通過して少し進んだ後、個人病院と調剤薬局に挟まれた道のところで左折。しばらく進むと二本煙突が見えてきた。
石炭記念公園の南東、こんなところにも入口があったのか。初めて知った。
二本煙突の裏にある高台に出た。この場所から初めて田川伊田の風景を眺める。素晴らしい。
この高台に来るのが以前からの念願だった。
「あそこに見えるのは何?」って人のために、眼前に広がる風景の解説をしてくれている案内板も高台に設置されている。
石炭記念公園には数多く訪れているのだが、ここまで接近して二本煙突を眺めたことはなかった。とてもテンションが上がり、目の前にある二本煙突の最頂部を見上げる。
煙突の間に赤茶色の竪坑櫓が見えている。
高台にはハート型の「百年(とわ)の鐘」というものもあった。最近こういうのをいろんな場所で見かける。
石炭記念公園の東端に建つ銅像と慰霊碑
高台には広場があり、銅像が建っていた。「坂田九十百(さかた・つくも)先生像」とある。元田川市長で、1955年から6期24年間、市長を務められている。
銅像の文字を書かれた「小林與三次(こばやし・よそじ)」という人は1970年に日本テレビ社長就任、また1981年には読売新聞社の社長にも就任している。
1991年まで10年間社長を務めた後、渡邉恒雄氏に社長を譲って自身は会長に就任されたとのこと。
同じ広場内には「炭鉱殉職者慰霊之碑」もある。
銅像の前で後ろを振り返ると、朝陽に照らされた坂田九十百氏の影が二本煙突を指差している。
石炭記念公園の中を何周歩いたと思ってるんだ
高台から階段を下りて、石炭記念公園の遊具エリア付近に出る。
石炭記念公園の中央付近に展示されている蒸気機関車。
この日は「ぐるっと田川!! 秋の観光文化フェス」というイベントが公園東側の広場で開催されていた。
イベントが何時から開催されたのかは分からないが、訪れた時はまだ朝の早い時間帯で、イベント関係者の方々が会場設営をされていた。
今回のウォーキング大会は「たがわトリックアール」というイベントとタイアップしていて、田川市内のあちこちにあるトリックアートの絵をウォーキングしながら探してみよう、みたいな主旨だった。
そのトリックアートの1つが石炭記念公園にある、とコースマップに書かれていたので探したのだが、全然見つからない。広い公園内を3周も4周もしたけど見つからず、公園内にいた10名前後の方々に質問してみたが、誰一人知らなかった。
最終的には自力でトリックアートを発見したのだが、さすがにこれは不親切じゃなかろうか、と憤りもした。
同じように「どこにあるのか分かんないよ!」って人が今後も出てくるんじゃないかと思い、別記事で場所を解説している。
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田川市内で開催中「たがわトリックアール」トリックアートの展示場所まとめ
福岡県田川市で開催されている「たがわトリックアール」。市内各地で展示されているトリックアートの写真及び展示場所をまとめました。
しばし田川伊田の風景を眺めつつ休憩。
石炭記念公園に来ると毎回必ずここで景色を眺め、写真を撮る。香春岳、風治八幡宮、田川伊田駅などがここから見える。
伊田商店街のカラフルな「シャッターアート」
長居しすぎた石炭記念公園を抜け、西へ進む。公園を出てすぐのところに、山本作兵衛氏の写真を載せた看板を発見。これも今まで全く気付かなかった。山本作兵衛氏の写真、初めて見たかもしれない。
ちなみに山本作兵衛氏の絵画は、日本で初めて「ユネスコ世界記憶遺産」に登録されている。
JR日田彦山線、平成筑豊鉄道、2つ連続する踏切を渡り、伊田町方面に向かう。
伊田商店街に入る。JR田川後藤寺駅近くの「田川ごとうじ銀天街」が旧秋月街道だったことは前編で書いたが、こちら伊田商店街もかつての秋月街道だったらしい。
初めて伊田商店街に入った時、北側の入口(伊田郵便局の前)から直進すると、すぐにアーケードを出て踏切が登場したので「え、短っ!」と思ってしまった。
実は伊田商店街、直進する途中で横道のような形で左側にも商店街があり、「1本道」ではなく「T字」の商店街となっている。それに気付くのに数年かかった。
伊田商店街は現在、6割ほどの店舗が閉店し、空き店舗となっているらしい。店舗の大半がシャッターを下ろしたままの風景は、どうしてもネガティブな印象を与えてしまいがち。
しかし伊田商店街は下りたシャッターに絵を描き、シャッターアートの商店街として知名度を上げてきている。テレビ番組でも何度か取り上げられているのを見た。
田川市に移住してきた画家・坂本鷹也さんがシャッターに絵を描いたのがキッカケで、プロの画家だけでなく地元の小中学生、大学生なども参加し、様々な絵をシャッターに描いている。
ここの商店街を歩いていると、視界に飛び込んでくるシャッターアートがとてもカラフルで、楽しい気持ちになる。悲壮感がないし、とても素晴らしい取り組みだなあと感じる。
田川の守り神、風治八幡宮
JR田川伊田駅のすぐ前にある「風治八幡宮」。福岡五大祭りのひとつ「川渡り神幸祭」の舞台でもある。田川伊田駅の近くに行った際は、必ず風治八幡宮で参拝している。
田川伊田駅に到着。リニューアル工事が2019年4月に完了し、大変モダンな駅舎に生まれ変わった。
今回は田川後藤寺駅から田川伊田駅までのウォーキング。コースマップでは全長8.5kmとなっていたが、計測したら10.5km歩いていた。石炭記念公園で周回し過ぎたのが堪えた。