福間駅から西へ、まずは福間海岸を目指す
まだ朝陽が上ったばかり、早朝のJR福間駅。
タクシー乗り場にタクシー数台、他に一般車両が1つ2つあるだけの静かな駅前を出発。
前回の福津市ウォーキングは2022年5月だったので、今回は1年5ヶ月ぶりの福津市散策となる。
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5年ぶりの宮地嶽神社や光の道に安心感、海岸前住宅街の発展に驚く
2022年5月、福岡県福津市を歩いてきました。(JR福間駅→宮地嶽神社→津屋崎千軒なごみ→福間海岸→福間海浜公園→JR福間駅)
今まで参加してきた福津市ウォーキング大会のコース設定は、福間駅を出発してから北へ進み、宮地嶽神社を先に経由してから西へ進むという「反時計回り」の場合が多かった。
今回のコース設定は、福間駅から西へ直進して海岸に行き、海岸沿いから東へ回り、終盤に宮地嶽神社を訪れるという、いつもとは逆の「時計回り」。
どっち回りであろうと問題はないし、いつもと逆方向の景色を眺めるというのも新鮮だろう。
駅のすぐ近く、西郷川に架かる鉄橋を、JR鹿児島本線の上りと下りの列車がすれ違いながら通り過ぎていく。
県道30号線から国道495線へ。すぐ脇に西郷川が流れている道路をひたすら西へ直進する。
西郷川の河口から進路を北へ。
福間海浜公園では何やら重機が入っていた。公園の拡張でもするのだろうか。
福間海岸から宮地浜海水浴場へ
福津市観光情報ステーション「ビーチハウス」から海岸通りに寄り道。
福間海水浴場の海岸通りをしばらく北へ進む。通りの右側には海の家がたくさん建ち並んでいる。
正面のはるか向こうに津屋崎エリアの海岸線が見えている。今からあそこまで歩く。
「宮地浜」交差点の角にある建物。かつては「喫茶どるふぃん」という飲食店だった。
喫茶店はもう廃業されており、建物の色も変わってしまったが、イルカの看板だけは今も残っている。
結婚前の妻とのデートで福津市に初めて来たとき、ここで食事をした思い出がある。
観光名所というわけではなく、単なる個人的な思い出の場所として、福津市を歩くときはいつもここを撮影している。
「宮地浜」交差点から西側の海を見ると、道路の延長線上に鳥居が見える。「宮地嶽神社・第一の鳥居」というらしい。
宮地嶽神社の参道から海岸までまっすぐ伸びる道、いわゆる「光の道」の最終地点がここになる。
津屋崎海水浴場の横、民宿の建ち並ぶ道を進んでいくと「夕陽館」がある。
前回(2022年5月)のウォーキングでここを訪れた際、「2022年4月から休業」という立て札があった。
1年経ってどうなったのかを確認したくて、海岸通りまで寄り道してみたのだが、建物はあったものの現在も休業中らしい。どうなってしまうのだろう。
福津の海がとてもキレイになっていた!
「ふくつの海岸通り」に入る。
振り返ると、遠くに福間海岸が見える。少し前の段落で「今からあそこまで歩く」と書いた地点は、ちょうど上の写真の中央あたり。
玄界灘(日本海)のずっと向こう岸には、福岡市東区のアイランドシティ・香椎照葉エリアの高層マンション群が見えている。(上の写真は望遠モードで撮影)
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凄まじく発展した福岡アイランドシティ・香椎照葉エリアを散策
2021年11月、福岡市東区の香椎エリアを歩いてきました。(JR香椎駅→香椎浜北公園→アイランドシティ中央公園→あいたか橋→香椎花園前駅→JR香椎駅)
今回の福津市散策でもっとも驚いたのは、津屋崎エリアの海がとてもキレイになっていたこと。
上の写真のとおり、海水が透き通って底が見えている。福津市は何度も歩いているけれど、津屋崎の海がこんなにもキレイな状態になっているのは初めて見た。
正面の岸にある白くて丸い建造物群は、2021年8月に開業したグランピング施設「グランドーム福岡ふくつ」。すぐ隣りには福岡県立水産高校がある。
前回の散策(2022年5月)で「グランドーム福岡ふくつ」に初めて立ち寄った時の様子を当ブログでも記事にしたのだが、そのときも海面にはゴミが多数浮かんでおり、悪臭まで漂っていた。
ここまで海が汚くて臭いと、せっかくグランピング施設に泊まりに来てもガッカリだろうなあと思ったものだが、今回のようにキレイで悪臭のカケラもない海なら何の文句もないだろう。
このキレイな海がずっと続いているのか、たまたま今回がキレイなだけだったのかは分からない。
華丸大吉の番組で紹介された、甲冑をレンタルできるお店
「甲冑工房 戦国ぷらす」というお店。戦国時代に武士が着ていた甲冑を店長さんが自ら制作されており、甲冑をレンタル・販売されている。
軽量の素材で作られており、重くて動きづらいということはないらしい。コスプレや戦国時代関連イベントの参加者に愛用されているのだとか。
2021年9月3日に福岡ローカルで放送された『華丸・大吉のなんしようと?』という番組で、こちらの店舗が紹介されていた。
津屋崎エリアの風情ある細い路地を東へ進む。
いつもなら東から西へ進むのだが、今回は逆回りなので少しだけ風景が違っていて面白い。
県道502号線、通称「つばき通り」をひたすら東へ進む。
福津市複合文化センター「カメリアステージ」。図書館や歴史資料館が併設されている。
疲れも吹き飛ぶ宮地嶽神社、光の道
宮地嶽神社に到着。いつもは序盤に来るところ、今回は終盤なので疲れが蓄積している。
この階段を無事に踏破できる脚力は残っているだろうか。
階段スタート地点の鳥居に、「光の道」観覧に関する案内板が設置されていた。
繁忙期には整理券まで配っているというのか。そこまでスゴいことになっていたとは…。
今回は超ゆっくりと階段を上ったので、両脚がそれほどダメージを受けるほどでもなく上り終えることができた。
階段を上り終えるまで我慢し、頂上で後ろを振り返る。
宮地嶽神社の参道、通称「光の道」。日本航空(JAL)のテレビCMでアイドルグループ・嵐がここを訪れたことにより、全国的な知名度を誇る観光名所となってしまった。
階段から参道、最終的には海岸(少し前の段落で書いた宮地浜海水浴場)まで一直線に伸びる道。この風景は何度見ても飽きることがない。心を洗われる。
2月下旬と10月下旬の年2回、運が良ければ一直線の道の延長線上で夕陽が沈むのを眺めることができる。それを見るために多くの人々が訪れ、階段は見物客で埋め尽くされる。
CMで有名になる前から宮地嶽神社の参道には来ているが、夕方の混雑時に来ようとは思わない。朝イチの誰もいない参道のほうがいい。(人混みが苦手なのだ)
楼門をくぐって境内へ。
境内には緑色のステージらしきものが設置されていた。何の目的なのかは知らない。
本殿で参拝。重さ3トンもある日本一の「大注連縄」は、いつ見ても荘厳である。
実はこの日、誕生日だった。自分の誕生日に宮地嶽神社で参拝できるというのは嬉しいことである。良い一年にしよう。
参拝を済ませ、階段を下りて参道へ。
着いたときにはすべての店舗のシャッターが下りていたのだが、帰りの際は参道脇の店舗が次々とシャッターを上げていた。
太郎丸交差点はウォーキングの初心に還る場所
さあ、あとはゴールの福間駅に戻るだけだ。
そうは言っても宮地嶽神社から福間駅まで、そこそこ遠いのだ。何度も歩いているから距離感が分かってしまう。
因縁の「太郎丸」交差点。
福津市を初めて歩いた2011年1月、コースマップを見て早合点し、本来のコースを逆走するという大失敗をやらかし、2kmほど余計に歩いてしまった。その大失敗にやっと気付いたのが、ここ太郎丸交差点だった。
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福津市を初散策、再び盛大に道を間違え、最後までツキがなかった
2011年6月4日(土)。福岡県福津市を歩いてきました。前回に続く大失敗。そして最大の悲劇は帰りの電車で起きました。
当時はウォーキングを始めたばかりで体力も脚力も余裕がなく、2kmを余計に歩いたのは肉体的にキツかったし、それ以上に精神的なダメージがあった。
自分のバカさに落胆し、このままウォーキングを放棄して駅まで戻り自宅に帰ろうかと本気で考えた。しかし思い直して残りのコースをすべて歩き、ゴールもできた。
あの時に放棄していたら、12年が経った現在もウォーキングを趣味として継続できていたかどうか。自分にとって太郎丸交差点とは、ウォーキングの初心に還る場所である。
ちなみに、毎年10月に開催されている「全日本実業団対抗女子駅伝(通称:プリンセス駅伝)」は宗像市と福津市を走るのだが、ここ太郎丸交差点もコースに含まれている。
テレビの中継で選手たちが太郎丸交差点を通過していく様子を見るたびに「俺みたいに逆走しちゃダメだぞ」と念を送っている。逆走するわけないのだが、つい心配で。
JR福間駅に戻ってきた。スタート時は車がほとんどいなかったが、ゴール時には多くの車が駅前に停まっていた。
歩行時間は約2時間30分。歩行距離は11.2km。久々に10km以上の距離を歩いた。