約2ヶ月ぶりのラースタ
通院のため、昨年から福岡市に来ることが激増しました。
体調がヒドい期間は2週間に1回という短いスパンでの通院で、北九州と福岡を往復する交通費がバカにならなかったのですが、今年の2月から通院の頻度が減り、1ヶ月に1回行けばいいことになりました。
博多の街にやってきたら必ず立ち寄るのがキャナルシティ博多にある「ラーメンスタジアム」、通称ラースタ(@ra_sta)。
昨年だけでもかなりの回数、ラースタに訪れて様々な味を楽しませて頂いてたのですが、前述の通り3月以降は博多に来る機会が少なくなってきました。
ブログ記事を調べてみると、前回ラースタを訪れたのが3月初旬。その時は「レトロ門司港ラーメン大平山」さんのラーメンを頂いてきました。
ラースタデビューした「レトロ門司港ラーメン大平山」に行ってきた
キャナルシティ博多の5階にあるラーメンスタジアム、通称ラースタ。今回は2月末にラースタデビューを果たした「レトロ門司港ラーメン大平山」に行ってきました。
3月24日のウォーキング博多編に参加した際もラースタに行く予定でしたが、予想以上に体力を消耗したためキャナルに立ち寄る気力が残っておらず、速攻で北九州に帰っちゃった。
今回が約2ヶ月ぶりのラースタ。新店舗もオープンしているので、とても楽しみでした。
九州初進出のラオックスは閉店していた
今回は夕方5時からセミナーに参加するため、1ヶ月ぶりの博多訪問となりました。
これまで、キャナルのラースタでラーメンを食べる時間帯は、正午前(午前11時~11時半頃)か、お昼時を過ぎた辺り(午後1時~2時)が大半でした。
今年の1月末、セミナー参加のため夕方に博多を訪れた際には、「夕方のラースタ」を初体験しました。今回はセミナーの終了が夜の8時半を過ぎていたため、「夜のラースタ」を初体験ってことになります。
実は前日の4月27日(金)、キャナルシティのサウスビルに「ラオックス」がオープンしたばっかりだったんですよ。九州に初進出の1号店なのです。
東京の会社で働いてた頃、秋葉原には毎週のように通っていて、ラオックスの秋葉原店にはゲームソフトやコンピューター関連書籍を購入する際にかなり利用していました。なので、「ラオックス」という会社にかなりの愛着がある私。
今回もセミナー終了後に立ち寄ってみようと思ってたのですが、セミナーが終わってキャナルまで徒歩で移動したら、ラオックスは既に閉店してました。無念…。次回必ず立ち寄ります。
土曜夜21時過ぎ、ラースタは混雑してるのか空いてるのか
エスカレーターを上ってラースタに向かいます。ラオックスなど通常の商業施設は21時で閉店なのですが、飲食店は23時まで営業しているらしいです。
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エスカレーターから入口を通過するとすぐ左側に「九州うまかもん市場」がオープンしていました。
前回(3月初旬)訪問したとき、ここで営業していた「ラーメンギャラリー・みやげ館」が撤退してしまっていて、一度も利用したことないにもかかわらずショックを受けてしまいましたが、またお土産店が営業を開始したのは嬉しい。
ラースタの中央フロアに向かいます。1月に「夕方のラースタ」を初体験した時、中央フロアには幾つかテーブルが出されていて、ちょっとした「居酒屋広場」みたいな雰囲気になってました。
今回、テーブルは1つも出されてなかった。曜日によって違うのか、それとも時間が遅かったから終了したのか。理由は分かりません。
混み具合はというと、一部の店舗は満席になるくらい繁盛していましたが、あとは空いてました。お客さんが全然いないお店もあったし。時間が時間だから、これは仕方ない。中央フロアも歩いてるのは私を含めて数人。
久々の博多、久々のラースタ、しかも夜の訪問でお腹がすいていたから、今回は2つの店舗を連チャンで行くつもりにしてました。順番も決めてました。
上で「一部の店舗は満席」と書きましたが、そこは当初、2番目に行く予定にしてたお店。私が1番目のお店を出る頃に空いていればいいなーと期待。
最初に入ろうと決めてたのは、3月16日(金)にオープンした「上村敏行商店」。こちらの油そばを食べてみたかった!
「油そば」は、こちらの店長さんもおっしゃってましたが、まだ福岡ではあんまり馴染みのない味。私はこれまで「油そば専門店」と名乗る2つの店舗で食べたのですが、1つ目は大ハズレ。2つ目はなかなか美味しかった。
ラースタに出店するのですから、きっと高いクオリティーの味で挑んでらっしゃるはず。
最近、商品のポップや飲食店のポスターなどでもデザインの参考にさせて頂いてるのですが、こちらのポスターも食欲をそそる、訴求力のあるポスターになってますよね。寄ってみようかな、って気になるじゃないですか。私は最初から寄るつもりだったけど。
券売機の使い方が他の店舗と少し違っていて、あれれ?と悩んでいると、中から女性店員さんが出てきて買い方を教えてくれました。ありがとうございました。
ということで、期待を込めながら、いざ店内へ。
時間が遅かったこともあり、お客さんは私一人だけ。こういう時っていろいろ複雑な心境なんですよ。
きっと夕食時の忙しい時間帯が終わって、ようやくノンビリしてる時に入るのは申し訳ないなーって気持ちもあれば、店内をジックリ見回したり、フレンドリーな店長さんの場合はお話しをしたりインタビューできてラッキーな場合もあるし。忙しい時間帯に話しかけたら迷惑ですからね。こういう時にお話しが出来るのは貴重なんですよ。
お店とお客の楽しいコミュニケーションって大切
直前まで参加していたセミナーで、一つ有益な情報を教えてもらってたのです。
たとえばお店の記事を書きたい時、「取材させてもらっていいですか?」と聞くと、妙に構えられてしまう場合があったり、「いや、ちょっと取材は遠慮させて」などとネガティブな反応が返ってくることも多いのだとか。
一方、実際にお店に行って、現地で「写真撮らせてもらってもいいですか?」とお断りを入れ、「ブログで紹介させてもらってもいいですか?」などと依頼の言葉を追加・工夫することで、取材される側の緊張も少し和らぐし、宣伝してもらえて嬉しいと言ってもらえたり、時には貴重な情報を提供してもらえたりすることもありますよ、って。
これまで当ブログでも幾つかのラーメン店を紹介させて頂いてましたが、店長さんに「取材を申し込んだ」ことは一度もありませんでした。食べる前にラーメンを撮って、迷惑がかからない程度に店内を撮る、という具合。
特にお客さんが大勢いる時は、ちょっと恥ずかしくて「写真撮らせてもらっていいですか?」という勇気は、これまでの私にはなかった。
でも今回、店内に入ると、厨房の中から店長さんがとってもフレンドリーな笑顔で「いらっしゃいませー」と言って下さったので、その笑顔で救われた気持ちになり、「写真撮らせてもらっていいですか?」と初めて依頼してみました。
店長さん、「いいですよー」と二つ返事。女性店員さんも「撮ってあげてくださいー」みたいに後押し。
店長の梅本さん。ステキな笑顔ですよねー。「被写体慣れ」してる笑顔。
女性店員さん(さすがに名前までは聞けません)の写真も許可を得てパチリ。
「ええー?私もですか!」とビックリされてたけど、モチロンですw 自分は撮られないと思ってたでしょー。
以前に別の「麺探品」記事でも書きましたが、特に飲食店は味そのものに加えて「店内の雰囲気」や「接客態度」で印象が面白いように変化します。どれだけ美味しくても不愉快な接客をされたら「後味がよくない」ですよね。シャレでもなんでもなく。
今回、店長さんも女性店員さんも、きっと長時間の労働で疲れてらっしゃったと思うのだけど、それでも私一人のために大きな声で接客して頂けて嬉しかったです。
特に女性の「声のトーンが高く、声量も大きな接客」って、それだけで店の武器になります。女性店員でも声のトーンが低かったら「歓迎されてないのかな?」と感じてしまいます。特に男性客の場合は。男って単純ですから。
だから、柳原可奈子が持ちネタにしてる「ショップ店員のモノマネ」のオーバーなハイトーンを聞くと、なんか納得するんですよ。「売るチカラを持つ店員」が想像できちゃいます。実際に渋谷でホンモノの店員を見たことはないですけどね。
こちらの女性店員さん、元気も良く声も通ってて、とても心地よいトーンでした。やっぱり接客って「活気と笑顔」に尽きますね。
以下、店長さんへのインタビューも交えて
今回注文したのは「油そば肉増し」。700円。
女性店員さんに「大盛りもありますよ」と言われたのですが、この時点では「次の店で2杯目」のことを考えていたので、普通の量を注文しました。
油そばの食べ方は「とにかく混ぜる!」。「食べる豚骨」ってのが興味ありますね。
料理の到着を待つ間、作業の迷惑にならない程度で、店長さんにインタビュー敢行。
──こちらは「3ヶ月限定での出店」と聞きましたが、具体的にはいつまでになるんですか?
「ここは6月いっぱいまで営業してます」
──もともと「上村敏行商店」という店舗をどこかに構えてらっしゃるんですか?
「いや、私は次男坊なんですよ」
(ん? ということは上村敏行さんという人が店長で、その息子さんなのかな?)
「そこでも営業してるんですけどね(と言ってラースタの中央フロアを指差す)」
──ああー!「らーめん二男坊」のことですか!
「私、そっちの店長もやってるんですよ。二男坊のほうもヨロシクお願いしますねー」
──私、二男坊さんは2回食べました。ブログでも紹介させていただいたはず。
「おおー、ありがとうございます」
(注:帰宅してiPhoneのラーメンログで調べたら、「二男坊」さんにお邪魔したのは昨年11月と12月。当ブログの開設が今年の1月なので記事書いてませんでした。ゴメンナサイ)
「こっちの店(上村敏行商店)はコラボ企画で、期間限定でやってるんですよ」
──油そばというジャンル、ここで営業してみてどんな感じですか?
「やっぱり普通の豚骨ラーメンと違って、油そばはそれほど浸透してないというか馴染みがないとは思うのですが、いろいろ新しいことにチャレンジしたいって気持ちがあって、今回油そばをやってみよう、ってことになったんです」
──「二男坊」さんのラーメン、最初に食べた時「ちょっと甘い」という感覚があって「お?」と思いました(私、ミルキー系も好きです)。
「ああーそうですね、今はラーメンのスープにココナッツミルクを入れるのも出したりしてますよ」
──どんな味なんだろう。想像できないですw
「いろんな味にチャレンジしてるんですよー」
トッピングがハマって「至高の味」へと昇華
油そばが到着しました。「肉増し」を注文したこともあって、上に乗ってる具が盛り沢山。
──麺の上に乗ってる2個の固形物が「食べる豚骨」になるんですね?
「はい、もともとラーメン用として仕込んだ豚骨スープを固めているもので、器の中で一緒にかき混ぜると麺の温かい温度で溶けて、麺や具材にスープが馴染むようになってます」
ここで女性店員さんが「こちらに無料でトッピングできる具材も用意しておりますので、よろしかったらどうぞ~!」と教えてくれた。
カウンター席の右端に無料トッピングのコーナーがある。これはなかなか面白い。自分好みに味をカスタマイズできちゃうんだ。紅しょうが、おろしニンニクなど定番トッピング品の他に、マヨネーズ、かつお節、柚子コショウ、なんとカレー粉まである。
私の味覚の好みで話せば、ラーメンにマヨネーズやカレー粉を入れるってのは考えられないのだけど、中にはマヨラーなお客さんもいるだろうし、カレーうどん大好きな人はカレー粉を油そばに入れると感動的な化学反応が起きるかもしれない。
今回私がチョイスしたのは、「柚子コショウ」「かつお節」「紅しょうが」の3つ。どれも大好きな具材なんだけど、これが結果的に大正解だった。
トッピングの具材を入れ終えて席に戻る。さあ混ぜよう。
ひたすら混ぜる。写真の通り、麺の太さは普通。スープがないのもあるし、食べごたえという意味でもこの太さがちょうどイイと感じました。
写真がピンボケで申し訳ない。ほぼ混ぜ終えると、固形の豚骨スープも完全に溶けて、なんとも言えない食欲をそそる香りが漂い始める。
最初に一口食べた感じは、少し炒めた焼きそばという感覚。少し甘めのしょうゆダレが主張している。
食べ進むにつれて、固形豚骨の味が効き始め、つけ麺のような食感に変わってくる。
驚いたのは、トッピングで入れた柚子コショウが豚骨スープに合いまくり!!
自分で入れときながらビックリってのもヘンだが、単に「好きだから」って理由で入れてみた柚子コショウが、油そばの味を劇的に深い境地へと誘っている。こんな味は今まで食べたことがない。
トッピングに柚子コショウを置いてみようと発案した店長さんと、その柚子コショウをセレクトした私、どっちも天才!w
柚子コショウ好きな皆さん、ぜひトッピングで入れてみてください。絶対クセになる!
ラーメンという考えを捨てないと「やっぱスープがないとねー」などと思うかもしれませんが、これラーメンじゃないですから。頭を無にして食べてみましょう。
一口、また一口と食べる度に感動が広がります。これ大げさじゃないですよ。黙々と食べることに夢中になり過ぎて、店長さんへのインタビューは中断w
すると店長さんから逆に質問されてしまいました。
「北九州のお店では、どこがお好きですか?」
──ん~、いろいろ好きな店は多いですが、■▲(一応伏せます)は大好きですね。
「■▲ですか、んー…」 (←おそらくご存知なかったみたい)
──「ちゅるるちゅーら」はご存知ですか?
「はい、ちゅるるちゅーら、好きなんですよ、最近行って食べてきました」
──私も大好きなんです。でも閉店されてしまうらしくて。
「そうみたいですね。私もそのことを知ってどなたかのブログで読んで確認したんですけど」
──そのブログ、どんなブログでした?
「ちょっと忘れちゃいましたけど、『ちゅるるちゅーら 閉店』で検索して」
──もしかすると、そのブログ、私のだったりしてw
「えー、記事書かれたんですか?」
──はい、けっこうアクセス多い記事なので、もし私の記事だったら嬉しいですけどね。
「そうかもしれないですねー、へえーー」
店長さんが読んだ記事、私のだったらいいなあー。
【閉店】ちゅるるちゅーら里中店:らーめん総選挙上位の実力
北九州市内のラーメン店で私が通う回数ベスト5に確実に入ってる「ちゅるるちゅーら」里中店。絶妙のスープとチャーシューを味わうため久々の訪問だったのですが、店内で衝撃的な事実を知ることになりました。
店長さんのいろんなお話を聞きながら、それでも箸は止まらず、アッという間に完食。これはヤミツキになりますよ。
店長さんと女性店員さんに「必ずまた来ます!」と宣言して、お礼を言ってから店を出ました。
この後、2つめの店に行く予定でしたが、なんだか心が満腹になってしまいました。大満足というやつです。なので次の店には行かず、そのまま博多駅まで歩いて、北九州に帰っちゃいました。
案の定、帰ってからお腹がグーっと鳴ったのは言うまでもありません。大盛りにしとけば良かったぜー。
6月末までの期間限定で営業されてます。一度ならず二度三度と足を運びたくなる至高の味。ぜひお試しください。
柚子コショウ、忘れないでね!
店長の梅本さんは、アメブロで「らーめん二男坊」名義のブログも更新してらっしゃいます。最後に紹介させていただきますね。
ごちそうさまでした。
注:記事中のインタビューにおける店長さんのコメントは、記憶にある限り脚色せずそのまま掲載していますが、ボイスレコーダーやメモなどで詳細に記録したわけではないので、細かいニュアンスで違いがあったら申し訳ありません。