「ギラパーク東田」が完成
スペースワールド閉園から4年と4ヶ月、その跡地に建設された大型商業施設「ジ・アウトレット北九州」がいよいよオープン1週間前となった。
当ブログでは跡地の様子を追い続けてきたが、今回もジ・アウトレット北九州エリアの周囲を散策しつつ、開業を間近に控えた様子を撮影してきた。
ちなみにジ・アウトレット北九州の周囲は約3.3km。ゆっくり歩いて45分くらいで巡ることが出来る。ちょっとしたウォーキングコースとしてもオススメ。
ジ・アウトレット北九州のエリア全体を俯瞰してみると、外観自体は前回訪問時(=2022年2月)と大きな変化はない。
2022年4月開業決定!「ジ・アウトレット北九州」の工事進捗(2022年2月)
北九州市八幡東区、スペースワールド跡地に建設中の大型商業施設「ジ・アウトレット北九州」。開業日が2022年4月28日と正式に発表されたのを受け、現地の写真を撮ってきました。
スペースワールド時代、この辺りには観覧車があり、乗り物アトラクション「惑星アクア」があった。うちの子供達が大好きだった「惑星アクア」。懐かしい。
ジ・アウトレット北九州とイオンモール八幡東との連絡橋は、2ヶ月前の時点では未完成だったが、遂に完成していた。
スペースLABO(ラボ)には黄色い文字のロゴが設置されていた。
2ヶ月前と最大の違いは、連絡橋のすぐ横、施設の屋上部分に人工芝のグラウンドが完成していたこと。
これは、サッカー・Jリーグの「ギラヴァンツ北九州」が運営する「ギラパーク東田(Gira Park HIGASHIDA)」という施設。
上の写真を見ると、縦に3面のフットサル用コートが設置されている。一番右のピッチには人がたくさんいて、(この日は雨だったにもかかわらず)楽しそうな歓声が聞こえてきた。プレオープンか何かだったのだろうか。
フットサル専用というわけではないらしく、運動会やレクリエーションでの利用も想定されているらしい。企業・団体・自治会などの貸し切り利用もOKとのこと。
また将来的にはギラヴァンツ北九州の指導者によるサッカー教室やフットサル教室も開催される予定とのこと。小倉北区のミクニワールドスタジアム(=ギラヴァンツ北九州の本拠地)まで行かずとも、八幡東区でサッカーを教えてもらえるのは地元の人たちにとって朗報。
多くの入口、とても広大な駐車場
イオンモール八幡東との連絡橋。オープン前なので、まだ立入禁止となっている。
2ヶ月前はまだ骨組みだけの状態だったが、エスカレーターが完成していた。橋の真下にはエレベーターも設置済みで、バリアフリー対策も万全。
スペースワールド時代、イオンモール八幡東に面した南側(=惑星アクアがあったエリア)の歩道はすべてフェンスで覆われ、中を覗くことすら出来なかった。
今回、「東田四丁目」交差点にあるフェンスの一角が撤去され、ジ・アウトレット北九州のエリア内に入れるようになっていた。
スペースワールドは入場料を徴収する遊園施設だったため、必然的に出入口は限定され、他の外周はフェンスなどで覆われ侵入禁止となっていた。
一方、ジ・アウトレット北九州はショッピングを中心とする商業施設なので、遊園施設のように出入口を制限する必要もなく、むしろ多ければ多いほど集客が見込める。
エリア南側には「東田四丁目」交差点付近の歩行者専用出入口のほか、「山王」交差点付近にも出入口が設けられていた。
エリア東側、こちらはスペースワールド時代に絶叫マシーン「タイタン」があった辺りで、その横には駐車場があった。ジ・アウトレット北九州でも東側は駐車場となっている。
スペースワールド時代もそこそこ広かった東側駐車場。しかしジ・アウトレット北九州の駐車場はその比ではない。めちゃくちゃ広い。
エリア東側にも車の出入口が2〜3箇所(正確に数え忘れた)。さらに「枝光」交差点に近い場所には出口専用が新設されている。
この出口から左折すればすぐ「枝光」交差点、その交差点を直進すればすぐ北九州都市高速の枝光インターチェンジに繋がるので、遠方から車で訪れた方々には便利。
ただし、この出口付近は相当渋滞しそうな予感がする。ただでさえ交通量の多い「枝光」交差点なので、オープン直後や土日祝日などは出口から出るのに結構時間を要すると思われる。
九州初が12店舗、全国初が6店舗
エリア最北端、「枝光」交差点のすぐ脇にはジ・アウトレット北九州のロゴ看板が設置されている。
エリア北側、かつてプールエリア「ミューナ」があった辺りにも駐車場入口が新設されている。
エリア北西部の歩道脇には、ジ・アウトレット北九州に出店する店舗の看板が並んでいる。
専門店エリアに出店する店舗は全部で156。そのうち、
- OLD ENGLAND / MARELLA (レディス・メンズ)
- LANVIN COLLECTION (メンズ)
- GaGa MILANO (時計・ジュエリー)
- Kahiko Hawaiian Market (ハワイアン雑貨)
- ドットエスティ(レディス・メンズ)
- TED BAKER (レディス・メンズ)
- VOLCOM (レディス・メンズ・キッズ)
- MEYER (キッチン用品・キッチン雑貨)
- The Farm UNIVERSAL / FARMER’S KITCHEN (園芸・雑貨・カフェ)
- On Classics Store (レディス・メンズ・靴)
- 上海キッチン (中華料理)
- ルピシアボンマルシェ (お茶・菓子・食品・酒類)
以上の12店舗が九州初進出の店舗。
- SN NISHIKAWA x じぶんまくら (寝具)
- NIKE UNITE KITAKYUSHU (スポーツ・アウトドア)
- ASOBLE アソブル (アミューズメント)
- KITAKYUSHU GLOBAL GATEWAY (体験型英語教育施設)
- ひまわりテラス (地域産品)
- FOOD FES ライダーズカフェ (フードパーク)
以上の6店舗が全国初進出の店舗、と発表されている。
スペースワールド時代に正面エントランスゲートがあった場所。ジ・アウトレット北九州でも西側入口となっている。
前回訪問時、建物の狭間に置かれており「謎のオブジェ」と表現した物体は、普通に「木」だった。
障がい者用駐車スペースも広く取られている。入口にはゲートが設置されているので、マナーの悪いドライバーたちに占有されてしまう確率は減るだろう。
プールエリアや「ザターン」があったエリアはこんな風に変わった。
スペースワールド時代にバス停だったエリアも大きく変わった。
まず手前に電気自動車の充電スペース、その奥にはバイク駐輪場、さらに奥は自転車駐輪場、それらの左側に新たなバス停が設けられている。
充電スペースの手前にある道路はバスとタクシーの専用出入口らしく、一般車両はここから出入りできない旨が看板で案内されている。
西側入口の前にある歩道橋を渡って道路の反対側、JR鹿児島本線のそばには、スペースワールド時代にも駐車場だった場所がジ・アウトレット北九州でも引き続き駐車場として利用可能となる。
「臨時P」と書かれているから、常時利用可能なのかどうかが少々気になるところではある。
ジ・アウトレット北九州のエリア内にある駐車場は途方もなく広いので、あちらが満車になるのはよっぽどのこと(オープン直後とか?)だと思う。
JR八幡駅や、JRスペースワールド駅の方面から車で来る方々は、この辺りで右折は出来ず、ジ・アウトレット北九州のエリア内に入るのは不可能。一方、こちら臨時駐車場にはすぐ駐車できる。
こちらの臨時駐車場の存在を頭に入れておくと何かとお得な気もする。ただし、収容台数はそこまで多くはないので注意。
バイク駐輪場の奥に広がっているのがバス停エリア。スペースワールド時代のバス停も広かったが、ジ・アウトレット北九州のバス停はおそらく2倍以上ある。まだ中には入れないので遠くから眺めるだけだったが、かなり広い。
黒崎・八幡方面からのバスはもちろんのこと、小倉・戸畑方面からなど、幾つかの路線がジ・アウトレット北九州の開業と共に追加されるのではないだろうか。
JRスペースワールド駅からジ・アウトレット北九州の西側入口まで、足の不自由な方が徒歩移動するには少し距離があるため、駅から送迎のマイクロバスが運行されることも考えられる。
スペースワールド駅の特急・快速停車が復活(ただし期間限定)
スペースワールドの閉園と共に閉鎖されていた、JRスペースワールド駅と西側入口とを最短距離で繋ぐ連絡通路。
ジ・アウトレット北九州のオープンに合わせ、ようやく閉鎖用の柵が撤去され、周囲の雑草も綺麗に刈り込まれ、整備も済んだらしく元の通路に戻った。ただし今回は立入禁止だったので歩けず。
かつて絶叫マシーン「ヴィーナス」を眺めながらエントランスゲートまで歩いた懐かしい連絡通路が復活するのは嬉しい限り。駅とジ・アウトレット北九州を往来する人の利便性が向上する。
ジ・アウトレット北九州が開業した後もしばらく、JRスペースワールド駅の名称は現状通りらしい。
個人的には、もうスペースワールドの冠は外していいんじゃないかと思うのだが。
なお、ジ・アウトレット北九州のオープンに伴い、JR鹿児島本線の特急と快速の一部が期間限定でスペースワールド駅に停車する、とJR九州が発表している。
期間:4/26(火)~5/8(日)、および5/14(土)~6/26(日)までの土休日。
臨時停車する列車:博多9時21分発の特急「ソニック11号」(上りのみ)、8時から20時台の快速毎時1本(上下)。1日あたり計27本。
引用:北九州vs福岡 お買い物戦争勃発! スペースワールドと竹下へのJR臨時停車で支援 (乗りものニュース)
ひとくちメモ
※2017年12月末にスペースワールドが閉園し、翌年の2018年3月からJR九州のダイヤ改正に伴い、スペースワールド駅には特急・快速列車が停車しなくなっていました。
駅前の歩道橋が使用禁止になっていた。駅側の連絡通路入口も撮影したかったのだが、次回の楽しみとしておこう。
スペースワールド時代には「ヴィーナス」やスペースシャトルの巨大模型があったエリアの西端。ここにはジ・アウトレット北九州でもっとも目立っている白い建物「スペースLABO(ラボ)」がお披露目を静かに待っている。
歩道橋から直結しているスペースLABO入口ゲートには「THE OUTLETS」のロゴが姿を現していた。前回訪問時は幕で覆い隠されており、右端の「S」の文字だけが見えている状態だった。
国内最大級のプラネタリウムがどれほどのものか、我が家も家族全員で訪れる計画を立てているところ。
まとめ
ジ・アウトレット北九州の周囲を散策するのは、今回がおそらく最後。次回からは、いよいよジ・アウトレット北九州の中に潜入する。
福岡市でも巨大商業施設「ららぽーと福岡」が同時期にオープンする。(「ららぽーと福岡」オープンの4日後に「ジ・アウトレット北九州」オープン)。
どちらの施設も話題沸騰中で、福岡のローカルTVではニュースや特集が度々流れている。待ちきれない。広い施設内を散策するのがとても楽しみ。
北九州市民の身としては、ららぽーと福岡も良いけれど、ジ・アウトレット北九州にも是非足を運んで頂きたいと願うばかりである。