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博多祇園山笠の追い山コース解説!全ルートを写真付きで紹介

福岡市博多区で毎年7月上旬に開催される夏祭り、博多祇園山笠。祭りのクライマックスとなる7月15日の「追い山笠(おいやま)」では、全長約5kmのコースを各流派の山笠が駆け巡ります。

この記事では、スタート地点の櫛田神社からゴールとなる須崎通りの廻り止めまで、全コースを写真付きで紹介します。

スタート地点の櫛田神社で1つめの清道を通過する

櫛田神社・山留め
櫛田神社・山留め

櫛田神社の北東出入口「楼門」の横にある「山留め」が、博多祇園山笠の「追い山ならし」「追い山」両方のスタート地点になります。

「山留め」からスタートするのと同時に、ゴールまでのタイム計測が開始されます。博多祇園山笠とは「山笠のスピードとタイムを競う祭り」でもあります。

櫛田神社境内の「清道」
櫛田神社境内の「清道」

「山留め」をスタートした山笠は、楼門のすぐ横にある入口(=上の写真)から境内の「清道」に入ります。これを「櫛田入り」といいます。

境内に入った山笠は、中央に立てられた「清道旗」という旗の周囲をグルリと1周します。

なお「清道旗」は櫛田神社の他に2箇所、全部で3つあります。

【クリックで動画を再生します】

櫛田神社を出て国体道路へ

櫛田神社から右折して「博多通り」を直進
櫛田神社から右折して「博多通り」を直進

櫛田神社・境内の清道を1周した後、山笠は櫛田神社を出て右に曲がり、「博多通り」を南へ直進します。

「萬行寺」前の交差点を左に曲がる
「萬行寺」前のT字路を左折

直進してすぐ、「萬行寺」前のT字路を左に曲がります。

国道202号線「国体道路」
国道202号線「国体道路」

「国体道路」をしばらく直進します。

2つめの清道は、大博通りの東長寺前

「祇園町」交差点で左折
「祇園町」交差点で左折

「祇園町」交差点でいったん左に曲がり、「大博通り」に入ります。

交差点の向こう側には「もち吉・博多本店」、地下には福岡市営地下鉄・空港線の祇園駅があります。

東長寺の前が2つめの清道
東長寺の前が2つめの清道

「祇園町」交差点で左折してすぐ、中央分離帯の切れている箇所に2つめの清道旗が設置されます。すぐ目の前には「東長寺」があり、東長寺に奉納するために2つめの清道があります。

山笠はここを180度まわり、Uターンする形で反対車線に移動します。

【クリックで動画を再生します】
東長寺の前
東長寺の前

東長寺の前を走る道路(=大博通り)は道幅がとても広く、歩道もかなり広いため、おすすめの見物スポットとして人気があります。

「祇園町」交差点を再び左折
「祇園町」交差点を再び左折

2つめの清道旗をグルリと回った山笠は大博通りの「祇園町」交差点に戻り、左に曲がって再び国体道路に入ります。

3つめの清道、承天寺は「博多祇園山笠発祥の地」

「祇園町」交差点左折後、次の交差点を右折
「祇園町」交差点左折後、次の交差点を右折

「祇園町」交差点を左折して国体道路を進み、最初の交差点で今度は右に曲がります。

目印としては、交差点の向こう左側に「北九州予備校」と書かれた茶色のビル(=北九州予備校飛梅学寮)が建っています。

車両は進入禁止
車両は進入禁止

山笠が曲がる方向は一方通行で、車両は右折できません。しかし山笠は追い山当日にここを突入していきます。

横断歩道がないので山笠以外は横断禁止
横断歩道がないので山笠以外は横断禁止

右折してすぐ、次の交差点には横断歩道がありません

交通量の多い道路ですので、歩行者は(回り道にはなりますが)少し左側にある信号を渡って迂回するようにしましょう。

「承天寺」前の広い道路
「承天寺」前の広い道路

一方通行を逆走する形で東へ進むと、左手に「承天寺」が見えてきます。

「山笠発祥之地」の石碑
「山笠発祥之地」の石碑

道路の脇には「山笠発祥之地」と刻まれた石碑があります。

鎌倉時代の1200年代に博多で疫病が流行したとき、承天寺の開祖で当時は住職だった聖一国師(円爾)という人が、博多の町民がかついでくれた木製の「施餓鬼棚(せがきだな)」というものに乗って博多の各地をまわり、聖水をまいて町を清めながら疫病退散を祈祷したのだそうです。

これが博多祇園山笠のルーツといわれ、承天寺は博多祇園山笠発祥の地と言われています。

承天寺の本殿

聖一国師は宋の国(現在の中国)から、うどん・そば・羊羹(ようかん)・まんじゅうなどの製法を持ち込み、日本国内に伝えたとも言われています。

承天寺の入口前が3つめの清道
承天寺の入口前が3つめの清道

承天寺の入口前が3つめの清道となります。追い山ではここに清道旗が立てられます。

承天寺前の清道をまわり、Uターンする
承天寺前の清道をまわり、Uターンする

山笠は清道旗を180度まわり、来た道をUターンして戻っていくことになります。

【クリックで動画を再生します】

御供所通りを進み妙楽寺や聖福寺を通過する

御供所通り
御供所通り

承天寺前でUターンした山笠は、交差点を直進して国体通りを横断し、御供所町(ごくしょまち)に入っていきます。

北九州予備校の建物があるあたりから始まる細い道路は「御供所通り(ごくしょどおり)」で、車両は一方通行です。

妙楽寺や永寿院の前を通過
永寿院の前を通過

北九州予備校の建物を通過するとすぐ、永寿院があります。

妙楽寺 山門
妙楽寺 山門

栄寿院正門のすぐ隣り「妙楽寺 山門」の奥に妙楽寺があります。

聖福寺
聖福寺

続いて「聖福寺(しょうふくじ)」の前を通過。

聖福寺・勅使門
聖福寺・勅使門

聖福寺は、日本で初めて創建された禅宗寺院です。

上呉服町の下り坂が難所

御供所通りは上呉服町に入る
御供所通りは上呉服町に入る

妙楽寺や聖福寺を通過し、山笠はまだまだ御供所通りを北西へ直進。御供所町を抜けて上呉服町に入ります。

写真では分かりづらいですが、道路の前方がストンと削れているように見えており、下り坂がやって来たと分かります。

御供所通りと西門通りの交差点
御供所通りと西門通りの交差点

縦に御供所通り、横に西門通りが走る交差点。点滅信号があります。

この交差点を通過してすぐ、御供所通りは下り坂になります。

御供所通りの下り坂
御供所通りの下り坂

1トンもあろうかという重い山笠をかつぎながら、この下り坂を走り下りていくのを想像すると、なかなか壮絶です。

山笠にブレーキがあるわけもなく、かつぐ人たちの脚力でブレーキをかけなければなりません。追い山コースのうち難所と呼ばれるうちのひとつです。

下り坂の傾斜
下り坂の傾斜

下り坂を横から撮影すると、ご覧のような傾斜になっています。

明治通り、昭和通りを連続で横断する

明治通りを横断する
明治通りを横断し、直進

下り坂を走り終えた山笠は、次に「明治通り」を横断して直進。上呉服町から中呉服町へと移ります。交差点の向こう左側にはファミリーマート、右側には焼き鳥屋。

明治通りの地下には福岡市営地下鉄・箱崎線が走っており、ファミリーマートから左に進むと地下鉄・呉服町駅があります。

昭和通り、行く手には白い柵がある
昭和通り、行く手には白い柵がある

明治通りを横断してしばらく直進すると、今度は「昭和通り」という大きな道路に出ます。山笠はここも横断して直進します。(明治通り、昭和通りの連続横断は、この後さらに2回あります)

道路の中央分離帯には白い柵が設置されており、車両はここで右折・左折やUターンができないようになっています。追い山の時には柵を一時的に撤去し、山笠は通過していきます。

「蔵本」交差点近くの歩道橋
「蔵本」交差点近くの歩道橋

山笠は道路を横断できるのですが、見物人や歩行者は横断できませんので、すぐ左側にある歩道橋を渡って昭和通りの向こう側に行きます。

歩道橋の上から見た昭和通り
歩道橋の上から見た昭和通り

歩道橋の上から、山笠が通過するであろう昭和通りのルートを撮影してみました。山笠は右から左へ、白い柵がある部分を通過していきます。

写真奥に見えるのは福岡都市高速・呉服町インターチェンジ。

下呉服町から恵比須通り、大博通りへと進む

浜口公園
浜口公園(下呉服町)

昭和通りを横断した山笠は、中呉服町を抜けて下呉服町へ。浜口公園の右側を通過。

ここを左折して恵比須通りに進むはずなのだが…
ここを左折して恵比須通りに進むはずなのだが…

浜口公園の横を通過した後、ここの交差点で左に曲がり、恵比須通りへと進みます。

下呉服町・恵比須通り

恵比須通りをしばらく直進。

左折して大博通りに入る
左折して大博通りに入る

恵比須通りに入ってから2つめの交差点が「大博通り」。櫛田神社をスタートして2つめの清道(東長寺前)があったのと同じ道路です。

追い山コースはここを左折します。

蔵本、呉服町、大きな交差点を通過

「蔵本」交差点(昭和通り)を直進
「蔵本」交差点(昭和通り)を直進

「蔵本」交差点を直進し、昭和通りをまた横断します(2回目)。

呉服町駅の上にある交差点も直進
呉服町駅の上にある交差点も直進

続いて、地下鉄・箱崎線「呉服町駅」がある大きな交差点も直進。明治通りをまた横断します(2回目)。

南日本博多ビル周辺
南日本博多ビル周辺

大博通りをひたすら直進します。「南日本博多ビル」がある辺りは歩道が大変広いので、おすすめの山笠見物スポットです。

大博通りに別れを告げ、櫛田通りへ

右側歩道にある「奥の堂」バス停
右側歩道にある「奥の堂」バス停

大博通りの右側歩道を歩いている場合、「奥の堂」というバス停が見えたら、右折ポイントが近付いています。

上の写真だとバス停の向こう、写真中央少し右側に「進入禁止」の標識が見えています。山笠はそこを右折していきます。

左側歩道の場合、整骨院の前にある横断歩道を渡る
左側歩道の場合、整骨院の前にある横断歩道を渡る

大博通りの左側歩道を歩いている場合、「ファミリーマート 博多大博通り店」を通過して、次の交差点の手前に整骨院があります。この整骨院の前にある横断歩道を渡りましょう。

櫛田通り
櫛田通り

大博通りから右折して「櫛田通り」に入ります。上の写真にあるとおり、車両は進入禁止となっています。

目印としては、通りの右側に「ヨーロピアン祇園」という赤茶色の建物があります。

とても狭く感じる櫛田通り
とても狭く感じる櫛田通り

今まで進んできた大博通りがものすごく広かっただけに、櫛田通りは異様に狭く感じます。実際、狭いです。

最大の難所、そして上西町通りへ

「最大の難所」上西町通りとの交差点
「最大の難所」上西町通りとの交差点を右折

冷泉町(れいせんまち)に入り、櫛田通りを進んで最初の四つ角。

横を走るのは「上西町通り」で、山笠はここを右に曲がります。交差点の向こう右側には「クスリのハカタ第一」という緑色のお店があります。

櫛田通り、上西町通りの両方ともに道幅が狭く、狭い四つ角を鋭角に右折しなければならないため、ここは追い山で最大の難所と呼ばれています。

なお、上西町通りは上の写真だと右から左へ進む一方通行です。追い山は右折しますが、車両は右折できません。

上西町通りの「勢い水処」
上西町通りの「勢い水処」

上西町通りをしばらく直進します。途中に「勢い水処」という看板がありました。

追い山の当日は、山笠がここを通る度に大量の水がぶっかけられまくります。どんだけ水が飛び交っているかは下の動画をご覧ください。

【クリックで動画を再生します】

みんなズブ濡れ!

ホテル・オリエンタル・エクスプレス福岡中洲川端周辺
ホテル・オリエンタル・エクスプレス福岡中洲川端周辺

冷泉町を抜けて店屋町(てんやまち)へ。上西町通りをまだまだ直進します。

「追い山ならし」の廻り止め・奈良屋町

ファミリーマート横の交差点を直進
ファミリーマート横の交差点を直進

「ファミリーマート 大賀薬局店屋町店」が入居しているビル横のスクランブル交差点を直進。明治通りをまたまた横断します(3回目)。

明治通りを通過すると、綱場町(つなばまち)に入ります。

昭和通りの交差点も直進
昭和通りの交差点も直進

続く大きな交差点も直進します。昭和通りの横断もこれが3回目。綱場町を抜け、奈良屋町(ならやまち)に入ります。

交差点の向こう右側には「福岡銀行 奈良屋町支店」があります。

マックスバリュエクスプレス奈良屋町店
マックスバリュエクスプレス奈良屋町店

福岡銀行を通過してすぐ、道路の右側にイオン系列のスーパー「マックスバリュ」が見えてきます。

「追い山ならし」の廻り止め(ゴール)となる交差点
「追い山ならし」の廻り止め(ゴール)となる交差点

博多祇園山笠のクライマックス「追い山」は毎年7月15日に開催されますが、その予行演習となる7月12日の「追い山ならし」のゴール地点「廻り止め」がマックスバリュ前の交差点に設定されます。

【クリックで動画を再生します】

7月12日の予行演習「追い山ならし」は、ここ奈良屋町がゴール。全長は約4km。

7月15日の本番「追い山」はここがゴールではなく、山笠はあと1kmほど走り続けます。

追い山、残り1kmはジグザグの連続

追い山コースはまだまだ続く
追い山コースはまだまだ続く

「追い山ならし」はマックスバリュ前の交差点がゴールですが、「追い山」はまだまだ終わりません。マックスバリュ前の交差点を左に曲がり、しばらく進みます。

土居通りの交差点を左折
土居通りの交差点を左折

マックスバリュ前で左折してから2つめの交差点を左に曲がり、「土居通り」に入ります。

交差点の手前右側にある「吉積商店」という青いお店が目印です。

セブンイレブン博多奈良屋店を通過
セブンイレブン博多奈良屋店を通過

奈良屋町を抜けて古門戸町(こもんどまち)に入ります。「セブンイレブン 博多奈良屋店」の前を通過してそのまま直進。

日本経済新聞がある交差点を右折
日本経済新聞がある交差点を右折

セブンイレブンを通過してすぐの交差点を今度は右に曲がります。交差点の手前左側には「日本経済新聞」の入居するビルがあります。

「九州電力古門戸変電所」前
「九州電力古門戸変電所」前

このあたり、かなりジグザグなルートで山笠は進みます。

川上音二郎生誕地、博多旧町名石碑がある

右折して「大黒通り」に入る
右折して「大黒通り」に入る

日本経済新聞があった交差点を右折してから2つめの交差点で右に曲がり、「大黒通り」に入ります。交差点の向こう左側にある赤いタバコ屋さんが目印。

沖濱稲荷神社
沖濱稲荷神社

右折してすぐ、沖濱稲荷神社の参道があります。

「川上音二郎生誕地」の石碑
「川上音二郎生誕地」の石碑

参道の左側には「川上音二郎生誕地」と刻まれた石碑が立っています。

川上音二郎は明治期に活躍し、「新派劇の父」と称された講談師で、世情を風刺した「オッペケペー節」が大流行しました。

1985年にNHKで放送された大河ドラマ『春の波涛』は川上音二郎の妻・川上貞奴を主人公として描いた物語で、貞奴を松坂慶子さん、音二郎を中村雅俊さんが演じました。この大河ドラマで私は川上音二郎という人物のことを知りました。

博多旧町名石碑(旧対馬小路)

「沖濱稲荷神社」の石碑のすぐ横には「博多旧町名石碑(旧対馬小路)」も立っています。石碑には「この町の海岸に対馬藩の屋敷」と刻まれています。

ラストスパート、そしてゴールの廻り止め

大黒通り、最初の交差点を左折
大黒通り、最初の交差点を左折

川上音二郎の石碑を通過し、左にある奈良屋公園も通過して、最初の交差点を左に曲がります

交差点の向こう左側にはパン屋さん(Bakery Nasan)、向こう右側には歯医者さん。ここから須崎町に入ります。

左折して「須崎通り」に入る
左折して「須崎通り」に入る

須崎町に入って最初の交差点を左に曲がります。交差点の手前左側には「山田商店」「たばこ」と書かれたお店があります。

須崎通り、最後の直線
須崎通り、最後の直線

須崎通りは一方通行のため、車両は進入禁止です。

山笠はここを直進し、ゴールとなる廻り止めを目指してラストスパートを開始します。写真の奥に廻り止めの看板が小さく見えています。

「福岡測機」前
「福岡測機」前

「追山笠廻り止」「須崎問屋街」という看板が次第に近付いてきます。

「追い山ならし」のゴール地点(=マックスバリュ前の交差点)とは違い、「追山笠廻り止」「須崎問屋街」の看板は常時設置されています。

追い山の廻り止め、ゴール地点
追い山の廻り止め、ゴール地点

追い山、全長約5kmのコースはここでゴールとなります。

石村萬盛堂 本店
石村萬盛堂 本店

ゴール地点にある「石村萬盛堂 本店」の2階には、各山笠の計測タイムを書いた紙が貼り出され、早いタイムが出た時はドッと盛り上がります。

余談ですが、創業者・石村善太郎が「石村萬盛堂」を創業した場所は、前述した川上音二郎の自宅だったそうです。

【クリックで動画を再生します】
昭和通り(天神方面)

廻り止めに到着してゴールした山笠はそれぞれの拠点へと連れ帰られ、一同は解散。

山笠は解体され、博多祇園山笠は幕を閉じます。

博多祇園山笠の追い山コース解説まとめ

博多祇園山笠のフィナーレ「追い山」の全コースを写真付きで解説しました。

写真撮影をしたのは博多祇園山笠の開催期間とは別の日です。なので歩道や見どころスポットには人が全然いません。

当日は早朝から大変な人混みとなりますので、十分お気を付けて山笠を堪能されてくださいね。

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