足の負傷もなんのその
前日の桂川編に続き、久々に2日連続のウォーキング大会参戦。
左ヒザ裏、足首、そして右足の爪と、前日の負傷が少し気になったけど、歩けないこともないだろうと判断し、自宅を出発。
スタート地点はJR海老津駅。電車のホームには何度か下りたことがあるけど(友達と待ち合わせによく利用してた)、駅の外に出たのは今回が初めて。
前日は準備運動を怠ったために負傷したので、今回は入念にウォーミングアップを行い、午前8時30分にスタート。
九州では最古級の鉄道遺跡
駅のすぐ脇を流れる矢矧川。「やはぎがわ」と読むらしい。
前回の桂川編は川沿いを延々と歩いて途中からウンザリしたが、今回の川は短くて良かった。
川沿いの歩道を左折しトンネルをくぐり、舗装の新しい道路を右折。いきなり上り坂が続き、早くも両脚の筋肉がフル回転している感じ。
坂を超えたところにある赤レンガアーチ。
JR九州の前身は国鉄だけど、そのさらに前、九州鉄道だった時代の1890年(明治23年)に建造されたトンネルが今も残っていて、九州では最古級の鉄道遺跡なんだって。
ちょうど良いタイミングで、トンネルの向こうを右から左へ(博多駅の方向へ)走っていく現役のJR車両を撮影できた。
現役の線路(JR鹿児島本線)の下もレンガのトンネルになっている。
トンネルを通過すると広い道路へ。抜け道なのか、それなりに交通量は多かった。
過去最高のアップダウン
大きな赤い鳥居。コースマップによれば、ここを右折してから約3kmの峠道が続いているという。
高速かと思ったら国道3号線の岡垣バイパスだった。この辺りまでは道路もまだ平坦だったが、バイパスをくぐった辺りから景色が一変して「山の中」という感じになる。
岡垣町の地域巡回バスなのかな。私はこういうのが好きみたい。すぐ写真を撮ってしまう。
ここからしばらく進むと、いよいよ上り坂が始まる。
ひたすら上る。景色も全然変わらない。右を見ても左を見ても木ばかり。遠くの方では銃声がドーンと響いてるし、こんなところで撃たれたくねえなー、などと余計なことを考えつつ歩く。
不思議なもので、上り坂に差し掛かる前までは前日傷めた足の調子があまりよろしくなかったのだけど、上り坂を乗り越えることに集中していたら、いつの間にか痛みが気にならなくなっていた。筋肉がほぐれてきたというのもあるのだろう。
坂の頂上。ようやく上りが終わった。息が上がって本当に苦しかったけど、気分も良かった。
延々と続いた上り坂でさすがにペースが遅くなっていたので、挽回するために下り坂は猛烈なスピードで歩く。ただ下りがラクだからと言って調子に乗り過ぎるとケガをしてしまうので、そこらへんは慎重に。経験がものを言う。
下り坂も終わり、谷のようになった周辺では風が強くて、汗ダラダラだった身体をとても心地よく冷やしてくれた。ものすごく気持ちよくて体力も気力も完全回復。
ここからしばらく平坦な山間部が続くのだけど、前を歩いてた人のペースがとんでもなく高速で、その人に負けないように私も歩いてたから、たぶん我々二人の速度は凄まじかったと思う。
寺社巡りって意外に楽しい
長かった峠道がようやく終わり、高倉神社に到着。ちなみに前方を歩いてる男性が前述した「とんでもなく高速」だった人。この男性をペースメーカーに出来たおかげで、上り坂での遅いペースを取り戻すことが出来て、ありがたかった。
ここには樹齢700年と言われる「綾杉」や、毘沙門天立像などもあって、それぞれ県の重要文化財として指定されているらしいのだけど、それがどこにあるかも分からず次に移動しちゃった。
高倉神社を出てすぐ、今度は龍昌寺に向かう。
禅宗(曹洞宗)のお寺で、門構えも荘厳。カッコイイ。
高倉神社に入った辺りから、どこかで鐘の音がゴーンと鳴ってるのは気付いてたのだが、音の出どころはココだった。私も鳴らそうかと思ったが待ち行列が出来ていたので、相変わらず並ぶのがキライな私は迷わずスルー。
ウォーキングを趣味にしてからいろんなお寺や神社を巡る機会が増えたけど、これ意外に楽しいなー。もともと歴史が好きだし、城巡りも大好きなので、寺社巡りも悪くないなーって最近思う。
山間部から市街地へ
山間部もいよいよ終わり、少しずつ家屋が増え始める地点にある総合福祉保険センター、「いこいの里」。
案内によれば、ウォーキング大会の参加者全員、ここで福引抽選が出来ます、とのことだったが、現地の係員に聞いたら「福引は11時から」とのこと。私がここに到着したのは10時前。1時間以上もこんなところでヒマなど潰せないので当然スルー。液晶テレビでも当たるっていうなら待ってたけど。
無料入浴券をもらったのだけど、入浴施設の開放も11時から。自宅からここまで遠いし、さすがにここまでお風呂に入りに来ることは今後もないかなー。
ここ数年で拡大したような印象の新興住宅地。車道も歩道も整備されていて、道幅も広い。街路樹も等間隔で整然と植えられている。建ち並ぶ住居の数々がどれも新しい。新しい住宅街の景色も私は好き。
けやき公園交差点。肝心の「けやき公園」ってどこだったんだろう。
新しい住宅街は歩道を最初から広く設計して整備するので、安全面という意味でも嬉しい。
岡垣町の町民が大集結
交差点を渡ってすぐのところにある「岡垣サンリーアイ」。プライベートの用事で、このウォーキング大会の7日前にも来たばかり。2週連続でここに来るとは夢にも思わなかった。
それはそうと、サンリーアイの中がヤケに騒がしい。
「まつり岡垣」という地元のお祭りが開催されていて、イベント会場がサンリーアイだったみたい。実はコースマップを確認しておらず祭りのことを知らなかった。
中に入って超ビックリ。すげえ人!!!
毎年来てる岡垣サンリーアイの芝生広場は「全然人がいない」というイメージしかなかったので(それがまたノドカで良かったんだけど)、これだけ人がいる芝生広場ってのが信じられない。
というか、岡垣町ってこんなに人がいたのか!(ゴメン)
とても小さな特設ステージ。写真だけ撮って移動しようと思ったら、司会進行の女性が、
「続きまして…、元・内閣総理大臣、麻生太郎様」
と語り始めた。麻生さん来てるんだ! おおースゲエじゃん!
期待しながらカメラを構えてたら、ステージに上がったのは秘書だった。そんなオチかよ。(ちなみに遠賀郡は麻生さんの選挙区)
岡垣のカメ。調べたけど名前分かんない。
ウォーキング参加者に粗品進呈、とのことだったけど、どこでもらうのかサッパリ分からないし、とにかく人が多すぎて酔いそうになった。人混みはキライなので逃避。
手を抜け、気を抜くな、時々怠けるな by 奥田民生
海老津駅を案内する標識が現れた。
ゴールはもうすぐだな、と私はここで完全に気を抜いてしまった。
峠道の入口、赤い鳥居の先にあったのと同じ国道3号線の岡垣バイパス。本日2回目。
岡垣バイパスをくぐってから、再び上り坂が続き始めた。標識を見て「ゴールは近い」と油断した私は、両脚の筋肉に指令を送る脳波が狂ったのか、一歩前へ踏み出すのがものすごくキツくなってしまった。3kmも続いた峠道では気合いが入りまくってたから全然キツくなかったのに、峠道よりも傾斜が緩い、ここの坂道の方が数倍苦しかった。
ゴールするまで気を抜くな、というのが今回最大の教訓。
ようやく上り坂が終了。もうヘトヘト。坂を下った前方ずっと先にスーパー丸和が見える。
そのスーパー丸和。24時間営業なの? スゴイな。
海老津駅前交差点。駅前って言うくらいだから、今度こそゴールは近いよね? もう上り坂はヤメテね。
そして遂にゴールのJR海老津駅。
スタート直後からゴール直前まで、ずーっと坂ばっかりだったイメージ。今回ばかりは達成感や充実感よりも疲労感の方が上回ってしまうくらい疲れた。
今回のコース全長は、iPhoneアプリで計測した値によれば、10.2km。
スタートしたのが午前8時30分。ゴールしたのが午前10時20分。今回の所要時間は1時間50分。つまり110分。
今回の平均歩行ペースは、1kmあたり約10.8分。さすがにこれだけ上り坂ばかりだと、いつもよりもペースが遅い。峠道の下りでスパートをかけてなかったら、おそらくもっともっと遅かったはず。
ゴール申請を済ませて駅のホームに入ったら、絶妙のタイミングで快速電車が到着。いつもなら窓の外の景色を眺めるのも楽しみの一つなんだけど、今回初めて、電車の中で眠ってしまった。
今回のコースマップ
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