英語教育の一環として購入
小学校高学年になった次女。今年から塾に通い始めて、週1回ですが英語の授業も受け始めています。まだ授業内容は初歩の初歩なので「How are you」といった挨拶程度の英会話しか習ってないようですが、少しずつ英語に興味を持ち始めています。
せっかく英語を覚えようという意欲が湧いてきているので、何か自宅でも学習できる方法ないかなあと考えた結果、薄くても良いので全編が英文で書かれた本を買い、それを読ませてみようかな、と思い立ちました。
当然ながら英文法も知らなければ単語も知らない、何も知らない状態で英語の本なんて読めるわけがない。どれほど実りがあるか、やってみなければ分かりません。それでもひとまず本を買ってみました。
ラダーシリーズは難易度が5段階ある
近所の本屋で全文が英語の本を探してみたのですが、あまり大きくない書店だったこともあり、ほとんど在庫がない。
そんな中で見つけたのが「ラダーシリーズ」という英語本でした。
↑ ラダーシリーズは難易度が5段階あります。もっとも簡単なレベル1(TOEIC300点以上・英検4級以上が目安)から、もっとも難しいレベル5(TOEIC470点以上・英検2級以上)まで。
私が行った書店にはレベル2からレベル5までしか在庫がなく、レベル2の本をパラパラと立ち読みしたところ「小学生にはちょっと厳しいかなあ」という感じだったので、レベル1の本をAmazonで購入しました。
↑ 今回購入したのは『トム・ソーヤーの冒険』と『走れメロス』の2冊。
娘に確認したところ、『走れメロス』は以前に1回(日本語の本を)読んだことがあるけど内容あんまり覚えてない、『トム・ソーヤー』は読んだことがない、とのこと。
たとえば「浦島太郎」や「桃太郎」のように、あらすじの大半を覚えている本であれば、全文英語だったとしてもある程度は内容の想像ができてしまいます。
初歩的な英語の学習であればむしろそのような「あらすじを分かってる本」にしたほうが良い気もしたのですが、私は敢えて「娘が内容を分かってない本」にしてみました。
内容を知らないから、日本語に翻訳する作業は「知ってる本」より大変だと思います。でも一方で「あらすじを追っていく楽しさ」はこっちのほうが上じゃないかなと。ストーリーがどう展開していくのか、という興味も持ってもらったほうが読書意欲も湧くんじゃないか。
これは子供の読書量や性格によっても変わりますので、私の作戦が次女にとって成功だったか失敗だったかは、やってみないと分かりません。
↑ 本1冊は薄いですが、内容は英文ビッシリです。嫁が「絵本みたいな、もっと文章の少ない本が良かったんじゃないの?」と感想を言ってました。私も少しそう思った(笑)
だけど絵本では読書って感じにならないし、すぐ終わっちゃうボリュームでは英語学習という観点でもあんまり意味が無い。やってみなけりゃ分からん。
↑ 『トム・ソーヤー』のほうは挿絵があるページもちょいちょいあります。
↑ 本の冒頭で登場人物の紹介もあります。上の写真は絵だけですが、他にも主要な登場人物の特徴や関係性(親友とか親子とか先生とか)について日本語で解説されてます。
↑ 本の最後には、本文で登場する英単語に限定した辞書も付いてます。分からない単語があれば巻末の辞書で調べるというクセをつけさせることも大切。
ただ、この巻末辞書は当然ながら「本に登場する意味」しか載っておらず、発音記号も載ってません。本文の英語の意味を調べるという観点では大変便利な巻末辞書ですが、英語学習という観点では物足りないので、英和辞書も隣りに置いておけば万全ですよ。
この本を使って次女に学習させたいこと
我が家は長男と長女がそれぞれ英検3級を持ってます。
ラダーシリーズのレベル1は「英検4級相当」なので、英検3級を持ってる長男と長女がこの本を読めるのか、理解できるのか、試してみました。
二人に『走れメロス』の序盤を音読させてみたところ、「英検3級持ってるくせに英語が苦手な」長男はまともに音読できず、発音で詰まりまくってました。日本語の翻訳は1つか2つほど単語を知らなかったけど、他の部分は何とか正解。
一方、英検3級を最近取ったばかりの長女は、音読こそ無難にこなしたものの、日本語の翻訳は半分以上が理解できず「分からん!」を連発。
うちの子供たちの知識に限った話なので一概には言えませんが、英検3級持ってる人でもスラスラとは読めないレベルのようです。英語ほとんど知らない次女が一人で読めるわけがない(笑)
それでも今回この本で次女に英語学習させようと思った理由は幾つかあります。
★英語の音読に慣れさせる
長男が2歳のとき、同じ絵本を何度も何度も読み聞かせたことで自然とひらがなを覚えた経験があります。
このときの成功例があるので、次女の英語学習でも同じ方法で上手くいかないかなあ、という二匹目のドジョウ的希望が。
最初に私が本文を読み、次女に復唱させる。これを3回繰り返したところ、最初の1ページだけですが次女は自力でスラスラと音読できるようになりました。
翻訳はさせてないので、日本語の意味は分かってません。しかし「friend」という単語を、小学校で習ってるローマ字の知識だと「フリエンド」と読んじゃうところですが、英語音読できれば「フレンド」と読める。「strange」はストランゲじゃなくてストレンジと読める。
「strange」という単語を見て「ストレンジ」と発音できるようにする。音読練習を繰り返して英語に馴染んでいけば、スピーキング能力は鍛えられるんじゃないかな、ってのが狙いの1つ。
★辞書を引く練習をさせる
英語学習において「辞書を引くことに慣れる」のは重要だと考えてます。もちろん言葉で伝えるだけで覚えられるのならベストですけど、分からない単語があるのに放置するようであれば学習効果など期待できないので、自分で調べるクセを付けないといけない。
分からない単語があれば巻末に辞書があるので自分で調べさせる。それでも分からなければ私がフォローして教える。自分で調べて覚えるのを習慣にさせたいというのも狙いの1つ。
★物語を読み進める興味を持たせたい
文章が短くて絵が主体の絵本ではなく、薄いながらも英文ビッシリの本にした理由がコレです。
いくら巻末辞書で単語を調べて意味が分かったとしても、英文法を知らなければ翻訳など出来ません。これは私が(あるいは兄や姉が)教えるしかない。
教わった日本語訳はすべてノートに書かせます。こうすることで、自分のノートの中でメロスやトム・ソーヤーの「日本語での」物語が展開していきます。
続きを知りたいならどんどん翻訳していくしかない。「次女が内容を知ってる物語」だと翻訳しなくても続きを知ってますからね。だから次女が内容を知らない本をチョイスしました。
りくま ( @Rikuma_ )的まとめ
夏休みの期間内に2冊とも読み終えることが出来ればいいかなあ、と購入前は想定してたのですが、難易度がもっとも低いレベル1なのに長男や長女が苦戦したのを見て、こりゃ厳しいかなと悟りました。
ゆっくり着実に進めていくつもりです。物語に興味を持ってもらい、同時に英語学習も少しずつ進める。最後には次女が自力で全文をスラスラ音読できるようになれば作戦成功ですが、さてどうなるか。
これで味をしめて「もっとラダーシリーズ読みたい!」と次女が言ってくれればジャンジャン買ってあげますよ。英語を好きになってくれればいいなあ。
公式サイトを覗いてみると、レベル1からレベル5まで、各レベルでかなりの数が出版されています。誰でも知ってる有名な本を買うも良し、内容を知らない物語に挑ませるのも良し、小学生だけでなく中学高校のレベルでも英語学習に有効な書籍であることは間違いありません。
↑ レベル4になるとビートルズやジョン・レノンの物語もありますよ。
これ私が読みたいわ。
ラダーシリーズ・レベル1 主なラインナップ(Kindle版もあります)
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