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ピーマン嫌いを克服した次女が同級生たちを動かしたオハナシ

2014年8月18日

子供は友達の影響で喰わず嫌いが加速する

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我が家は子供が3人います。その3人全員が、幼稚園時代に猛烈な「喰わず嫌い」の時期を経験しています。

幼稚園に通う前までは普通に食べていたし、むしろ「好き!」とさえ言ってたはずの食材や料理が、ある日突然「大嫌い!」「まずい!」ってなる。

理由は容易に想像がつきます。幼稚園には給食があるんですよ。級友全員で同じ料理を食べる。日々食べていく中で、仲の良い友達だったり声が大きくヤンチャな子供だったりが、

「おえー! これマズイ!」
「ぜんぜんおいしくない! 大嫌い!」

などと言い続けるわけです。そりゃ簡単に洗脳されちゃうでしょ。

うちの子供3人もいろんな料理を嫌いになり、我が家の食卓で食べさせていくうちに克服していったのですが、例に漏れず全員が大嫌いモードに切り替わった食材が、ピーマンでした。

ピーマンを嫌いな子供って多いですよね。自分自身が好きでも、周囲の友達みんなが給食の際に「おえー!」「まずーい!」と叫びまくってたら、これ食べて大丈夫なんだろうか? みたいに心境が変わってしまうのも理解はできます。

我が家のピーマン克服法はとても簡単

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長男、長女、そして次女。3人とも幼稚園時代にピーマン嫌いの時期を経験しました。しかし克服するまでそれほど時間もかからず、比較的短期間であっさりピーマン好きに転じました。

3人がどうやってピーマン嫌いを克服したのか。とても簡単なんですよ。父親の私がピーマン大好物

ピーマン肉詰めとか青椒肉絲(チンジャオロースー)は出されたら際限なく食べますし、焼肉でピーマンがあれば延々と焼いて食べます。大学生時代、自炊を始めたばかりの頃に覚えたメニューの1つは青椒肉絲でした。

夕食でピーマン肉詰めや青椒肉絲が食卓に出てくるだけでテンション上がります。嬉しくてたまりません。食べてるとメッチャ幸せ。それが顔に出ます。

特に子供が「ピーマン嫌い」だった時期は、敢えてオーバーに、大げさなくらいに「ピーマン美味しいわー、幸せやわー」ってのを言葉や表情に出すようにしました。

こんなに美味しいんだからお前も食べろ、と子供に催促するのではなく、私の場合は略奪します。

前は好きって言ってたのにピーマン嫌いになったの? 食べるのイヤか? だったら俺にくれ。俺はピーマン大好物だから要らないなら俺が食べる。

子供の了承を得てからピーマン料理をもらい、幸福感に満ちあふれながらピーマンを頬張り、そして言い放ちます。

「こんな美味しいものが嫌いだなんてモッタイナイなー、損してるわー、ああ幸せー」

後日、ピーマン2回目は料理を奪わず、私が先に(大げさに美味しそうに)食べてから、「今日のこれ(=ピーマン)、めちゃくちゃ美味しいぞ、いつもより更に美味しいぞ、食べてみ?」と子供に勧めます。

子供が食べてから感想を訊くと、大抵の場合は「おいしい」と言うようになり、それで簡単にピーマン好きへと転じます。2回目でダメなら3回目も同じように「大げさ作戦」をやります。

美味しいやろ? ピーマンって美味しいんやから。栄養もあるし。お前の嫌いなピーマンをこんなに美味しく料理してくれたママにも感謝するんやぞ、と子供に伝え、子供が嫁に感謝の言葉を伝えることで嫁もすごく喜んでくれます。

子供はピーマン嫌いを克服し、嫁は子供に感謝されて喜ぶ。そして私は大好きなピーマンを食べられる。良いことだらけです。

幼い級友たちが「ピーマン嫌い」を簡単に洗脳できるんだから、親の私が「ピーマン大好き」を洗脳できないわけがない。そもそも私の場合、洗脳(=暗示)に関しては年季が違います。もう20年以上いろいろやってる。

最初に長男がその方法でピーマン嫌いを克服して大好物に転じました。長女がピーマン嫌いになった際には私と長男のダブルで「美味しいー!」攻撃。当然ながら長女もすぐピーマン大好きになりました。

次女は私以上のピーマン好きに転じた

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末っ子の次女は(父も兄も姉もピーマン大好物なので)幼稚園に入園する前はピーマンをバクバク食べるくらい好きでした。

でもやっぱり案の定、幼稚園に入ってしばらくしたらピーマン大嫌いと言い始めました。兄よりも姉よりもひどい「大嫌い病」になってしまい、ピーマンを見るのもイヤだと。

幼稚園で担任の先生に聞いたら、次女の級友たち、全員がピーマン大嫌いだったんだそうです。なんとまあ極端な…。ピーマンが給食に出る度に全員が「気持ち悪い」「見たくない」と大騒ぎを始めるので、誰もピーマンを食べたがらず困ってる、と先生。そりゃ次女も簡単に洗脳されちゃうはずだわ。

ちょうどその時期は小学生だった長女が嫁の夕食作りを少しずつ手伝えるようになってきた頃でした。姉にすぐ影響される次女も料理に興味を持ち始めていました。それを利用して克服させられるかな、と私は考えたのです。

ある日、嫁が職場の同僚から大量にピーマンのおすそ分けをもらってきたので、何を作ろうかという話になり、私は大好物のピーマン肉詰めをリクエスト。夕食調理のとき、長女だけでなく次女も、そして私も手伝うことにしました。

自分も手伝って料理したピーマン肉詰めを、醤油ダレやケチャップ、いろんな味付けで食べさせ、次女に感想を訊きます。そりゃ自分で作ったんだから美味しいに決まってますよね。全て平らげた次女は「ピーマンおいしい!」と一転してました。

数日後、別のピーマン料理も調理を手伝わせ、同じように美味しいと満足した次女は、すっかりピーマン苦手病も治ってました。もともとは好きだったはずなのに幼稚園で洗脳され、嫌いな雰囲気に染まってただけなので、ピーマン好きに戻るのは簡単でした。

ある日など、かなり空腹だったらしくて、ピーマン料理を食べ終えた後で私に向かって「パパのピーマンちょうだい!」と次女は言い放ちました。あまりにも極端な転がりっぷりに私は笑いましたけど、次女が嫌いな食べ物を克服してくれるのは嬉しいものです。

担任の先生も驚いた次女のリーダーシップ

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幼稚園へのお迎えは基本的に嫁が担当。しかし嫁が残業する時、私が早い時間に会社から帰宅できそうな時は、私が幼稚園に次女を迎えに行くことにしてました。

たまに私が迎えに行くと、園庭で遊んでる次女の級友たちがワーっと集まってくるんですよ。

「あー!●●ちゃん(=次女)のお父さんだー!」って。

物珍しいのもあったんだろうし、図体デカかったから何かのアニメキャラ扱いだったのかもしれない。

で、子供たち、いろんな話を私に報告してくれます。

「●●ちゃんのお父さん! 今日ね、粘土でゾウ作ったよ!」
「私ね、かけっこ1番だった!」
「すっげー長いウ●コ出たよ!」

「なぜ俺に言うんだ」って話も中にはありましたが、ウンウン頷いて聞いてあげてました。

ある日、いつものように群がってきた子供たちの話が、なぜか統一されてたんです。

「●●ちゃんのお父さん、今日ね、ピーマン食べたよ!」
「私もピーマン食べた!」
「ボクもね、ピーマン残さず食べたよ!」

ん? どうしたんだろ。ピーマン祭りでもあったのか。

次女のいる教室に行くと担任の先生がいて、その日の給食で起こった出来事を教えてもらいました。

給食にピーマンの料理が出て、いつものように級友の大半は「おえー気持ち悪い!」などと騒ぎ、全く食べなかったんだそうです。

そんな中でただ一人、次女だけがピーマンを食べてる。食べまくってる。やたら嬉しそうな笑顔で、めちゃくちゃ幸せそうな表情をして次女はピーマンをガツガツ食べてたんだとか

それに気付いた先生が次女を誉めてくれたそうです。「●●ちゃんエライねー。ピーマン食べられるんやねー。ピーマン好きなの?」

先生の質問に対する次女の返答を教えてもらい、私は感動しちまいました。

「うん、ピーマン大好き! パパがね、ピーマン大好きで、これ食べられない人は損してるって、だからピーマンいっぱい食べてパパみたいに大きくなって頭も良くなりたいんよ!」

それを聞いてた次女と仲良しの女の子Aちゃんが「本当においしい?」と次女に確認。次女が「ぜったいぜったい美味しい!」と猛アピールし、Aちゃんが食べて「おいしい!」と叫び、それを合図に他の子供たちも一斉にピーマンを食べ始めたんですって。

上の話を聞いて「そんな簡単にいくわけないだろー」って思う人もいるでしょう。発言力のある級友が「あいつらウソつきだー」「おいしいわけねえよなー」などと流れに乗らず主張を曲げなければ、誰も追随せずピーマンも食べなかったでしょう。

そういう意味では次女の級友たち、みんな純粋でまっすぐだったんですよ。きっとね。

「今日、クラスの子供たちは全員がピーマン残さず食べたんですよ!」と担任の先生。全員ってのは誇張かもしれないですが、次女にも確認したら大半の子供は本当に残さずピーマン食べたんだそうです。

「今まで全くピーマン食べなかった子供たちが夢中で食べ始めてビックリしました。●●ちゃんとお父さん(=私のことね)のおかげです。ありがとうございます!」と先生にお礼を言われ、なんかちょっと不思議な気分。

中にはやっぱり躊躇(ちゅうちょ)して食べるのを迷ってる子供も何人かいたらしく、そんな子供たちを見た次女が席を回って「大丈夫! おいしいよ! 頭良くなるよ!」と激励&奨励したんですって。

その子が食べて、次女が「おいしい?」と確認。「うん」と頷く子に次女が「おいしいよねー!」と言って次の子のところへ、って次女にはピーマンの神様でも降臨したんだろうか。

その日の夜、家族全員で夕食の際に先生から聞いたピーマンの話をしました。嫁や兄姉からも誉められた次女、「だってピーマンおいしいんやもん」と言いながらドヤ顔でとても嬉しそう。そんな次女のことが心の底から誇らしかった私でした。

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数日前、お盆だったので親族の集いがありました。

次女は末っ子。弟や妹がいない。だから自分よりも年の小さい子供と遊ぶのが大好き。「おねえちゃん」と呼ばれるとニンマリしてます。

今回の親族の集いでも小さい子供が大勢来てました。次女が率先して小さな子供たちの相手をしていて、微笑ましい光景でした。

食事のメニューにピーマンがあって、子供の中にやっぱりピーマン嫌いな子がいました。次女が「ピーマンこんなに美味しいよー」攻撃を仕掛け、その子は無事ピーマンを食べたんだそうです。その子の親が「ピーマン初めて食べきった!」とビックリしてました。次女の洗脳術もなかなかのものです。

りくま ( @Rikuma_ )的まとめ

親子で食事の好みが似るというのは良く聞きますよね。親が偏食だと子供も偏食になりがちだし、食生活の乱れは家庭での食事が発端になるというのも耳にします。

私自身、貝類が全くダメで、食べられません。結婚してから全く食卓に貝類のメニューは出なかったし、子供が生まれて以降もしばらくは出ませんでした。

ある日、嫁に「このままでは子供たちも貝がダメになる。夕食に出してもいい?」と相談され、私自身も「そっか、食卓に貝類って出てこなかったな、俺のせいだったんだな」と初めて気付き、私は食べられないけど子供たちには積極的に出してあげて、と答えました。

実は嫁自身が貝類を大好きで、食べたかったけど私に気兼ねして全く食べてなかったんだとか。その日から我が家の食卓に貝類メニューも出るようになり、子供たちはとても美味しそうに食べています。

2年前、広島の厳島神社に家族で旅行した際も、焼き牡蠣を子供たちがすごく幸せそうな表情で頬張ってるのを見て、私の貝嫌いが伝染しなくて良かった、と安堵したのを覚えてます。私は匂いもダメなのでブログ用の写真だけ撮って遠くに逃げましたが。

親が美味しそうに食べていれば子供も影響を受けますので、嫌いな食べ物がどんどん減っていくはずです。料理を作ってくれる人にも感謝し、食事で家族全員が笑顔になれるのはとても幸せなことだと感じます。

-雑記
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